秋の味覚です

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の知っているべき常識が中心に創られていました。

常識ですから、歴史、習慣、行事を初めとしてあらゆる分野に目を向けなければなりません。

日本人の常識に加えて、世界の常識も必要です。従って知識の幅が広く、厚さも深いほど有利なのは言うまでもありません。

クイズは知識を競うゲームですから、幅が広く、奥行きも深い人ほど勝つチャンスがあります。

そうした中で、知識の深さを測るような食べ物の問題が、第6回のダラスで出されていました。

問・「きぬかつぎ」とは、皮のまま何をゆでたもの?

答・さといも

解説 知識の深さを測る、などと言うほど大袈裟な知識ではありませんでしたね。

日本人にとっては、単なる秋の食べ物の一つで、知って得する知識と言うほどのものではありません。

とは言え、この語源まで知ってれば深い知識と言えるでしょう。

平安時代、高貴な女性が外出する時に、薄い絹の布で顔をすっぽり隠す習慣がありました。

この布を「きぬかつぎ」と呼んでいたのです。

白い顔が布から少し見える姿が、里芋の皮をむいた状態に似ており、この様に呼ばれたのです。

即ち、きぬかつぎは平安時代の貴族達が食べていた、高貴な食べ物だった事が解ります。

外国で、里芋をこの様な方式で食べる国民は無いでしょうが、日本人の先祖は食べ物にも凝っていた事がわかります。

同じように、イスラム教の国々でも、女性が外出する時には黒いベールで顔を隠しますが、関連した食べ物はありませんね。

女性に対する評価も、現代と平安時代では大きく異なります。

現代で「イモ姉ちゃん」はセンスの悪い不美人ですが、平安時代は大違いでした。

里芋の白さのように、色白の高貴な美女と評されていたのです。

本日の裏話は、日本人の風習から、言葉の成り立ちと多少深い部分を覗いてみました。

秋ですから、きぬかつぎを食べる時に、この蘊蓄を語るのは如何でしょう?「また、知ったかぶり?」と言われそう……。

 

 

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