アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の問題の中には、時代の移り変わりを極端に感じさせる設問があります。
20年前~30年前には、誰でも知っていた時の人が現代では全く姿を変え、やはり第一線で活躍している場合があります。
たとえば、当時のアイドル・タレントやスポーツ選手が政治家に転向、政府の重職になっている例は数多く見られますね。
その代表的な問題が、第12回のパシフィカでありました。
問・ヤクルトの長島一茂に公式戦プロ入り初のホームランを打たれたピッチャーは?
答・ビル・ガリクソン
解説 この試合は1,988年4月27日、ヤクルトVS巨人戦の6回裏にルーキーの長島一茂が初安打、しかも初ホームランの記録を達成しました。
初安打、初ホームランとは話題の新人選手として、スター性も父親譲りの華々しいデビューです。
彼は立教大学で活躍し、ヤクルト球団がドラフト1位で指名、入団した当時のスター選手でした。
その後、巨人軍へ移籍などを経て、大きな活躍の場もなく引退。
現代ではタレント、スポーツキャスター、野球評論家、俳優等多方面で活躍中です。
処が面白いのは、若い人達は彼が元プロ野球選手だった事を知らない人が結構多いのです。
先日も、クイズ・バラエティー番組で、彼の元の職業を問う問題があり、お笑いタレントと答えた人がいました。
日頃の明るい発言から、彼にはそう勘違いされる要素も有り、スタジオは爆笑でしたが、当時を知る大人は苦笑した事でしょう。
時の流れは、年配者に時代の移り変わりを知らせるバロメータで、寂しさを感じさせます。
本日の裏話は、誰もが感じるノスタルジーのお話でした。