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小説の冒頭はクイズの定番

 

 

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、知識を競うのが基本で考えられた設問です。

但し、我々は学校の試験のように、単純な暗記問題は避け、知って得する面白い問題を求めていました。

例えば、学校のテストなら国語の問題でも、作者は誰?のように、作者と作品名を線で結び「正解」という単純な問題はありません。

少なくとも、作品を読んでいるか、内容を少しは把握していないと、正解は出来ない問題を揃えていました。

国語のテストでも、作品の冒頭を出題し、作品名を試すとの手法がありますね。

「木曽路はすべて山の中である」の書き出しで始まるのは島崎藤村の「夜明け前」。

受験生が暗記する有名な冒頭で、これを記憶した経験者も、さぞ多い事でしょう。

ウルトラ・クイズでも、この種の文学の冒頭文を問題にした事が、数多くありました。

第6回のアラスカで、次のような問題がありました。

問・川端康成の小説「雪国」の中で、一番最初に出て来るカタカナの言葉は何?

答・トンネル

解説 「国境の長いトンネルを抜けると、そこは雪国であった」で始まる、川端文学の代表作でもあります。

「雪国 川端康成」の画像検索結果

「雪国」はノーベル文学賞の審査対象になった作品と言われ、海外でも高く評価されています。

同じように、川端作品では「伊豆の踊子」。

その他、夏目漱石では「坊ちゃん」「吾輩は猫である」などの冒頭文章が問題になっていました。

勿論、日本を代表する小説家の作品や内容も、数多くクイズ問題になりましたが、書き出しは重要なクイズ素材でした。

 

万能のエネルギー源

アメリカ横断ウルトラクイズの問題には、世界の状況に合わせた時事問題が時々出題されていました。

世界の動きは、常に流動的なので、時代を隔て同じような問題がグルグル回って来る事があります。

例えば、世界の経済に大きな影響のあるオイルが良い例でしょうね。

石油危機、或はオイルショックと呼ばれ、1,973年に第1次石油危機がありました。

その6年後の79年に第2次オイルショックが起こり、トイレット・ペーパーや洗剤など、直接関係の無い物資の買い占め騒動などが起こっています。

最近も北朝鮮問題で、中国が北朝鮮への石油の輸出を止めるとの制裁で、世界中のオイルが高騰しています。

この様に、オイルショックは時々話題になり、世界経済を左右しています。

従って、石油関連は時事問題として何年に一度かの割合で、クイズ問題になっていました。

第8回のフィラデルフィアの準決勝で、次のような設問がありました。

問・その昔、アメリカ・インディアンが、リューマチの治療に使っていたもので、昔はクスリ、今はエネルギー源として使われているものは何?

答・石油

解説 エネルギー源といえば、石油か石炭でしょうね。これは2者択一とも言える問題です。

でも、どちらにしても「薬」として、飲んだり食べたりするでしょうか? この様な迷いが生じます。

ましてや、準決勝ですから慎重に答えないと、取り返しが付かない結果になるでしょう。

「アメリカインデ...」の画像検索結果

実際は、白人が現れる以前のインディアンは、水面に浮かぶ石油を集め、リュウマチ用の塗り薬として使っていたとの歴史がありました。

現代では、燃料の他、化学製品の原材料としてプラスチック、ゴム、洗剤、繊維に至るまで多種類の製品となって役立っています。

石油は、世界経済を動かす原材料の王様的存在ですね。

それにしても、リウマチに悩むインディアンが、石油を患部に塗って治療していた、話のネタとしては面白い情報でもあります。

夢の番組に相応しい、原始的な微笑ましい風景が思い浮かびます。

 

忘れられる日本の旧国名

アメリカ横断ウルトラクイズの問題は、森羅万象の知識から出題されていました。

最近のニュースで、アメリカ海軍の補給艦を護衛するため、海上自衛隊の護衛艦「いずも」が日本近海を護衛する任務に就き、話題になりました。

「いずも」の画像検索結果

「いずも」で思い出されるのが、旧海軍の戦艦の名前です。「大和」「陸奥」など旧日本の地名が付けられていましたね。

これは、日本を守るという意味を込め、戦艦に各地の地名を命名するのが明治以来の通例だったようです。

現在の都道府県の他に、現在でも通用する日本の地名が各地に残っています。

第6回のサイパンで、次のような問題がありました。

問・三陸海岸の三つの陸とは、陸前・陸中とあと一つは?

答・陸奥(むつ)

解説 明治元年、陸奥の分割によって、陸中、陸前と陸奥の三つに分けて呼ぶようになりました。

その前は青森、岩手、宮城、福島の各県の全域と秋田県の一部を旧国名で陸奥と呼んでいたのです。

その名残り、現在の陸奥(みちのく)は青森県の全域と岩手県の一部に当ります。

また、三つの地域に跨る海岸線は、三陸海岸と呼ばれ観光スポットになっています。

南部の複雑なリアス式海岸。北部には雄大な海食崖(かいしょくがい)と呼ばれる海岸段丘が、景勝地として人気を呼んでいました。

「三陸海岸」の画像検索結果

近年は東日本大震災で、大きな被害を受けましたが、6年を経過した現在は、各地で着々と復興の情報が流れています。

日本が誇る絶景の「三陸海岸」です。以前のように多くの観光客が戻って欲しいものです。

海外旅行人気の変遷

アメリカ横断ウルトラクイズの問題は、時代によって正解が変化する事があります。

例えば、毎年新しい統計が発表されるような場合、新しい数字が正解になるのは当然の理ですね。

海外旅行の行きたい国も、毎年変化する代表的な例と言えるでしょう。

ウルトラクイズが始まった時代は、何と言ってもアメリカが憧れの国のトップでした。

その辺りの変遷を、クイズ問題から振り返って見るのも面白いと思います。

第14回の平成3年。今から26年前には、どのような国が人気の国だったのでしょうか?

タヒチで、次のような問題が出されていました。

問・相変わらずの海外旅行ブーム。去年、海外旅行の行先トップとなった国は?

答・アメリカ

解説 行きたい場所のランク。グアム、ハワイ、西海岸などを含めアメリカが人気の第1位でした。

因みに2位は韓国、3位は台湾が当時の日本人の行きたい場所のベスト3でした。

さて、26年後の現在はどの様な場所が人気の海外なのでしょうか?

インターネット、トラベルコちゃんの検索(春の編)では第1位ソウル(韓国)、2位グアム(米国)、3位台北(台湾)の順になっていました

韓国ドラマの視聴率が健闘しているのも、人気の源泉かも知れませんね。

でも、これは北朝鮮問題が起こる前のデーターで、現在はソウルは危険な場所、との風説が流れました。

従って、ゴールデン・ウイークには韓国行きをキャンセルした人も多く、数値は変化しています。

「海外旅行」の画像検索結果

間もなく、今年のゴールデン・ウイークの海外旅行者の数字が発表になる事でしょう。

政府の発表では、景気が低迷とは言いながら、年々増え続ける海外旅行者の数。

まだまだ庶民の余裕はたっぷり。日本は平和国家なのですね。

 

犯罪の取り締まり法案

アメリカ横断ウルトラクイズの問題で、歴史をたどると面白い発見があります。

犯罪の取り締まりに関しても、暴力団の不法な行為が市民生活を脅かしていた頃、暴力団対策法が平成4年に施行されるようになりました。

この段階で、指定暴力団が定められ、暴力団の勢力争いも減少したような効果もあったようです。

その後、禁止される具体的な行為が次々に加えられ、暴力団員が生活し難くなり、組の解散も増えています。

その時代、第11回のデビルスタワーで、次のような問題が出されていました。

問・魚を獲ることに因んだ言葉。一挙に捕まえる事を何という?

答・一網打尽

解説 一度の網で沢山の魚を獲りつくす事から生まれた言葉です。

この時代に、暴力団の一味を残らず逮捕するなど、この言葉がメディアに度々登場しました。

時を隔てて現代。

国会で「共謀罪法案」が揉めに揉めて、成立が難しい状態になっていますね。

本来の目的は、東京オリンピックを控え、テロの防止を狙った法案だとの事です。

「オリンピック、...」の画像検索結果

しかし、それなら「現行の法律」で十分に取り締まる事が出来る、と野党は反対しています。

政府の真の狙いは、国民のプライバシーを犯しても、全ての国民の個人情報を知り、コントロールする事にあるとの疑いです。

簡略に言えば、政治家や警察など権力者には甘く、一般市民には厳しい法律だ、との意見です。

賛成VS反対、両極端な意見が激突しているので、国会でも中々進展しないようです。

とは言え、時間切れで強引に成立してしまうという心配も十分にありそうなのです。

若しも、テロ集団が日本へやって来た時には、何はともあれ一網打尽に出来る法律にして欲しいですね。