アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、歴史上の偉人に関する問題が多数出題されています。
このようなクイズ問題は、偉人の業績を勉強した人達が正解するのですが、中には例外で歴史には無関心でも正解できる問題も含まれていました。
第8回のグアムで、次のような問題がありました。
問・紫式部と清少納言、植物の名前にあるのはどっち?
答・紫式部
解説 二者択一ですから、知識がなくても50%は正解出来る超優しい問題です。
ムラサキシキブは日本の山中に群生し、高さ2m~3mで庭木に愛用されています。
紫色の実が鑑賞用として愛され、この名が付きました。
何故、こんな易しい問題があるの? と不思議に思われる方も多いでしょうね。
実は、この時は真夜中、2人1組でグッスリ眠っている挑戦者をたたき起こし1対1の勝負。
「時差ボケ調整、暁の奇襲作戦、敗者たらいまわしクイズ」という落とし穴みたいな形式のクイズだったのです。
敗者は隣の部屋にたらいまわしとなり、クイズは延々と続きました。
寝ぼけマナコで、頭が回転しない中で出題される訳ですから、全問が優しい問題のオンパレードだったのです。
でも、無情な事に25名中たった1名が敗者になるという仕掛けでした。
眠っている所を起こされ、グルグル部屋を回されて、おまけに敗者の汚名を着せられた挑戦者。
現代なら挑戦者の人権侵害、コンプライアンス違反で、このような形式では放送出来なかったでしょうね。
テレビの制作現場も、昔と今では大違い。どちらが面白いかは議論の分かれるところでしょう。