美人にだけ使われる言葉

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題には、日本語に関する常識的な知識を問う問題が数多く出されていました。

諺、方言、名言など日本人なら知っているべき日本語の知識ですから、誰でも解りそうなクイズと言えます。

とは言え、同じ言葉を誤解したり、度忘れする人もいるので、クイズ地の環境によっては笑える場面が続出する場合もあります。

第4回のコロラドスプリングスで、その典型的な場面があり多くの挑戦者が迷いました。

この地はアイススケートのメッカで、我々はスケート・リンクで全員裸足となり、誤答や答えられない時には罰が科されます。

後方三十メートルの地点まで、裸足で走って来なければ次の問題に挑戦出来ないルールでした。

そんな中で出された、易しい常識問題が次のクイズでした。

問・怒った猫が逆立てるのは爪。では美人が逆立てるのは何?

答・眉

解説 「柳眉(りゅうび)を逆立てる」という日本語があります。柳の葉に似た細く美しい眉を「柳眉」と表現したのです。

一般には、美人の眉の形容詞で、女性の眉をすべて「柳眉」と呼ぶ訳ではありませんので誤解の無いように願います。

この言葉は日本独特の表現で、外国語で該当する言葉は無いと思うので、辞書での直訳は難しいでしょう。

若し訳すとすれば「柳の葉を思わせる美しい眉」とでも表現するしかありません。

日本語は「眉」という一つの表現でも、様々な言葉が存在するので外国人が勉強するには難しい言語と言えます。

加えて「文字」も、片仮名、平仮名、漢字と種類も多いのですから、これを書いたり読んだり日本人でも苦労します。

その点、発音は違っても「ABC…」で表現出来る欧米の文字は、覚え易くて便利ですね。

本日の裏話は、日本語の間違い易いクイズ問題から、美人にだけ使われる独特の形容詞のお話でした。

えっ?「美人ではないおばちゃんが怒った時は?」そんな時には適当な日本語があります。「逃げるが勝ち。これが一番で~す」

四季折々の景色と動物は?

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人なら知っているべき一般常識から多数の問題が創られていました。

常識ですから知っているのが当然ですが、日本語には「常識外れ」の言葉があるように、常識を知らない人もいます。

その様な挑戦者を選別するのに最適な問題がありましたので、ご紹介しましょう。

第12回のイグアスで出された、次の問題です。

問・絵になる、ほどよく釣りあうものの例え。「梅にウグイス」「波に千鳥」。では、紅葉には何?

答・鹿

解説 何故か、日本人のイメージには紅葉に鹿がピッタリ来るようですね。

先日も東京の荒川の河川敷に野生の鹿が現れ、警察官や役所の職員が大勢で捕獲する騒ぎがありました。

しかも、一日では収まらず、二日連続でテレビのニュースで流れたため都民の関心を呼びました。

まだ紅葉の季節でも無いのに、鹿が大都会に現れるのは何故だろう? と様々な想像が出来、楽しんだ方もいるでしょうね。

捕獲された鹿は、害獣のため自然に戻すことが出来ず、都内の動物園で引き取り手が決まり今後は仲間の鹿と平和に暮らします。

この鹿君は野生から、家畜に身分を変えこれからは餌を求めて放浪する事もなくなり、万歳!の気分でしょうね。

閑話休題で話は「紅葉と鹿」に戻ります。

日本語には「花鳥風月」との四文字熟語があります。自然の美しい風景を相手に詩や絵画を描く風雅な遊びです。

日本列島は四季がハッキリと変化する自然に恵まれているので、花鳥風月のような言葉が生まれ、季節を愉しんだのですね。

景色と動物を組み合わせる人達も居て、問題のような「波に千鳥」「梅にウグイス」などが生まれたのでしょう。

これらは遊びにも取り上げられ、「花札」では猪・鹿・蝶などが描かれ、それぞれのルールが作られています。

本日の裏話は、日本人の常識として自然の風景と良く似合う動物のクイズ問題から「花鳥風月」のお話でした。

それにしても今年は一月から「コロナ騒動」で、春も初夏も景色を楽しむ余裕がなく、災難続きの年でした。

もう、この騒ぎも終息して花鳥風月を愉しむ気分になりたいものです。日本で四季を感じない今年は「厄年」と呼びましょう~。

キジが日本の国鳥の理由

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、日本だけでなく世界の事情に関する知識を問う問題がありました。

世界の歴史、風俗習慣など世界の事情となると幅が広く、深い知識が要求されるので、クイズ好きには恰好の分野と言えます。

そんな中でも、比較的世の中に知られている「易しい」部類の問題をご紹介しましょう。

第12回は南北アメリカ大陸縦断という、北極圏から南極圏を旅する破天荒の企画を実現した回です。

そのサンフランシスコで出された、アメリカに関する知識のクイズ問題でした。

問・日本のパスポートに描かれているのは「菊」の花。では、アメリカのパスポートに貼られている鳥は何?

答・鷲(ハクトウワシ)

解説 世界の国には「国鳥」と呼ばれる国を代表する鳥が決められています。

この「国鳥」を最初に決めたのはアメリカで、1,787年の事。アメリカらしく、戦闘的で強そうなイメージですね。

日本の「国鳥」は当然ご存知でしょうね。1,947年に日本鳥学会によってキジと決められました。

中にはキジより「丹頂鶴」の方が良いとの意見もありましたが、童話や芸術などで親しまれたキジが選ばれたそうです。

キジが登場する童話では「桃太郎の鬼退治」がお馴染で、勇気と母性愛に富む鳥のイメージがあります。

「桃太郎さん」のお話は、日本人なら必ずと言って良い程幼児の頃に、聞かされたり読んでもらった経験がある筈です。

「昔々或るところにお爺さんと、お婆さんが住んでいました。お爺さんは山へ芝刈りに、あ婆さんは川に洗濯に……」

川に流れてきた桃の中から生まれた「桃太郎」が成長して、鬼退治に行き、鬼を成敗したというお話。

本日の裏話は「国鳥」に関するクイズ問題から、懐かしい「桃太郎さん」の昔ばなしに及んでしまいました。

それにしても「国鳥」は、桃太郎さんのキジの活躍で決まったというのは面白い話でした。

キジは日本各地に生息する美しい鳥です。我が国を代表する鳥ですから、桃太郎さん同様に親しみを込めて鑑賞しましょ~う。

 

クイズ問題はクイズ地毎に工夫

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題には、日本人として知っているべき言葉の問題が時々出されていました。

日本人だから「日本語」を全て理解しているとは限らず、特に地方の方言、或は昔の人が使っていた言葉は難解です。

昔の言葉は、小学校や中学校の「国語」の時間に勉強した筈ですが、忘れる事もしばしばありますね。

我々は、そんな盲点とも言うべき日本語を探し、クイズ問題を創っていたので、難しさとしては「中程度」と区別していました。

第11回のメキシコ、チチェンイッツアで次の問題が出されていました。

問・鎌倉時代の女流歌人、阿仏尼(あぶつに)が書いた「十六夜日記」。この「いざよい」とはいくつの夜と書く?

答・十六

解説 この日記は京都から鎌倉までの旅日記で、十六夜の歌集なので、この名前が付けられました。

メキシコのマヤ文明のシンボルともいえるチチェンイッツアで何故この問題が出されたのか? それはクイズ形式にありました。

ピラミッドの階段は九十二段。問題の答えは数字ばかりで、正解の数だけ階段を上る事が出来るルールでした。

従って、十六夜日記と正解した人は十六段登れたという事です。

因みに、このクイズ形式で一番多い数を登ったのは四十五段でしたが、その問題はお判りでしょうか?

問・公立の小学校の授業。一時限は何分?

解説 文部省の規定で四十五分と決められていました。今年のようにコロナ騒動では、全国バラバラでこの問題は通用しません。

それにしてもマヤ文明は「世界の七不思議」と呼ばれる面白い場所でした。

ユカタン半島と呼ばれる膨大なジャングル地帯に、その地方では産出しない大きな石を積み上げてピラミッドを造ったのです。

何処から、どのような方法で石を運んだのでしょう? 道路も運搬の機材も無い時代のお話です。

マヤ文明は天文学と数学が特に優れていて、金星の観測から作った暦は一年の誤差が何と五分という精密さ。

人間技とも思えない「高度な知識」を持っていたに違いない。そんなところから宇宙人だったのでは? とのロマンを感じます。

本日の裏話は、クイズを行う場所によってクイズ形式もれぞれ異なる典型的なクイズ地のお話でした。

今年は世界中が「コロナ騒動」で、人類にとっては最大級の災難の年でした。こんな時こそ世界が一つに結束するべきでしょう。

その意味では、誰もがロマンを感じる愉しい話が必要だと思います。マヤ文明は宇宙人だったのかも? 夢が広がりますね~。

 

 

 

明治維新の大きな変化?

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題には、日本人としての一般的な常識を問うクイズが多数を占めています。

一般常識は義務教育の中で学ぶのが通常ですが、高校、専門学校や大学などでも更に高度の知識を得るチャンスはあります。

また、「日常のニュース」等でも様々な出来事が報道されるので、これも記憶するとクイズに強い実力が付くのは当然です。

そんな「幅広い知識の持ち主」なら簡単に答えられる問題が第四回のイエロー・ストーンで出されていました。

問・明治になって、「菊は栄える……」さて枯れるものは何?

答・葵(あおい)

解説 この問題は「日本史」と「植物」の知識があれば正解に辿り着ける問題でした。

「菊」と言えば、日本人なら誰でも知っている天皇家の紋章です。一方の「葵」は徳川家の家紋で水戸黄門でお馴染み。

明治維新で徳川家が滅び、近代日本が誕生した時の状況をクイズに取り上げた問題でした。

さて、「葵」といえばテレビ・ドラマのヒット番組「水戸黄門」でお馴染みの場面がありました。

今まで戦っていた悪人集団に、助さんが「葵の印籠」を示しながら「この紋所が目に入らぬか!」と一喝します。

すると今まで戦っていた悪人が全員地面に平伏、「恐れ入りました」となって、役人のお縄になるというシーンです。

テレビ・ドラマ「水戸黄門」は、主役が何代も変更されながら時代劇のヒット番組として長い事君臨しました。

従って、このドラマを知らない日本人は居ない位の、常識になっている知識でした。

これは昭和時代の人間には常識ですが、「平成」「令和」と時代が変わったので、若い日本人には通じない話かも知れません。

本日の裏話は、文明開化と言われた明治維新の頃のクイズ問題から、懐かしいテレビの時代劇に関する情報でした。

最近は「コロナ騒動」の影響で、テレビ番組の制作も難しいらしく、懐かしい番組の再放送が多いですね。

現代は「お笑い芸人」中心のお手軽な番組が多く、手の混んだ力作が少ないので、テレビ離れが進んでいるようです。

テレビ番組の全盛時代を過ごした熟年の皆さんには、良き時代の番組が観られたという意味で、コロナ騒動を記憶しそうで~す。