昨夜は豆まきをしましたか?

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本の生活、習慣、伝統といった日本人の知るべき常識問題が多数出ていました。

昔から、2月に行われる行事は多数ありますが、その常識を問うクイズが第7回のニューヨーク決勝戦で出されていました。

問・「鰯の頭も信心から」という言葉を生むもとになった日本の年中行事は何?

答・節分

解説 節分の夜に鰯の頭をひいらぎの枝にさして、門口に置くと悪鬼を追い払うとの風習がありました。

節分には「鬼は外!福は内!」と、豆をまいて鬼を追い払うのが日本の年中行事になっていました。

この伝説の起こりを調べたところ、次のような事が解りました。節分に豆をまくのは、中国の習俗が伝わったものと言われます。

平安時代の事。京都の鞍馬に鬼が出た時、毘沙門天のお告げによって大豆を鬼の目に投げつけました。

大豆が鬼の目に命中! 鬼はこれを恐れて姿を消し、鬼退治が出来たとの伝説があります。

そこで、節分には鬼退治の風習として「豆まき」が全国的な習慣になったとの事です。

「節分には何故豆をまくの?」とお子さんに聞かれたら、このお話を聞かせてやってください。

昔は家族の年長者が、こうした話を子供達に伝え、日本の風俗習慣の伝統が引き継がれていたようです。

本日の裏話は、昨日の「節分」に因んだお話として、豆まきの起源に関しての蘊蓄をご紹介しました。

 

クイズの定番、一番は要注意です

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、何事によらず一番を求める問が多数ありました。

「世界で一番高い山は?」「日本で一番広い都道府県は?」のように一番を求めるのは、クイズの定番です。

クイズが好きな人は、この定番を良く記憶しているため、ウルトラでも勝ち進む確率が高かったと言えるでしょう。

そんな一番に関する典型的な問題が、第14回のキティホークで出されていました。

問・世界で最も長いシベリア鉄道。結んでいるのはモスクワと何処?

答・ウラジオストック

解説 帝政ロシア帝国は、極東に勢力を伸ばす目的でシベリア鉄道を計画したのです。

この政策を阻止する目的で、日露戦争が勃発。まさか東洋のちっぽけな国・日本などは敵ではないとの思いで開戦。

しかし、結果はご存知のように日本の大勝利でした。これによって欧米の列強国は日本を見る目が大きく変わりました。

現代も北方領土問題で、日露の関係は緊張気味ですが、さかのぼれば日露関係は根が深いのですね。

さて、クイズ問題に戻りますが、これは早とちりの引掛け問題として採用されていたのです。

世界で最も長いシベリア鉄道。結んでいるのは、ここでMCの福留さんが一呼吸おきます。

早とちりの人は、「モスクワ」又は「ウラジオストック」とどちらか2分の1に賭けて、早押しをすると我々は予想していました。

もっと早とちりの人はシベリア鉄道。この瞬間に9,297kmと距離を予想して早押しをする事もあるかも知れません。

二重の「落とし穴」が仕掛けられていたのですね。

キティホークは準決勝の地なので、強者ばかりの接戦なので遅れをとらず、早押しをするのが毎年の恒例でした。

我々も、挑戦者の心理状態を推察して、準決勝の地では早とちりしそうな問題を、忍び込ませて置いたのでした。

本日の裏話は、北方領土問題で今年は話題の日露関係に因んだ問題を振り返って見ました。

考えて見れば、ロシアって昔から領土の拡張を狙っていた民族なのですね。ロシア皇帝もスターリンさまも…。