引用

瓜の仲間は野菜・果物?

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

日本人なら誰でも知っている知識です。中学生以上であれば、老いも若さも関係なく誰でも知っているのですから易しいですね。

クイズは知識を競うのですから、日本に限らず世界の一般常識も知っていれば、更に安心と言えるでしょう。

そこで世界と関係のある、日本語の問題が有りましたのでご紹介しましょう。

第6回のサイパンで出された「勝ち抜け早押しクイズ」の問題です。

問・西のうりはスイカ。南のうりはカボチャ。では、糸のうりは?

答・へちま

解説 西は西瓜。南は南瓜。糸は糸瓜でへちま、中学生以上であれば誰でも読める漢字でした。

因みに、胡のうりはキュウリと読み、の仲間であるという事が解ります。

では、これ等のうりは日本原産ではなく、いずれも外国から入って来た歴史があります。

一般に知られているのは、カボチャでこれは発音でも想像できるようにカンボジャからの輸入でした。

西瓜は、夏の食物として馴染深いのですが、原産はアフリカで誕生、4,000年前頃にエジプトで栽培が始まったとされています。

日本には江戸時代の後期に渡来し、冷やして食べると美味しいので庶民の人気食品になりました。

糸瓜は(へちま)中国から渡来、最初は食用として九州方面で普及したそうです。現代でも郷土料理として食用にも使われています。

また、煮沸してへちま水を創り化粧品として愛用している方もいますね。

更に乾燥させて、中味をタワシに使ったり、風呂でスポンジ代わりに身体を洗うなど利用価値は多い植物です。

胡瓜(キュウリ)は、インド原産でヒマラヤ山麓で栽培され、食感が良いので夏の野菜として主に食用でした。

我が国へは中国から六世紀頃に伝わりました。長い事、食用の野菜でしたが、江戸時代に変化がありました。

名のある武士が「このような味も無い」「不味い」と嫌ったのだそうです。

その上、貝原益軒が「下品なり、味良からず、かつ小毒あり」と書いたため、江戸末期までは不人気の野菜でした。

明治に入ってからは品種改良が繰り返され、味も良く夏野菜として愛される野菜になり生や漬物として現代に至っています。

同じように原産地が外国であり、我が国には伝来の「瓜の仲間」もそれぞれの歴史があり、面白い物ですね。

本日の裏話は瓜の問題から、西瓜、南瓜、糸瓜、胡瓜などそれぞれの原産地と日本での運命のお話でした。

そこで結論です。瓜には何故か様々な言葉があります。代表的なのは「瓜に瓜あり、爪に瓜なし」。文字遊びですね。

またその他、瓜(つめ)には「瓜を研ぐ、隠す、立てる、に火を灯す、の垢を煎じて飲む」などがあります。

好きな諺は? コロナ騒動で金欠病、=火を灯すかな~嫌だね。

 

 

変化する流通システム

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、世の中の流れをいち早く取り上げるものと、逆に定着した常識を問う問題がありました。

世の中は、日進月歩進歩を続けていますが、流行はアッという間に忘れ去られる性質も併せ持っています。

流行を追うのも結構ですが、直ぐに「時代遅れ」という批判を受ける事もあり、流行の先端を行くのは大変な努力が必要です。

商品の流通システムにも、流行が有るようで、時代によって刻々と変化しています。

例えば、終戦後は「闇市」の名で、人々が道端で店を開き、様々な品物が流通していました。

やがて、各地に資本家がデパートを建て、値段が高くても信用のおける品物を売る時代が始まりました。

これに対抗してスーパー・マーケットが登場、全盛を極め、次第に大型スーパーの時代になりました。

一方、もっと新鮮で安くを目指し、産地直送が今や大躍進を遂げているようです。

更に、テレビでは通販が全盛で、朝から深夜まで通販番組の花盛りという状態です

この様な時代になると、是が非でも知って欲しい問題が第7回のレイクパウエルで出題されています。

問・中古品のことを「セコハン」。ではこのセコハンとは何の略?

答・セカンド・ハンド

解説 「バザー」「骨董市」などの名で、個人が不要になった物を売る「市」が全国各地で開かれています。

「骨董市」の画像検索結果

また、インターネットでも、不要になった品物を個人的に売買するネット・オークションが盛んです。

必要な品物は、新品でなくても良いとの考えが増えたからこそ、こうした取引が盛んになったのでしょう。

セコハンとは「セカンド・ハンド」、直訳すれば中古品のことです。

車や電化製品など新品では高価な品も、中古なら格安になるのでニーズが増え、市場が活発になっています。

一方、他人の使ったものは絶対に嫌!、という人も結構存在します。

その様な方は、高くても新品に限る派でしょうね。

セコハンは嫌いだけれど骨董品は好き!という人も居て人間の趣向は10人10色!。

人間とは複雑な生きものですねえ。

夢の島々のお話です

アメリカ横断ウルトラ・クイズの番組では、太平洋に浮かぶ島々でロケを敢行しました。

定期ルートのグアム、ハワイの他、第13回ではニュージランド,第14回ではタヒチにも行きました。

太平洋に浮かぶ島々は、憧れのリゾート地であり、視聴者も挑戦者も、景色を大いに楽しんで戴けたと思います。

我々は、当然の準備として毎回ロケ地の歴史や成り立ちを調査いたします。

その中から、ご当地問題のクイズも創られます。

タヒチを訪れた時に、民族的な分類ではポリネシア人とされていますが、ルーツを辿ると実はアジア人であるという説に行き当たりました。

ポリネシアの3角形を、ポリネシア・トライアングルと呼ばれているそうです。

「ポリネシア、ト...」の画像検索結果

主だった島、ハワイ、ニュージランド、イースターを結んだ3角形がこの様に名付けられました。

歴史的には、アジアから丸木船に乗ってフィージー、サモア、トンガへ渡って行った人達が最初の移住です。

その子孫が、3世紀頃からマルケサㇲ諸島へ渡り、その後、ハワイ、タヒチ、イースターへと移り住んで行ったと考えられています。

彼らは根っからの海洋民族で、気質は底抜けに明るくお人好し。訪れる人は歓迎し、貝殻や花で創った首飾りを掛けてくれます。

大航海時代、ヨーロッパから訪れたキャプテン・クックは「カヌーに満載した贈り物、打算の無い宴会、全ての水兵を悩ませた官能的な娘たちの踊り」と、記録に残しているそうです。

未だに、ハワイやタヒチにはその伝統が色濃く残されていますね。

一度訪れた人達が、何度でも行きたくなる魅力がこれ等の島々にあるのは、先祖の気質を受け継いでいるからでしょう。

全ての人々が、このポリネシア民族のようになれば、世界は一気に平和になると思うのですがねえ。

本日の裏話は、ロケ地で思い出した憧れの島々のお話でした。

礼儀、仕来たりの決まり事

 

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、世の中の常識を問う問題が多く採用されていました。

昔から「近頃の若者は…」と年配者が嘆く話を聞きますが、年代によって考え方が異なるのが、世の中の流れです。

とは言え、世の中の礼儀、仕来たりはそう簡単に変化しません。これを守らない若者を見た年配者が怒る気持ちも理解できます。

先日、テレビで「最近の若者のマナーに関する話題」が有りました。

電車の中で「優先席に座っている若者が年配者に席を譲らない」という話でした。

しかし、譲らないのは大人たちの方だ、との反対意見も多数有り、譲る若者も多いとの話でした。

この問題は、年代に関係なく個人のマナーの考えによるでしょうね。

要は、礼儀、仕来たりなど、日本人としての常識を心得ているか否か?、が問題なのでしょう。

しかし、世の中には「正しいマナー」が判明しないという事例も結構存在します。

我々はその様な「正誤が不明」なマナーを探し、クイズ問題にしていました。

第3回のハワイで出題されていました。

問・列車やバスの席で、上座に当るのは、窓側、通路側、さあどっち?

答・窓側

解説 これは知っているようで、意外と知られていないマナーと言えるでしょう。

例えば上司と出張の場合、自分が景色の良く見える窓側に席を取ったりすると「気の利かない奴!」と睨まれる事請け合いです。

この様に電車やバスにも、席の序列が存在するのです。

「新幹線、座席」の画像検索結果

例えば新幹線のように3列ある場合は、窓席が上座、通路側が次席、中央が末席となります。

これも現代人のマナーの常識なので、知っていた方が他人を不快にしない心得と言えるでしょう。

世の中のハッキリしないマナー、仕来たり等を探し、それをクイズ問題に仕上げて広く知らせる。

これも我が番組の使命と我々は考えていたのです。