番組の中の落とし穴とは?

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、世の中の8割~9割の方が正解出来る超易しい問題がありました。

こうした問題は、特別な時に出題される場合が多く、番組の名物である「落とし穴」と呼ばれていました。

具体的な例を説明しましょう。

第6回の羽田空港、ジャンケン・クイズの時に使われた「落とし穴」です。

ジャンケンで3回勝てば、文句なく航空券を獲得。飛行機に乗れるのがウルトラ・クイズの売り物でした。

処が、「落とし穴」には悪魔の企みが潜んでいたのです。即ち、勝者は超簡単なクイズに正解しなければなりません。

若し、そんな易しい問題を誤答する人間には罰として、勝者の権利を敗者に譲るというものです。

その超簡単な問題とは?

問・映画「男はつらいよ」の主人公 ”フーテンの寅さん”の本名は?

答・車寅次郎

解説 フーテンの寅さんは、老若男女問わず日本人の誰からも愛された人物で、本名を知らない人は罰ゲーム行となった訳です。

ウルトラ・クイズの合い言葉は、知力、体力、時の運。

物知りで知力があり、健康で体力があっても、運が無いと勝者になれないのが特徴の番組だったのです。

「そんなの、クイズ番組としてアンフェアだ」との意見もあるでしょう。

でも、我々は単なるクイズ番組とは考えず、視聴者が楽しめるクイズ・ドキュメンタリー番組として制作していました。

従って、敗者には過酷な罰ゲームをプレゼント。貰ったご当人は四苦八苦、それを見た視聴者は大笑いです。

そのような「落とし穴」を毎日考えるとは、悪魔のようなスタッフですね。

でも、多くのライバルを倒し、クイズ王になった勝者には、素晴らしい賞品を用意したのです。

それが又、アッ!と驚くようなオチがあるとは……。

やっぱり、悪魔のようなスタッフでした。

今だから話せる裏話、本日は超易しいクイズ問題の陰には、必ず「落とし穴」が仕掛けてあるとのお話でした。

テレビが大衆娯楽の王様だった昭和時代は、こんな企画に大金を掛けるテレビ局があったという自由な時代でした、懐かしい。

 

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