アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題を読み返すと、あの時代には当然の常識が、現代では通用しない事もあるのに気が付きました。
第6回のアラスカで、その典型的な問題が出されていたのです。
問・別名、斑鳩寺(いかるがでら)と呼ばれ、聖徳太子が建てたと伝えられている寺は?
答・法隆寺
解説 法隆寺は聖徳太子が建てた、これは日本人の常識です。
その他、憲法十七条の制定、遣唐使の派遣、厩戸皇子(うまやどのおうじ)など、聖徳太子に関する歴史的知識は数多くありました。
ところが驚く事に、現代では聖徳太子そのものが、架空の人物であり、推古天皇の皇太子も架空の話との説が出ています。
と、なると日本人が今まで学んできた歴史は何だったのか? 怒りの気持ちが湧いて来る人も多い筈です。
聖徳太子の架空説は、多くの歴史学者が唱えているようです。でも、その人達が何世紀も前に生存していたわけではありません。
過去の資料から推測する仮説であり、真実という訳ではありません。
タイムマシーンでも発明されない限り、真実などは誰にも分かりません。それなのに新説を唱え、世の中を混乱させるのは如何なものでしょう。
最近では、教科書からも聖徳太子を削除する傾向にあるようです。
時代によって、世の中の常識が変化するのはクイズの宿命ですが、それにしても一万円札の肖像画までが、時代を誤った絵であるとの説も出ています。
偉い学者さまが、何を発表するのも自由ですが、庶民の夢をあまりぶち壊さないで戴きたいです。
本日はクイズ問題を振り返り、常識が大きく変化していた事に気が付いたので思わず悲鳴を上げた次第です。