アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人として知っているべき常識を基本に創られていました。
茶道、華道など日本の伝統的なお稽古事を習っているかたは、日本古来からの衣装である和服に付いての知識がある筈です。
でも、それ以外の人にとっては、和服の知識がないのが一般的といえます。
尤も、女性は七五三、成人式、卒業式などの記念日に和服を着る習慣があるので、多少は知識を持っている事でしょう。
その点、男性は和服に関する知識が少ないのが普通で、無いからといって恥をかく事は有りません。
第12回のモハーベ砂漠で女性には有利、男性には不利とも思える和服に関する基本的な問題が出されていました。
問・和服で「単(ひとえ)」に対して、裏地を付けたものを何という?
答・袷(あわせ)
解説 和服には裏地が付いているのが袷。付いていないのが単衣でこの二種類があります。
お祝い事の時に着るフォーマルな着物は、袷がほとんどでこれにも守るべきルールがあります。
結婚披露宴の親族の着物は、紋付きの留袖・色留袖が一般的で勿論これは袷が基本です。
親族以外の招待客は、紋付きの必要は無く、それぞれお祝い事で着る振袖が一般的と言えるでしょう。
着物の基本マナーで、注意しなければならないのは「喪服」での参列です。
第一礼装は親族で、黒地の袷で五つ紋。参列者は格を下げて三つ紋、或は一つ紋に黒の帯を合わせます。
和服は日本人にとって、古来から親しんだ衣装だけに、細かな約束事があり、これを無視する事は世間への抵抗となります。
「面倒くさいなぁ」と思われるでしょうが、日本人である限り常識は守りたいものですね。
本日の裏話は、日本人の常識問題として「和服の基礎知識」の一端をご紹介しました。
男性に取っては知らなくても良い知識かも知れません。でも、女性は着る機会も多いので、しっかり記憶して欲しい話題でした。
そう言えば成人式で着る振袖は、前の年では間に合わず二年前に注文しないと気に入った柄が借りられないとの話です。
一生に一度のオシャレですから、再来年のために今から準備しましょう。成人式は女性には最大級の行事なのですね~。