アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、世界の森羅万象の中から創られていました。
世界中の出来事を全部知るのは、百科事典を暗記するようなもので、普通の人には無理な話でしょう。
クイズ問題の場合は、世界の偉人、世界一と言われる事象など幾つかの分野を記憶するのが有効です。
各学校に誕生したクイズ研究会は、この様な分類でクイズ問題を創り、メンバーがお互いの力を磨いていたと思われます。
そんな世界一を問題とした、典型的なクイズが第6回のニューヨークの決勝戦で出されていました。
問・秦の国を建て、万里の長城を築いた、中国の皇帝は誰?
答・始皇帝(秦の始皇帝)
解説 「万里の長城」は、宇宙からの衛星写真でも解るといわれる、世界一長く大きな城として有名です。
世界一の建築物となれば、何時、何処で、誰が、何の目的で作らせたのか?周辺の事情を調べるのは常道といえます。
この長城は紀元前二二一年に、始皇帝が周辺国からの防御のために、黄河の北から陰山山脈に沿って朝鮮に及ぶ建造物です。
凡そ、二千二百年も前の事で、我が国はまだ縄文時代で原始生活をしていた頃のお話です。
全長は約22,000kmと言われていますが、勿論始皇帝が存命中に全部が完成した訳ではありません。
実は、全部が完成するまでには、時代も幾つか変わり千数百年の年月が掛かっていたのです。
中国の歴史は三千年と言われているので、その半分近くが「万里の長城」創りに費やされた計算になるのですね。
こうした現実を知ると、中国人は粘り強く辛抱強く、とても同じ地球人とは思えません。
そう言えば有名な中国雑技団の演技をみても、他国のサーカスとは異なる驚異の技を連発しています。
スポーツでも、一頃は卓球でも中国チームの独断上でした。最近では日本も良い勝負をするまでになりましたけれど…。
本日の裏話は、世界一の建造物のクイズ問題から、中国人の恐るべき粘り強さを学ぶ結果になりました。
最近の若者は根性が無い、との話を聞きます。平和な日本に生まれ親の愛に包まれ、何の苦労もなく育ったお蔭でしょう。
今後は旅に出て、根性を鍛えるべきでしょう。それには中国を旅して鍛えるのが良い手かも? 中国人は厳しいからねえ~。