アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、日本の象徴である「天皇制」に関する、基礎的な知識を問う問題がありました。
日本人なら、義務教育でこの問題に関しては、必ず学ぶ必修的な知識となっています。
とは言え、天皇制に興味の無い方は、記憶に残す事も無く、忘れられる事が多いようです。
その辺がクイズ問題の狙い目で、時々歴史問題の枠で出題されていました。
第11回のデビルスタワーで、次のような問題がありました。
問・聖徳太子が皇太子だった時の日本初の女帝は誰?
答・推古天皇
解説 聖徳太子は日本の歴史上、忘れる事が出来ないほど業績を残した偉人でした。
聖徳太子は推古天皇の即位と共に皇太子となり、摂政として日本初の憲法17条を作ったのを皮切りに、数々の政治改革を行いました。
※摂政とは、天皇が幼かったり女性の場合、君主に代わって政務を行う事です。
但し、皇太子でありながら、次の天皇にならなかったのは、天皇より先に逝去してしまったからです。
さて、最近のニュースで、天皇の退位を実現する特例法案が衆議院本会議可決されました。
法律施行後に、女性宮家の設立を検討するよう求める付帯決議が明記され、話題になっています。
何故なら、「女性宮家は絶対反対」の意見を強調する、学者や政治家が居るからです。
彼らの言い分は、歴史的に宮家の創設は男性皇族に限られ、女性宮家は存在しない、との歴史観を重視しているからなのです。
それに天皇は男系男子に限る、との2,000年も前に決められた事を頑固に固執する姿勢です。
でも、実際に推古天皇をはじめ、歴史的に8名の女性天皇が存在していたのです。
ましてや、現代は世界的に男女同権の時代。男系男子に拘る正当な理由は存在しない筈です。
今後、女性宮家問題は国民の間で大きな論争を呼ぶ事になるでしょう。
何故なら、将来皇室で女児ばかりが誕生、男児が生まれなければ、宮家消滅の危機さえあるかもしれません。
こんな重大な将来の問題です。一部の有識者に限定せず、国民の声を反映させて欲しいですね。
しばらくは、目が離せない日本の重大問題ですよ。