アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、知識を問うのが目的で、森羅万象の中から創られていました。
世の中には正しい知識と、逆に常識と信じられていたものが、実は誤った知識だったという事があります。
特に昔からの伝説、お呪い、のように口から口へと伝えられた知識の場合、真実と科学的に反するものが混在しています。
例えば、漢方薬などは医学が無い時代から、身体に良い薬草、毒草を巧みに選別し、病人を治療していました。
現代の「化学」で分析しても、効能が正しかった事が証明されており、薬品の原料になっていたりします。
古代人の不思議な感覚で、人間に限らず野生動物も本能的に、こうした能力を持っているそうです。
話を「伝説」の真偽に戻します。
これから真夏への、人気食品の伝説に関する真偽の問題が、第4回のグアムの〇×問題にありました。
問・かき氷とアイスクリームでは、かき氷の方が温度が低い。〇か✖か?
答・✖
解説 かき氷を一気に食べると、頭の芯が痛くなる。この経験者は多いと思います。
これは氷の温度の方が低いからであり、氷はゆっくり食べるように、親から教えられた知識でした。
でも実は、氷とアイスクリームを比較した場合、温度の低いのはアイスクリームの方なのです。
かき氷は0℃~-3℃。対するアイスクリームはー18℃~ー22℃。
アイスクリームも、一気に飲み込めば頭が痛くなる筈ですが、その様な人は皆無でしょう。
こちらは、口の中でゆっくり味わいながら食べるのが常識で、そうした「癖」が自然に出来ているのでしょう。
「伝説の誤り」の典型的な例ですね。
昔から伝わる伝説も、時には疑って見る。この疑り深さこそクイズの達人の条件です。
素直じゃない嫌な奴、と思われますよね。
そうです。これぞ、クイズ王の資格なのだ!
同類の我々が言うのですから、間違いありません。