森羅万象の知識を

アメリカ横断ウルトラクイズの問題を振り返ると、大きく分けると2通りの種類がありました。

一つは分類別に分かれた問題。もう一つは森羅万象の知識がミックスした問題です。

クイズに強いのは、当然の事ながら森羅万象、知識の豊富な人が勝ち、先へ進めるのです。

多くの知識が混在した、典型的な問題が第16回のレイクパウエルで出題されていました。

問・モナコ王妃の名前に因んで名付けられたバッグといえば何?

答・ケリー・バッグ

解説 この問題には、映画の知識流行ファッションなど、多くの知識が含まれています。

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モナコの王妃はハリウッド・スターのグレースー・ケリーである事。彼女はエルメスのバッグを愛用していた事。

世界中で、有名な女優が玉の輿に乗った例は多数あります。その中でも王妃になるのはシンデレラ以来でしょうね。

童話では無く、現実の世界ではグレース・ケリーは世界初の女優さんと言っても良いでしょう。

それだけに、彼女の愛用によって、エルメスのバッグが世界中の女性の憧れのバッグになりました。

クイズでは、これ等の知識が一瞬のうちに結びついて早押しボタンを押さなければなりません。

実際のエルメスのバッグは、1,935年に発売されていました。その21年後の1,956年にケリー・バッグと名付けられたのです。

勿論、このバッグが脚光を浴びたのは、ケリー・バッグの名になってからなのは言うまでもありません。

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一人の有名女優が愛用したという事実が、バッグの運命を大きく変化させた訳ですね。

本日の裏話は、流行の切っ掛けの代表的なお話でした。

江戸時代の遺産

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題を振り返って見ると、現代に通じる歴史の問題があります。

今年は異常気象で、日本中で大雨が降り各地で山崩れや洪水が発生、水の問題がニュースになりました。

と、なると日本の治水の歴史が知りたくなります。特に中心地、東京の場合はどうだったのでしょう。

この疑問に答える、ピッタリのクイズ問題がありました。

第14回のオレゴン街道・団体戦! 幌馬車マラソンクイズでの問題です。

問・江戸時代、江戸八百八町の水道の源となった二大上水と言えば?

答・神田上水と玉川上水

解説 神田上水は我が国初の水道事業で、江戸の北部方面に配水されていました。

一方の玉川上水は、江戸の南部方面に配水され、江戸の庶民の生活を守っていたのです。

一般に良く知られているのは、井の頭公園を水源とする玉川上水と善福寺池を水源とする神田川上水が2大上水と言われています。

江戸は多くの濠で結ばれ、荷物運搬などの重要な交通手段に使われていました。

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神田川もその代表的な水路で、東京湾や隅田川に通じ、江戸っ子達に大いに利用されたようです。

2年後の東京オリンピック時には、水上バスで交通渋滞を緩和させる計画もあるように聞いています。

江戸時代の遺産が、現代に役立っている例でしょうね。

さて、話は戻って江戸の街の南部と北部を、この2大上水が張り巡らされ、現代に通じる都市計画が進んだようです。

神田川は、交通網として物流の重要な働きをしていて、現代でも屋形舟遊びで愉しむ人達が多勢いますね。

この計画は、1,590年徳川家康の命によって開始され、当時世界屈指の100万都市が建設された訳です。

勿論、全国の大名の領地では、江戸の街を手本に各城下町も水道が整備された事でしょう。

玉川上水と言えば太宰治の心中事件。「神田川」は昭和48年、南こうせつとかぐや姫のヒットソングが思い浮かびます。

共に、歴史の舞台として、印象深い場所となったようです。

本日の裏話は、神田川上水と玉川上水のお話でした。

 

偉人の伝記は面白い

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、世界の偉人に関する問題が時々出されていました。

偉人と呼ばれた人物は、凡人と異なり、考え方も行動も普通ではなく、子供の頃から卓越したエピソードを持っています。

その実例が面白いので、偉人の伝記は世界的に愛読者が多く、クイズ問題のネタとしても最適と言えるでしょう。

第6回のダラスで、偉人に関わる次の問題が出されていました。

問・幼名をテムジンと言った英雄は誰?

答・ジンギスカン

解説 モンゴル帝国の始祖で(1,167~1,227)モンゴル高原の遊牧民の子供として誕生、テムジンと呼ばれていました。

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13世紀に各遊牧民を統一して、領地を拡大。東は中国東北地方から、西はロシアに至る広大な領域を支配したのです。

当初は、蒙古帝国と称していましたが、蒙古は蔑称の意味が含まれることから、モンゴル帝国と呼ばれています。

ジンギスカンに付いては謎の部分も多く、日本では実は源義経だったとの説があり、小説にもなっています。

義経は悲劇の主人公であり、兄の頼朝から追われ、奥州・平泉の藤原秀衡の保護を受けます。

しかし、秀衡の死後、その息子の泰衡に襲われ、家臣の弁慶と共に生涯を閉じたと歴史上はなっています。

しかし、義経伝説という別の話もあり、彼は少数の家臣と共に北海道に逃れ、やがて大陸へ渡ったとの伝説も生まれたのです。

こうした伝説から、ジンギスカン=義経説が生まれたのでしょうね。

日本人には、悲劇的な人を応援する人情があり「判官びいき」の言葉も義経から生まれたと言われています。

因みに義経の幼名は「牛若丸」。長じて「九朗判官」と称されていてました。

「本日の裏話」は偉人の幼名を問う問題からテムジンと牛若丸の2人のお話でした。

ウルトラクイズ復活への道②

ウルトラクイズ復活への道①で、準備委員会への参加を募集いたしました。

熱心なウルトラ・ファンの皆様から沢山の応募を戴き有難うございました。

現在、50数名の方々から参加のご希望を戴きました。

そこで、早速第1回目の会合を9月中に行いたいと思います。

直接お会いして、ウルトラクイズを復活させるためにどういう方法があるか、皆様のざっくばらんなご意見を伺いたいと思っています。

1、開催日 9月22日(土)

2、時間 14時~17時。

3、会場 東京・新宿駅から徒歩数分以内。

4、17時以降の懇親会も考えていますが、参加の有無も合わせてお知らせください。(会費5,000円以内)

連絡はフェイスブックのウルトラクイズ復活準備委員会

(https://www.facebook.com/groups/498004487287664/)

 

※参加人数によって、会場を決めたいと思いますので、出席希望の方は8月31日までにお知らせください。

会場までの往復交通費は自己負担でお願い致します。

 

子供の遊び、今と昔

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題を振り返ると、日本の懐かしい習慣や出来事、行事などの設問があります。

中には、昔から脈々と続く子供達の遊びに関する問題がありました。早口言葉です。

昔は兎も角、現代ではそんな遊びは皆無かと思ったら、実は今でも新しい言葉を加えた「早口言葉」があるのです。

ウルトラ・クイズでも昔から続く定番の「早口言葉」の問題が、第11回のデビルスタワーで出されていました。

問・早口言葉の問題。「屏風に上手に絵を描いた」のは誰が何の絵を描いた?

答・坊主が坊主の絵を描いた

解説 この問題は早口言葉の定番中の定番で、誰もが遊んだ経験がある言葉でしょう。

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その他、定番では「生麦、生米、生卵」など、懐かしい言葉が次々思い浮かぶ事でしょう。

実は、最近でも若い子供達の間で流行っているようで、1番人気は「肩たたき機」だそうです。

確かに、早口でこの言葉を繰り返すのは、かなり難しいかも知れません。

因みに、傑作と思える早口言葉は人気ランク6位だそうですが、「キャッキャッ感のキャリーぱみゅぱみゅ」だとの事。

彼女は、芸名の印象度を強めるために、こうしたややこしい名にしたのでしょうが、見事に成功ですね。

現代では、言葉を職業とするアナウンサーの訓練で、早口言葉が使われているそうです。

現役のアナウンサーでも、本番前に必ず早口言葉で発声を調整している人は多いと言います。

古い時代から続く「子供達の遊び」が、現代のビジネスの世界で生かされているのも面白い話ですね。

本日は、子供の遊び早口言葉の今と昔を考えてみました。