アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題を振り返って眺めると、「あれっ!」と驚くような事が起こります。
現在と番組放送時代と、正解が変わってしまうようなクイズ問題に出会う事があるのです。
勿論、クイズの正解が時と場合によって変化するようでは困ります。
でも、時代によってイメージが変わるのは、世の中の流れなので理解したいところです。
第12回のサンフランシスコで、次のような問題が出されていました。
問・「常夏」という別名もある秋の七草の一つで、おしとやかな日本女性の形容にも使われる花は?
答・ナデシコ
解説 この問題の正解が異なるという意味ではありません。設問の文章が現代ではおかしいと思いませんか?
「おしとやかな日本女性の形容」で、ナデシコというイメージは日本人にはほとんどありません。
サッカー、なでしこジャパンの活躍で、ナデシコは強い日本女性のイメージが浸透しています。
あれがおしとやかな日本女性? とビックリする人の方が多いのは、時代の変化でしょうね。
本来ナデシコは、おしとやかな日本女性を思わせる秋の七草で、「常夏」と呼ばれていました。
サッカー・チームも最初はそのイメージで命名したのでしょう。ところがイメージとは逆に大活躍!
世界に「勇ましく強い日本女性」のイメージを植え付けてくれたのです。
時代によってイメージが変化する代表例として、本日の裏話はこの問題を取り上げて見ました。
>おしとやかな日本女性の・・・
には疑問を持ちませんでしたが
>「常夏」という別名もある秋の七草の一つで・・・
という夏と秋が共存する説明文の方に違和感を覚えましたが、これって私だけでしょうか?
確かに秋の七草なのに、常夏の別名は矛盾ですね。
しかし、俳句の世界では秋の季語に決まっているとの説明があります。
人の感じ方で「季語」を定めているので、理屈ではなく伝統でそのようになっているようです。
府に落ちない気分は理解できます。