日本の風習はややこしい

アメリカ横断ウルトラクイズでクイズ問題を作っていると、様々な分野の事を勉強しなければなりません。

その様な中で、日本人の伝統、習慣、風習などを調べていると日本の暦に行きつきます。

日本の暦には二十四節季というものがあって、古くから伝わる伝統的な行事は、この日を中心に各地で行われたものが多かったようですね。

これらの行事はクイズ問題としてしばしば採用されています。

例えば、太陽暦では2月4日頃が立春で、その前日が節分と決められています。

この節分に関しては、第7回のニューヨーク決勝戦で出題された問題が思い出されます。

「鰯(イワシ)の頭も信心から」という言葉を生む基になった日本の年中行事は何?

鰯

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初心忘れるべからず

アメリカ横断ウルトラクイズの問題の中には、言葉の成り立ちや名言、格言という問題が多く作られていました。

これらの問題は「日本語」という分類で仕分けされて、適度な間隔で出題されていますが、時には機内ペーパークイズの3者択一問題に使われる事もありました。

第6回の機内ペーパークイズの最初の問題が「日本語」の問題でした。

「初心忘れるべからず」の名言を残したのは?

①千葉周作   ②松尾芭蕉   ③世阿弥

解説 

この言葉は入学式の祝辞、入社式の挨拶など、日本人の多くの皆さんが聞かされる言葉です。

新たなスタートに際して、これ程適切な言葉は無いほど実生活の場で使われるフレーズであることは間違いありません。

では、最初にこの言葉を発したのは誰なのでしょうか? これは意外と知られていません。

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元祖クイズ番組とは?

アメリカ横断ウルトラクイズが初めて放送されたのは、38年前の昭和52年(1977)の事でした。

当時はクイズ番組が花盛りの時代で、何とか新しい形のクイズ番組をと考え出されたのがこの番組だったのです。

ところで日本で初めてクイズ番組が誕生したのは何時の事だったのでしょうか。

又その番組の名前は?

クイズ大好き人間なら知りたい情報でしょうね。

我々の番組でも当然その様なクイズ問題が出題されていました。

それは第8回のダコタで出題されていました。

皆さんなら正解が出せるでしょうか?

年配の方ならば誰でも知っている懐かしい番組です。

昭和21年12月3日から、NHKラジオで始まった日本のクイズ番組の元祖は?

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金字塔とは?

アメリカ横断ウルトラクイズでは、あらゆる分野から問題を作っていました。

我々の身の回りにあるふっとした疑問から作られた問題は「面白い」という意識が強かったので、日頃の生活の中から疑問に感じた事柄を調べて、沢山の問題を作り上げています。

その中には言葉のルーツや意味、成り立ちと言ったものもクイズ問題になり易いのです。

最近のニュースで見ればスキー・ジャンプのレジェンド葛西紀明選手が自身の持つ最年長優勝記録を次々と塗り替え、金字塔を打ち立てています。

新聞もTVのニュースも、この記録を報じる時に「金字塔」という表現を良く使いますが、この言葉は何処から始まった言葉なのでしょう?

ウルトラクイズでは、その様な身近な疑問を調べるところからはじまっていました。

第5回のサイパンで出題された問題です。

金字塔とは、どんな建物の事?

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戦争に関する問題は稀少

アメリカ横断ウルトラクイズはすでに20年以上前に放送された番組でした。

しかし、多くの皆様に愛されたために、今頃になって裏話を書いても沢山の方々に読まれているので、引き続き今年も頑張って書いてみたいと思います。

今年は戦後70年を迎えたせいか、お正月の特別番組で第2次世界大戦を話題に挙げた番組が数多く放送されました。

また、政治家の皆さんのコメントにも戦後のお話が良く引き合いに出され、嫌が応でも戦争体験を思い出されたお年寄りも多かったと思います。

個人的には、私も小学生ではありましたが、戦争体験者であり、戦後の復興を身を持って体験した世代なので、興味を持ってテレビを見ていました。

さて、ウルトラクイズのクイズ問題ですが、思い返せば戦争に関する問題は少なかったように記憶しています。

その様な中で、第8回のグアムで戦争に関する問題が2問出題されていました。

1941年12月8日未明、真珠湾を攻撃した日本軍が打電した「我、奇襲に成功せり」の暗号文は何?

真珠湾

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