山椒魚は謎の多い生物かも?

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

一般常識となると、誰でも知っている常識ですから子供から高齢のお爺ちゃん、お婆ちゃんも知っている事になります。

家族で番組を見ている時に、小学生が一早く正解を口にすれば「凄いね」と家族が褒めるでしょう。

逆に、お年寄りが答えれば「お婆ちゃん凄い」となり、家族で楽しむ事が普通になり、これが我々の狙いでした。

従って、クイズとしては易しいクラスの問題は、各チェック・ポイントに散りばめて出題していました。

第12回のグアム名物、突撃○×泥んこクイズで次の問題が出されていました。

問・特別天然記念物の「大山椒魚」は、危険を感じると山椒の香りの液を出す。①正しい ②誤り

答・①正しい

解説 大山椒魚は、危険を察知すると山椒の香りの液を出し外敵から身を護るために「山椒魚」の名が付きました。

日本では、岐阜県以西の本州、四国、九州に棲む固有種で、最大で150cmまで育つ可能性があります。

但し、野生の場合は100cmになるのは稀で、50cm~70cm程度が普通とされています。

主に、標高400m~600mの河川の上流に生息しています。時には市街地近くの水田や水路に棲む事もあります。

兵庫県の北部を流れる出石川下流での護岸工事で、一度に400匹以上もの大群が発見された事もありました。

寿命は野生でも10年以上とされ、飼育下では51年の生存例が記録されています。

何れにしても、特別天然記念物ですから一般人が捕獲する事は禁じられているのでご注意下さい。

本日の裏話は、特別天然記念物「大山椒魚」のクイズ問題から大山椒魚の生態をご紹介しました。

山椒魚には、「ハンザキ」の異称があり辞書で調べると「身体半分を裂いても生きている動物」と疑問符付きで解説しています。

そんな動物なんている訳もなく、でも山椒魚は噂だけでも得体の知れない部分があるのかもね~。

更に知りたい方は、井伏鱒二の短編小説「山椒魚」があるので読んで見ると良いかも知れません。

秋の夜長を読書で過ごす。正に理想的な秋の過ごし方ですね~。

樹木の効用は面白い

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

一般常識は、学校で学習する知識の他、親や祖父母、友人知人など周囲の付き合いの人々から学ぶ風俗・習慣などがあります。

何れも、日本で生まれ育つ人間が身に付けた知識が一般常識となる訳です。

日本人の半分位の人なら知っているであろう、難易度で言えば中程度の問題をご紹介しましょう。

第7回のボストンの準決勝で出された次の問題です。

問・塗料の原料などに使われる「松やに」からとった油は何?

答・テレピン油

解説 赤松、黒松などから採取した松脂を水蒸気蒸留して得られた精油で、塗料、靴墨、油絵の材料などに使われます。

また、医薬品などにも使われる貴重な資源でもあるようです。但し、絵具の材料の場合は処理に気を配らなければなりません。

布に浸みこませると、自然発火する危険性があるそうです。従ってテレピン油は「危険物」に含まれ処理に気を付けましょう。

絵具で使った場合は、画材店で処分用のパッケージを買い、これに入れるのがお勧めです。

また、絵具油用の処理剤で固めれば「燃やせるゴミ」で捨てる事もできます。

以上、油絵を描かれる皆さんには当然の常識かも知れませんが、今後挑戦するとしたら、気を配る必要があります。

処で、松脂の他にも、樹木の幹から搾り取る液体は多種ありますね。やはり塗料となる「漆」がそうですね。

漆は日本の工芸品には欠かせない塗料で、その奥ゆかしい輝きが製品を引き立てる役目を果たしています。

また、ゴムの木から絞るのがゴム製品で、車のタイヤは世界中で利用されています。

産業革命で、自動車がこれほど生産されるようになったのは、タイヤの発明と言っても過言ではないでしょう。

車輪という製品は古代から存在しましたが、木枠に鉄を貼って寿命を伸ばすだけで、乗り心地は決して良い物では有りません。

そんな中で、丈夫で永持ちするタイヤの出現が画期的だったのは間違いありません。

更に食用では、楓の幹から絞るシロップです。特にカナダ産はメープル・シロップとして愛用者も多いようです。

本日の裏話は、樹木から採取する松脂のクイズ問題から、樹液全般のお話になってしまいました。

「樹」と言えば、昔は伐採して材木に加工。家や建造物、家具を始めとする木製品に利用していました。

それが、樹液を絞り取る技術を覚え、様々な製品の原料となっており、人間の知恵の進化には驚くものがあります。

その中でも、医学の進歩は目覚ましく人間の寿命を大幅に伸ばしました。

織田信長は「人の人生五十年」と詠いましたが、今や倍近い百歳の人も珍しくありません。

長生きは喜ばしい事。でも、高齢化社会もほどほどが良いようで~す。憎まれっ子世に憚るなーんて言われたくないですから~。

 

 

お国自慢は良い事です

アメリカ横断ウルト・ラクイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

一般常識は小中学校で習う義務教育の中でも、初級クラスの知識は得られるので、日本人なら多くの人が正解出来ます。

我々の番組では、何処のチェックポイントでもこの初級クラスの問題を多数出題していました。

その理由は、難問が何問か続くと挑戦者が誤答を警戒して、早押しボタンを押さなくなる傾向があったのです。

その点、誰でも正解出来る易しい問題には競って早押しボタンを押すので活気付くという利点があったのです。

どの程度が初級の易しい問題か? 第4回のプエルトリコのクイズで見て見ましょう。

問・宮沢賢治、金田一京助、米内光政、鈴木善幸、彼らは揃って何県の出身?

答・岩手県

解説 宮沢賢治だけでも、岩手県は解るかも知れない易しい問題です。後は学者、政治家で正解の裏付けの為の人選でした。

岩手県と言えば、最近の有名人では忘れられないスーパー・スターが居ますね。

投打の二刀流の野球選手で、今はメジャーへ渡ってしまった大谷翔平君です。

昨年の腕の手術で、投手の方はまだ活躍できませんが、打者としてはそこそこのホームランを打ってチームに貢献しています。

彼は岩手県の水沢市(現・奥州市)で誕生。リトルリーグ時代から注目され、高校時代にはプロ球団の注目の的でした。

メジャーへの希望もありましたが、結局は北海道の日本ハムへ入団し投打の活躍で後に希望のメジャー・デビューとなりました。

若い頃から、怪我や故障が心配された選手ですが、将来的には世界を代表する記録を打ち立てる事でしょう。

本日の裏話は、有名人の出身地を当てるクイズ問題から岩手県のお話でした。

岩手県は古くは源義経・弁慶主従の最後の地として日本史では有名でした。

また、今年は「コロナ騒動」が有りましたが、感染者ゼロが長く続く県として注目されていましたね。

因みに、岩手県出身の有名人をご紹介しましょう。政治家では総理大臣だけでも、原敬~東条英機、鈴木善幸など5名も居ます。

また、宮沢賢治と同じ歌人・詩人として数々の名作を残した石川啄木も忘れられない人物です。

芸能人を見ると演歌の千昌夫、新沼謙治、藤圭子さん達が岩手県出身である事が解ります。

日本全国、何処の県でも各界に多彩な人材を輩出しています。従って、テレビ番組でも郷土自慢の番組が企画されていますね。

中には、各県の著名人が出演して、自慢合戦のような番組もありますが、新鮮味に欠けマンネリ気味ですね~。

そこで提案です。昔の呼び名で会津(福島)VS長州(山口)の喧嘩合戦などは如何でしょう?

幕末の恨みで、今でも福島県と山口県では結婚など絶対に許さない、と周囲が認めないそうですよ。

それだけ郷土の皆さんは、郷土愛が強い証拠でしょう。

これを広げると愛国心にも通じる訳で、来年の東京オリンピックでは全国民が「日本頑張れ~」と応援しましょう~。