アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、知っているようで実は詳しく知らない、盲点を突いた問題が時々ありました。
盲点は「見ているようでしっかり見ていない」との意味ですから、誰でもが陥る知識の落とし穴と言えるでしょう。
日本人なら誰でも知っている建造物で、実は詳しくは見逃しそうな盲点がありました。
第8回のフィラデルフィアの準決勝で、次の問題が出されていました。
問・京都の金閣寺は何階だて?
答・三階
解説 金閣寺は歴史的にも日本を代表する建造物。直接に実物を見学、或は写真でその姿を見ている人が大多数です。
大抵の人が二階だて? いや三階だて?と迷うような曖昧な記憶になるようです。
二者択一ですから、「金閣寺は三階だてである。〇か✖か」の問題でも良かった素材と言えるでしょう。
金閣寺は1,420年、足利義満の遺言によって、禅寺として建てられました。
義満の法号に因んで「鹿苑寺」と名を付けられ、金箔で建物を覆ったために「金閣寺」の別名で呼ばれています。
足利義満の別邸と勘違いされそうですが、彼の死後に建てられたので、義満自身は生前に金閣寺は見ていなかったのです。
金閣寺は純金で建てられた「豪華絢爛な寺」と誤解され、マルコポーロの東方見聞録で、西洋に伝えられました。
日本は黄金の国、ジパングと紹介されたので、ジャパン(Japan)の語源となっています。
因みにマルコポーロは日本に来ておらず、中国で噂を聞いただけの話を大袈裟に伝えたのでした。
本日の裏話は、金閣寺のクイズ問題に端を発し、ジャパンの語源へと進んでしまいました。
という事は日本の国名は、マルコポーロの無責任な噂話から付けられたのですね。
若し、マルコポーロの話が真実だったら、、日本人は石油成金にも負けないお金持ちとして楽が出来たのにね、残念でした~。