アメリカ横断ウルトラクイズの挑戦者の皆さんは、多くの方々が予想問題を考えていたと思います。
アメリカ大陸を横断する番組ですから、アメリカ関連の予想問題を考えるのが普通の感覚でしょうね。
その様な場合、イの一番に考えるのは、アメリカの象徴である国旗、星条旗に関する知識ではないでしょうか?
因みに第5回のハワイ、ホノルル空港で○×クイズとして出題された事がありました。
問・アメリカ国旗、星条旗の白い縞は「白人」を意味している。
アメリカ横断ウルトラクイズの挑戦者の皆さんは、多くの方々が予想問題を考えていたと思います。
アメリカ大陸を横断する番組ですから、アメリカ関連の予想問題を考えるのが普通の感覚でしょうね。
その様な場合、イの一番に考えるのは、アメリカの象徴である国旗、星条旗に関する知識ではないでしょうか?
因みに第5回のハワイ、ホノルル空港で○×クイズとして出題された事がありました。
問・アメリカ国旗、星条旗の白い縞は「白人」を意味している。
アメリカ横断ウルトラクイズで、クイズ問題を作っていると、普段はあまり気が付かないような些細な事に気を配る事が多くなります。
例えば日本語の場合、良く使用する生活道具から派生する言葉や格言が多く、それらがクイズ問題になる要素を含んでいます。
具体的な例で説明しましょう。
最近では使用する人も少なくなりましたが、日本人が長い事愛用していた履物に「下駄」があります。
アメリカ横断ウルトラクイズで、クイズ問題になった人物は放送当時、時の人、話題の提供者、という人々が多かったですね。
つまり、当時はスター的な存在だった人物がクイズ問題にも取り上げられていました。
テレビ番組では定番で「あの人は今」という懐かしの人々の近況を探る番組がありますが、ウルトラクイズでも当時問題として取り上げられた人達が現在どうなっているのか、ちょっと調べて見ました。
例えば第11回、昭和62年に問題として取り上げられた人物を追ってみました。
アメリカ横断ウルトラクイズのロケ・ロケハンで、アメリカ各地を歩き回りました。
アメリカは広大で、自然環境もそのまま残されているので、各地に野生動物も沢山棲んでいました。
マイアミのエバーグレーズという湿地帯にはアリゲーター(アメリカ鰐)がウヨウヨ泳いでいましたし、コヨーテなども各地で良く姿を見かけました。
野生のバッファローが群れを成しているとの話を聞きつけ、訪ねたのがアメリカ大陸の中北部サウスダコタ州バットランドでした。
この地はアメリカ・インディアン、スー族の儀式の聖地で、この世のものとは思えない岩山や荒涼たる荒れ地が延々と続く不毛の地です。
その昔、西部開拓時代には幌馬車も通る事が出来ないほどの地だったところから、この名が付き現在は国立公園になっています。
人も寄り付かないような場所なので、野生のバッファローが現在もそのまま群れを成して生息しているとの事でした。
運が良ければその群れを見られるだろう、との事でしたが、ロケの時には残念ながら姿が見えませんでした。
でも、バッファローに因んだ問題は幾つか出題しましたので、バッファローの事は良く調査してありました。
それによると、アメリカのバッファローは悲しい運命をたどっています。
その昔、肉はインディアン達の食料となり、毛皮は衣類などとして利用されていました。
分布していたのは北アメリカ大陸全土で、18世紀までは5,000万頭以上が生息していたと推測されていました。
しかし、開拓時代に大陸横断鉄道が完成するや、その通行の邪魔になるとの理由で乱獲が始まったのです。
バッファローが減少した最大の理由は、アメリカ大陸横断鉄道の完成だったのです。
これはご当地問題として出題されています。
更に、最も印象に残った出来事は、横断鉄道の乗客が走る列車内から、草原で草を食むバッファロー目がけて銃弾を発射し、遊び気分で殺傷していたという事です。
中には、その様な遊びを売り物にしたツアーまであったと言われています。
動物愛護に神経を使う現代人には、想像も出来ない野蛮な連中がいたのです。
こんな事がまかり通ったのですから、その数は激減し、ウルトラのあった当時の調べでは、保護区にわずか5万頭しか生息していないとの事でした。
現代のアメリカ人は動物愛護運動が盛んですが、この様な歴史を反省しているのかも知れませんね。
自然界は弱肉強食の世界。バッファローの天敵は人間 だったのですね。
アメリカ横断ウルトラクイズでは、数の上では男女互角の挑戦者が参加しましたが、クイズ王になった女性は残念ながらたったの1人、第4回の上田由美さんだけでした。
この回は準決勝まで進んだのは全員が女性という事もあって、女性が大活躍した回と言えるでしょうね。
その他、決勝戦まで進んだ女性は、第1回の藤原滋子さん、第2回の間下友美子さん 第4回の松澤典子さんの4人の方々だけです。
ウルトラクイズの時代には、クイズの世界で男女を比べると男性の方が活躍したというのが、我々の印象でした。
しかし、クイズの世界も現在は大分状況が変化して来ましたね。
先日、或るクイズ番組を見ていたら、女性の大会で、驚くほどクイズに強い女性ばかりが出ていて時代の変化を感じました。
日本では長い事、男性の活躍する時代が続きましたが、何時の頃からか女性の社会進出が活発となり、政治の世界でも女性議員が増えてきました。
そんな中、過日、東京都議会で女性議員に対して セクハラ野次を飛ばして世界的な話題になったり、日本人として恥ずかしいニュースが出回り、イメージダウンしたものです。
日本は先進国の中では、各界で女性の進出が遅れているようでしたが、この度、そんなイメージを払拭するように、安倍内閣の成長戦略の一環として、中央官庁で女性の局長が同時に多数誕生というニュースがありました。
法務、経産、外務、厚労などの各省で女性幹部が誕生したのです。
いよいよ男女同権、日本も先進国並みになったのでしょうか。
では、女性が組織の頂点に立つというのは、日本では何時の時代だったのか?
そんな問題が第11回のデビルスタワーで出されていました。
問・聖徳太子が皇太子だった時の日本初の女帝は誰?
答・推古天皇
解説
飛鳥時代、推古天皇の即位と共に聖徳太子は皇太子となりました。
彼は摂政として、国政にあたり17条憲法をはじめ、日本の礎を築いた事は歴史で習った通りですが、初の女帝は推古天皇でした。
有史以前には、卑弥呼のような女帝もいましたが、この辺は神話、伝説などが入り乱れて証明が困難なため、ウルトラクイズではこの種の不確定な題材はクイズ問題としては避けていました。
耶馬台国がどこにあったのか、今だに論争が続いているロマンの世界ですから、厳格な事実を追及する我がウルトラクイズでは向かなかったのですね。
でも、アプローチを変えれば「卑弥呼」も「耶馬台国」もクイズの題材にはなります。
たしか卑弥呼を正解にした問題も、あったような気がします。
だって彼女は日本では強い女性の代表選手 的な存在ですから。