アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題には、知って得をする日常生活の知恵がありました。
毎年、夏には虫が増え、特に害虫退治に関する情報が氾濫します。
3年前の8月にデング熱の国内感染が報道され、日本中が大騒ぎになった事があります。
デング熱は、ヒトスジシマカが吸血した際に感染し、場合によっては重篤な症状になる危険な病です。
被害者は、東京の代々木公園で刺されたとの情報で代々木公園では大々的に蚊の捕獲作戦が行われました。
それ以後、毎年夏になるとメディアでは、蚊の撲滅情報を流すようになりました。
第11回、今から30年以上前の後楽園球場で「蚊」に関する〇✖問題が出されていました。
問・違う血液型の血を、たて続けに吸った蚊は死ぬ。〇か✖か?
答・✖
解説 当時は血液型が大流行で、一般庶民に血液型の知識が、関心の的になっていました。
人間に異なる血液を輸血する事は出来ない、血液が凝固するから、これは一般常識になっていました。
蚊の場合はどうなるのだろう? 素朴な疑問ですね。
答は半々になるだろう、との予測でこの問題は採用された訳です。
「蚊」が吸った血は消化管(胃袋)に入り血液が凝固しても、どんどん消化されるので死ぬ事はありません。
夏になると、害虫に関する知識が盛んに報道されます。今年は、蚊に刺されたらその場で叩いて殺すのはダメとの専門家の話がありました。
蚊は血液を吸った時に毒を吐きますが、吸って飛び立つ時に毒も吸い取って逃げるのだそうです。
だから、放っておけば痒さは感じないのだそうです。逆に叩いて殺すと、毒が体内に残り痒くなる訳です。
しかも、蚊は垂直に上下に飛ぶ習性なので、叩く場合は横からではなく、真上から叩くと命中率が高まります。
こうした生活の知恵も、しっかりと記憶に残すのが、クイズ道の基礎と言えるでしょう。