アメリカ横断ウルトラクイズの問題を振り返って見ると、日本人の風習、季節感など人々の暮らしぶりが解ってきます。
これ等は、日本人の常識的な知識となって、クイズ問題として出題されて来ました。
昔から秋ともなると、食欲の秋との言葉を使い、美味しい食物を求め、食べ歩く人達がいました。
同時に、お酒の好きな人達は「酒が美味い季節」など勝手な言い分で、1年中お酒を飲んでいます。
さて、お酒好きには忘れられない出来事が今から25年前にあり、第16回のサンフランシスコで出題されました。
問・今年の4月から、1級、2級などの級別制度が廃止となった飲み物と言えば何?
答・日本酒(酒、清酒でも可)
解説 最近の若い人は知らないでしょうが、平成4年までは日本酒に等級を付け区別していたのです。
等級によって価格に差が出来、自然に金持ちは高い酒、貧乏人は安酒を飲めとの格差が出来ていたのです。
現在、日本には1,500以上の酒蔵が存在すると言われています。
各地の酒蔵が、土地の気候や水に合った伝統的な味を生み出し、受け継がれ一定の愛好者を抱えていました。
しかし、情報社会の現代では、酒の評価の方法も大きく変化しています。
日本酒の場合、様々な視点で毎年ランキングが発表されています。
例えば「地元の料理に合う酒ベスト100」「酒好きの専門家がお勧めの100銘柄」「今最も多くの人が注目している日本酒はどれ?」
何れも公平な評価を唱えていますが、宣伝のニオイは払拭出来ません。
中には、世界の銘酒コンクールで優勝した日本酒とのニュースもあり、この種の情報は玉石混淆(ぎょくせきこんこう)です。
結論としては、自分の好きな酒を飲む、これが秋に限らず1年中の愉しみ方ですよね~。