驚くような発見もクイズ問題に

アメリカ横断ウルトラクイズで、数多くのクイズ問題を作成しましたが、中にはスポーツ選手の記録という範疇が含まれています。

スポーツの日本記録、世界記録は他のクイズ番組でも、度々クイズ問題として出題される重要な分野でしょうね。

クイズ・マニアと呼ばれる皆さんは、重要なスポーツの記録はほとんど頭の中の引き出しに詰め込まれているというのが常識かもしれません。

ウルトラのクイズ会議では、この様な記録を問題化して提出しても中々採用になりません

「何故、その問題が今なのか?」

というハードルをクリアしなければ、採用にならないのです。

勿論、その年に出された記録であれば、間違いなく採用されますが、古い資料を見て、単なる記録を何の工夫も無く、問題用紙に書き込んで提出しても、面白い問題とは判断されません。

そうした中で意外性のある問題もありました。

最初は

「王選手の獲得していない賞は、ホームラン王、打点王、新人王、の内どれ?」

という問題でした。

王

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歴史の盲点を探す

アメリカ横断ウルトラクイズで、様々なクイズ問題を作っていると、面白い発見をすることが有ります。

例えば歴史好きの人なら、当然の常識になっている事象でも、一般人にとっては目新しい情報のような問題が多く採用されていました。

第10回のロスアンゼルスで、次のような問題が出されました。

問・

江戸時代、関所で厳しく取り締まっていたのは入り鉄砲と何?

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津波の知識をおさらい

アメリカ横断ウルトラクイズが放送されていた時代には、現在ほど津波が人々の関心を呼んでいませんでした。

津波が近年、日本人の関心を集め出したのは、奥尻島の被害からだったように思います。

1993年7月に発生した北海道南西沖地震による津波が奥尻島を襲い、死者行方不明者は230人にも及ぶ大災害でした。

これをきっかけに沿岸部の住民には、津波の対策が実施され、避難訓練などが日本各地で盛んに行われるようになりました。

更に拍車を掛けたのは、2011年3月11日に発生した東日本大震災でした。

この地震で発生した津波は、岩手、宮城、福島、にとどまらず茨城、千葉に至るまで太平洋沿岸の各地に押し寄せ、10メートル以上の想定外の巨大津波でした。

この時の様子はテレビで中継されましたので、世界中に激震をあたえました。

この大災害によって現代では、津波に関する知識は子供に至るまで大幅に浸透しました。

しかし、それ以前には津波って恐ろしい現象、という意識はそれほどありませんでした。

ですから、平成2年に行われた第14回のグアムの浜辺で行われた「台風直下、○×札挙げクイズ」では、次の様な問題が出題されたのです。

「大波」よりも大きいのが「高波」。「高波」よりも更に大きいのを「津波」という。○か×か?

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自由の女神から派生した問題

アメリカ横断ウルトラクイズの第一問が「ニューヨークの自由の女神」関連の問題に定着してしまったために、クイズ問題作家は毎年、自由の女神問題の提出を義務付けられていました。

たった一つの銅像から、興味深い面白い情報を見つける、というのは至難の技と言えるかもしれません。

しかし、クイズ問題作家達は何かあるはずだ、と必死に考えさせられた訳で、随分頭を悩ませたことでしょう。

そうなると、「自由の女神」に関連して沢山のクイズ問題が作られてきます。

毎年、採用されるのは、第一問目のたった一個ですが、それだけでは労力の無駄になってしまうので、関連問題として採用される事がしばしばありました。

例えば第16回の機内ペーパークイズ400問の最初の問題がその代表例です。

ニューヨークの自由の女神像が完成した、1,886年に発表された小説は?

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日本一を目指す努力

アメリカ横断ウルトラクイズが放送されていた時代、今から20年から30年前と、現在では世の中の状況が随分変化しました。

当時のクイズ問題を振り返ってみると、その変化がハッキリと解るものが結構あります。

時代が移れば状況が変化する、当然の理屈ですね。

クイズ問題の中で良く使われる分野に日本一を問題にすることが有ります。

人々が日本で一番は何だろう?

と興味を惹くので、当然その様な問題が出題される訳です。

ウルトラクイズで出題された時と、現在はどの様に変化しているか、ちょっと調べて見ました。

第16回、フロリダキーズで、次のような問題がありました。平成4年ですから、22年前の問題です。

今年4月1日に熊本県にオープンした、日本一長い駅名が付いている駅は?

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