アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題には、日本人の常識として「諺」に関する問が時々出されていました。
諺は、特定の人物が発想した言葉と、不特定多数の先祖の皆さんに語り継がれた「言葉」の二つの流れがあります。
何れの場合も、人が正しく生きる為の教訓であり、素直に受け止めて損の無い言葉と言えるでしょう。
第14回のニューヨークの決勝戦で、動物に準えた諺の問題が出されていました。
問・諺で「鵜の真似をする」鳥は何?
答・鴉(からす)
解説 鵜は泳ぎが上手で、川をスイスイ泳ぎながら水中へ潜って魚を捕獲する水鳥の代表格です。
鳥の体形と色が似ている処から「鵜の真似をして水をくぐる鴉は溺れる」の諺があります。
確かに鴉は鳥の中では知能が高いので、鵜が魚を捕えて食べる様子を見て、自分は泳げないのも忘れて水に飛び込みそうですね。
マンガのような光景ですが、自分の腕前を知らずに、やたらに人の真似をするものは、いつか必ず失敗するとの例です。
本日の裏話は、諺のクイズ問題から、ゆめゆめ諺を疎かにせず正しく生きる教訓にして欲しいとのお話でした。
そう言えば、同じような意味を持つ諺で「親の意見となすびの花は、千に一つも仇が無い」がありましたね。
結論として、親の意見を聞き流してはいけませんよ。親は怖い存在ではないのです。
今年の事件では、家庭内暴力で子供が母親を殴ったり、逆に事務次官を務めた父親が息子を殺すとの事件もありました。
痛ましい事件は忘れ、来年は明るい年を迎えたいものです。そのためには親の意見を有難く聞きましょう。
地震、雷、火事、親父の言葉があるでしょう。父親は怖い順では四番目ですから。素直に聞くのも子供のつとめですよ~。