問題には緩急の差があった

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、世界に通じる名言が設問になっていました。

意味は同じでも、国によって表現が変わる事もあり、日本語なら易しい問題でも、外国語だと難問に聞こえる場合がありました。

第15回の決勝戦で、難問として出されたのが次の問題でした。

問・雑音の中の小さな声でも集中すれば聞こえるという効果のこと。何効果という?

答・カクテルパーティー効果

解説 ジャーナリストなど、特別な職業の方なら常識になっている言葉ですが、一般には超難問の部類です。

騒がしいパーティー会場でも、集中すれば雑音の中の小さな音も聞こえる、精神論的な考えです。

スクープは、この精神で追及する記者やリポーターが掴む場合がほとんどで、突撃精神の勝利と言えます。

日本語では「心頭滅却すれば、火もまた涼し」で、心の持ち方一つで、いかなる苦痛も感じなくなる。

座禅の心境で、元を辿れば古代中国からやって来た教えだったのです。

それだけに有名な詩にも数多く引用されており、日本語で求められれば、易しい問題の部類でした。

毎回、決勝戦は難問と易しい問題の「カクテル状態」の中で行われていました。

理由は、ウルトラクイズは視聴者の家族全員が一緒に参加出来る番組を基本姿勢にしていたからです。

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