ウルトラ・ファンの団結力

アメリカ横断ウルトラクイズの裏話を書くようになってから気が付いたのですが、この番組ほどファンの皆さんが熱心な番組は他に無いような気がします。

良く番組のファン・クラブのような存在がある事は知っていますが、ほとんどがテレビ局が主導している団体のようです。

勿論、番組を盛り上げる目的で作られたものでしょう。

しかし、ウルトラクイズの場合は、番組が終了してから20数年も時が過ぎています。

それなのに、クイズに参加した人達が放送回毎に自発的に同窓会のような組織を作って、それぞれが時々会合を行っていたようなのです。

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壮大なスケール、コンボイ・クイズ

アメリカ横断ウルトラクイズの第13回が来年の1月に再放送が決まりました。

CSの「ファミリー劇場」で今年12回の再放送が行われ、大きな反響があったために、第13回もというファンの要求が多かったために実現にこぎつけたようです。

先日、その宣伝番組の収録が行われ、挑戦者の皆さんと25年ぶりに再会を果たし、思い出話をしました。

その時の記念写真を撮って頂きました。

後列4人がボルチモアの戦士4人です。

ファミリー劇場記念写真

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トマトの恨みは恐ろしい

アメリカ横断ウルトラクイズの第13回が来年1月にスカパーの「ファミリー劇場」で再放送される事になりました。

その番組宣伝番組「今だから話せる裏話」の収録が先日行われ、私も出演のため、懐かしい挑戦者の皆さんと25年ぶりに再会しました。

第13回の撮影現場での思い出をしていた時に、彼らが口をそろえて抗議していたのは、ツイン・レイクスでのトマト戦争の話でした。

トマト戦争

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大衆演劇だった歌舞伎

アメリカ横断ウルトラクイズのクイズ問題は、あらゆる分野から問題を作り出題していました。

「芸能、文化」という分類があって、日本の伝統的な芸能や歴史的な文化の中から、問題を作り出題していました。

但し、単なる歴史的な知識よりは、身の周りにある盲点から、新しい発見をするほうが、視聴者の皆さんにも喜ばれるのは言うまでもありません。

従って、答えを聞いた人が「ああ、そうだったのか!」と知識を確認するとか、あるいは新しい知識を増やす問題が理想的と決めて、問題を撰んでいました。

最近は歌舞伎の役者がテレビや映画で大活躍し、歌舞伎俳優がスポットを浴びています。

この人達のファンも多いのですが、では本職の歌舞伎の舞台を観たファンがどのくらいの割合でいるかと言うと、はなはだ疑問です。

歌舞伎は、日本の伝統芸能と言われながら、ともすると上流階級の限られた人達の娯楽と言う印象があります。

落語や浪曲のような芸能は庶民の楽しみ。

でも、歌舞伎となると観客もオシャレをして出かけなければ「恥」をかく、といった気持ちが何となく根付いていたように思います。

でも、江戸時代には庶民の娯楽の代表的な存在だったのです。

それを証明するような問題が第15回のサンシティーで出題されていました。

問・

江戸歌舞伎のヒーローで、寿司の詰め合わせの名前にもなっている人とは誰?

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問題から広がる物語

アメリカ横断ウルトラクイズでは、沢山のクイズ問題が作られました。

知って得する面白い情報が、良い問題と評価され、重要な場所で出題されていました。

しかし、ほとんどの視聴者に知られる事もなく消化されてしまった哀れな問題もあります。

その代表的なのは、機内ペーパークイズで使われた問題です。

あのペーパー・クイズを体験した挑戦者にしか、問題として扱われていません。

しかも短時間で答えなければならない、3者択一問題ですから記憶にも残らないかも知れません。

その様な問題でもクイズ作家は一生懸命に考えて作られていたのです。

その様な中から、本日はとっておきのお話を書いてみたいと思います。

それは第16回の機内3択問題に使われていました。

ダーウィンの一族が経営する、世界的な陶磁器メーカーは?

① ミントン、  ② ウエッジ・ウッド  ③、ロイヤル・コペンハーゲン

Charles_Darwin

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