アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題を思い返すと、世の中の常識とされている事柄の意味が理解できます。
最近の出来事では、熊本地震に関するニュースがテレビで盛んに報道されました。
中でも目を曳いたのは、あの名城として名高い熊本城の被害状況でした。
その昔、加藤清正が改築してから400年以上、美しい姿を熊本の地に見せていたあの名城が、ボロボロに崩れた姿は多くの人の心を痛めた筈です。
中でも城の象徴的な「鯱」が落下した映像を見た人達のショックは大きかった事と思います。
日本の城の天守閣には、決められたように「鯱」が周囲を睥睨するように設置されています。
これは何故でしょうか? この疑問に答える問題がありました。
第4回のプエルトリコで、次のような問題が出されています。
問・名古屋城の金のシャチホコは「オス」「メス」が対になっているが、北側にあるのはどっち?
答・オス
解説 名古屋城の金のシャチホコは、余りにも有名な象徴で、別名を「金鯱城」と呼ばれるほどです。
どちらが「オス」か「メス」かは知識としてあまり意味が有りません。
でも、シャチホコに雄雌が有る事を知らせたいというのが問題の主旨でした。
「鯱」は姿は魚で頭は虎、想像上の動物で火事の際には口から水を吹き出し、火を消すとの伝説がありました。
このため古くは寺院などの瓦に設置されていたようです。
ところが織田信長が安土城の天守閣に装飾として取り付けたのを切っ掛けに、以後、築城された城の天守閣に鯱が設置されるようになったようです。
オスの方がメスよりも少し大きいというのも、各地の城の共通点となっています。
最近は、日本各地の城が観光目的で注目されています。
蘊蓄(うんちく)大好き人間にとっては、こうした知識も記憶しておくと役に立つ事があるかも知れません。
でも、蘊蓄はほどほどにしないと「知ったかぶり」と嫌われる要素もありますよ、念のため。
名古屋城の鯱に雄雌があったとは知りませんでした。勉強になりました。
この第4回のプエルトリコは史上唯一の女性のみで行われた準決勝だったんですよね。通過クイズの問題の答えが全て女性の偉人、というのもそれに因んだものだったのでしょうか?
クイズ問題は毎回挑戦者のメンバーを見ながら、出題問題、順番などを前夜に選んで決めていました。
女性だけの戦いになったのですから、当然問題の中身も女性に関連した問題が並ぶ事もありますね。
演出は常に細かい配慮を加えて実行していたのです。