人類に最も影響を与えた人物は?

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、知って得する情報が多数含まれていました。

例えば、現在の世界で最も人類に影響を与えた人? と問われたら一体誰を挙げるでしょうかね。

飛行機を発明したライト兄弟でしょうか?

電球を発明したエジソン業績も見逃せません。

自動車を大衆化したフォード

数え上げるとそれぞれの分野で偉人が思い浮かびますが、最近の傾向を見ると電話を発明した人を忘れる事は出来ませんね。

世界中で、誰も彼も携帯電話を持ち、手放す事が出来ないほど普及した通信器材です。

とは言え電話の発明者は誰? という問題では、我々のウルトラクイズでは問題として単純すぎて採用されなかったはずです。

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しかし、問題文を工夫すれば立派な面白いクイズ問題になって、記憶に残るはずです。

そこで、電話の発明者の伝記を調べ、面白そうなエピソードを探すように注文しました。

出来た作品は、第14回のキティホークの準決勝で、次のような問題として採用されています。

ある大発明をした時の第一声。「ワトソン君、ちょっと来てくれたまえ。直ぐに」といった発明家は誰?

答・グラハム・ベル

解説 スコットランド生まれの科学者、アレクサンダー・グラハム・ベルは1,867年に世界初の実用的電話を発明しています。

その時、電話で伝えた第一声が、この言葉として残されています。

ベルは電話の他にも、数々の発明をしていますが、「人類の歴史上、最も影響を及ぼした人物の一人」と称されました。

現代では世界中、スマホを手放せない人々が溢れ、ゲームや電話、メールなど、一時も手放せない人が増えています。

もしも、ベルさんが電話を発明しなければ、今の世の中は大きく変わっている事でしょう。

そう考えると、やっぱりベルさんは「人類に最も影響を及ぼした一人」には違いありません。

コメンテータの役目とは?

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題を見ていると、当然の事ながら、放送されていた時代のタイムリーな問題が沢山出題されています。

今から20年も30年も前の時代ですから、現代ではあの時代には聞いた事も無いような、新しい言葉や製品が世の中に氾濫しています。

そんな中にテレビのコメンテータという人々が多勢登場しています。

特に情報番組には必ず何人かのコメンテータがいて、それぞれが、話題に合わせて好き勝手な発言をし、番組を盛り上げる役目をしていますね。

そんな中で、元通産官僚だった古賀茂明さんが、報道ステーションで打ち合わせにない発言をしたという事で番組を降板させられた、という出来事がありました。

古賀さんは政権批判、官僚批判の旗手的存在だったので、画面から消えた事にがっかりした視聴者も多かったようです。

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コメンテータはどの番組でも、岡目八目的に自由な発言をしている物と思っていましたが、この出来事で打ち合わせがあったという裏側が暴露されました。

話をウルトラ・クイズに戻します。

第5回のアカプルコで次の問題が出されています。

ことわざで言う「岡目八目」とは、もともと何の勝負から出来たことわざ?

答・囲碁

解説 囲碁では第三者、つまり観戦者は岡の上から勝負を見るように、指し手の手の内が8目先まで解る、と言う事から出来た諺です。

要は第3者は、当事者よりも情勢を客観的に良く判断出来るという事でしょうね。

そう考えると、コメンテータは視聴者代表のようなもので、自身の考えを自由に発言してこそ存在価値が有るのでしょう。

だからこそ、人選も弁護士や大学教授、作家、元スポーツ選手の様に、各分野から一家言のあるメンバーが厳選されていたはずです。

古賀茂明さんの発言に対しては、反対vs応援、二手に分かれてメディアを騒がせましたが、この出来事によってコメンテータの役割がちょっと注目された感がありますね。

辞書で引くと「一家言」は「その人の独特の主張や論説。一つの見識を持った意見」と出ています。

一視聴者としては、野次馬的な感想は視聴者に任せて、コメンテータの皆さんには、独特の主張や意見を伺いたい、最近のTV番組の感想です。

 

 

 

アメリカ大陸の野生動物

アメリカ横断ウルトラ・クイズのロケで大陸のアチコチを回っていると、各地で野生動物に出会う事があります。

大陸ですから、野生の動物も豊富です。

しかし、アフリカ大陸などと異なり、人間に危害を加える猛獣と呼ばれる動物はそれほど多くは有りません。

例えば北アメリカにはクマ科の大形熊でグリズリーと呼ばれる猛獣がいます。

別名をハイイロ熊と呼ばれるもので、平均体重が450㎏もあると言われますが、この様な危険な動物が出現する場所で、ロケをするような事は有りません。

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ロケハンでカナダの森の中を車で移動中に、鹿の群れに出会った時には感激でした。

日本でも、奈良や広島で鹿の大群を見た事は有りましたが、森の中を野生の鹿が、自由に飛び跳ねている姿は映画でしか観た事がなく、実に感動的でした。

ロケでの動物に関する一番の収穫は、第12回で最北の街、アラスカのバローへ行った時の事です。

最北の街ですから北極海に面しており、地元の猟師達はアザラシ、セイウチ、カリブーなどを狩猟して食用にしています。

これらの動物は運が良ければしばしば目にする事が出来ます。

その様な中で「今日は白熊を見る事が出来るかもしれない」という情報が入りました。

動物園では白熊は人気者ですが、しかし、野生の白熊に出会う機会などは滅多に有りません。

我々は海岸にカメラをセットして望遠レンズで狙っていると、何と沖の氷山に肉眼でもはっきりと見える位置に熊がのろのろと歩いていたのです。

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地元の人に聞いたところ白熊は通常は巣を作らずに、獲物を求めて氷山を移動するのだそうです。

雌は出産の時だけ、氷山の穴に巣篭るという習性で、我々が目撃したのは獲物を求めて移動中の白熊だったようです。

ついでに猟師が狙う動物は、当時の価格ですがアザラシは食用として捕獲され、肉は相場で変化します。

皮は1頭分が150ドル~200ドルで売買されていました。

セイウチはアザラシと同様ですが、牙に価値が有って工芸品に加工されると1本3500ドル~4000ドルと高価で取引されていたそうです。

白熊は政府が毛皮の売買を禁止していたので、大した価値では無いと地元の猟師さんは言っていました。

その他、白キツネ、カリブー、オオカミなども狩猟の対象でしたが、禁漁期間は無く、但し春先の妊娠中の動物は採らない様に政府が指導しているとの事でした。

驚いたのは、夏の白夜に対して、冬は闇黒夜といって62日間も太陽が全く顔を見せない日が続くのです。

でも、彼らはその様な闇夜の日でも、獲物を求めて狩りに出るのだそうです。

真っ暗な闇夜の中を逃げる獲物、それを追う猟師達、地球の上では毎年その様なドラマチックな光景が繰り広げられているのです。

生きて行くのは、人間も動物も大変な事なのですね。