クイズと試験問題の違い

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には「文学」の分類があり、多くの問題が出されていました。

ウルトラクイズの問題の特徴は、学校のテストや入試問題と違い作品名と作者を結ぶような単純な設問はありません。

文学作品の場合は、少なくとも中味を読んでいるか、せめて粗筋位は知らないと正解は出せないのでした。

日本を代表する作家、夏目漱石や川端康成に関する問題は多数出ていましたが、小説の冒頭の文章を暗記するような問題も結構ありました。

これは、試験問題にもなり易いので、暗記していた方も多いかもしれませんね。

第14回のニューヨーク決勝戦で、文学の中味に関する典型的な問題がありました。

問・池波正太郎のヒット作「鬼平犯科帳」。主人公・鬼平のお役目は何?

答・火付盗賊改方・長官

解説 放火や盗賊を取り締まる役所の長官。現代風に訳せば、警察庁長官であり、江戸のトップなので警視総監に当たります。

本名は長谷川平蔵。年齢、家族、役職、俸禄などもありますが、故・池波正太郎氏の小説であり、実在の歴史ではありません。

尤も、テレビ・ドラマのヒット作品だったため、小説を読んでいなくても正解出来た人は多かったでしょう。

中村吉右衛門や梶芽衣子の当たり役といえる演技が印象に残っている方も多いはず。

一方、江戸時代の正義の味方と言えば、「東山の金さん」がいますね。

こちらは実在の人物で、東山金四郎景元(1793~1855)は江戸の人気者であると同時に、テレビ時代劇のヒーローでした。

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役職は警視総監、都知事、東京地裁長官を兼業した形で、お白州での迫力ある裁きで、悪党を平伏させていました。

名物の「桜吹雪の入れ墨」も実際に入れていたそうです。

実在の人物ですから、子孫の方もいますし、旧屋敷跡なども江戸の古地図に示され、歴史ファンの探索場所になっています。

ウルトラ・クイズの問題と学校のテストの違いを、文学の問題を引用し解説してみました。

 

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