サマータイム導入は?

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、現代で話題になっている事柄が、当時の時事問題としてありました。

第14回のグランドテイトンで、次のような問題がありました。

問・アメリカや北欧など、多くの国で採用されている「DaylightSaving  Time」とは何のこと?

答・サマー・タイム

解説 夏の一定期間、日照時間を有効に活用する目的で、標準時よりも1~2時間進める事を言います。

効果は、家族で過ごす時間が増える。このため家庭が平和になるなど良い点が挙げられています。

これは外国の話で、日本では事情が異なります。

実は、日本でも、戦後サマー・タイムを導入した事がありましたが、利害より弊害の方が多く廃止された歴史があります。

そんな国情に合わない制度を、オリンピックのために復活させる議論があり、何故起きたのでしょう?

そもそもは、今年の異常気象で日本が熱暑に襲われたため、マラソン・ランナーが走れないだろうとの心配でした。

マラソン

それなら、スタートの時間を早めれば解決する問題です。

しかし、欧米の国はサマー・タイムを導入しているので、世界の時計に合わせて競技が進行しなければ困るのです。

そこで、出てきたのが2,020年の東京オリンピックのために、その年に限りサマー・タイムを導入するという案です。

この話は、オリンピック組織委員長の森喜朗が安倍総理に、この案を考えてくれと提案した事に端を発しています。

総理は無碍にも断れず「検討しましょう」と答えたと伝えられています。

勿論、国会で検討すれば、我が日本では効果が無いと過去に否定された議案が通るはずがないと思いますよ。

簡潔にまとめると、オリンピックは大スポンサーであるアメリカ人のゴールデン・タイムに合わせて成立しているのです。

と、なるとアマチュア・スポーツの祭典プロ・スポーツ選手も参加=ビジネス・チャンス、と大きく変貌しています。

近年のオリンピックは費用が掛かり過ぎるために、候補地に立候補する国も減っているとの批判もあります。

このままでは開催に手を上げる国も無くなり、消滅の運命を辿るかも知れません。

スポーツのワールド・カップは増えていますが、でも選手にとってはオリンピックは格別の重みがある筈です。

だから無くなっては困るのです。

本日の裏話は、クイズ問題からオリンピックの在り方の話になってしまいました。気になるんですよ~。余計なお世話かな?

 

 

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