車社会の常識?

 

 

アメリカ横断ウルトラクイズの問題を振り返って、最近の出来事と比べると、世の中の変化が見て取れます。

時代が変われば、世の中が変化するのは当然ですが、でも不変のものもあり、その辺の違いが面白いですね。

今や世の中は選挙モードが一杯で、30年前に比べるとどうなのでしょう?

第12回のグアムで、現在と比較出来る次のような問題が出されていました。

「選挙カー」の画像検索結果

問・選挙運動中の候補者が選挙カーの助手席に乗った場合、シートベルトをしなくても良い。〇か✖か?

答・〇

解説 シートベルトは車の事故が発生した場合、着用していれば生命を守る上で効果が絶大です。

従って、段階を経て現在では、後部座席も全員に着用が義務付けられています。

但し、違反者に反則金が無いために、軽く考え着用をしない人もいます。

罰金が無くても、減点は1で点数が加算されると不利になるのをお忘れなく。

最近では、車がブザーを鳴らすように改良されているので、違反者が減っています。

さて、問題の選挙カーの候補者はベルトをしなくても良い、は現在も有効です。

理由は車に乗ったり下りたり、動作が激しい事が挙げられていました。

同じ理由で、清掃中の清掃車の助手、また妊婦や肥満者など不都合な理由があれば着用を免責されています。

自分の生命は自分で守る、昔から何処の社会でも同じですよね。

事故は思わぬ処で起こる。シートベルトはお忘れなく! 現代の車社会では常識です。

犯罪の現実を知ろう

 

 

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には市民生活に役立つ情報が多々含まれていました。

日本人の生活に役立つ知識なので、知って得する情報でクイズ問題の主流とも言えます。

第11回のグアムで、次の様な問題が出されていました。

問・警視庁の分類で留守宅に忍び込む「空き巣狙い」とは、陽が沈む前に入る泥棒の事である。〇か✖か?

答・✖

解説 「空き巣狙い」とは、窃盗の手口で家人が留守中に金品を盗むこと、時間には関係がありません。

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深夜に忍び込んで盗んでも、留守宅で盗めば空き巣狙いには違いがありません。

窃盗には空き巣の他、置き引き、ひったくり、掻っぱらいなどが有り、いずれも秘密裏に静かに行われます。

同じ犯罪でも、知能的な詐欺や暴力的な強盗などとは区別されています。

勿論、警察の担当部署も異なり、それぞれ防犯の注意や心構えをテレビなどで広報活動を行っていますね。

「空き巣狙い」を防ぐには、鍵のかけ忘れ2重ロックの他、留守に見せないための工夫が必要との意見もありますね。

勿論、他人の物を盗む人間が悪いのですが、一方盗られる側にも隙があるのかも知れません。

因みに、世界の国に較べると、昔から日本は犯罪の少ない国として有名でした。

世界の犯罪の少ない国トップテンでは、現在の日本は第3位でした。

第1位がシンガポール、2位ルクセンブルグ、次が日本で4位アイスランド、5位デンマーク、6位ノルウェー、7位ドイツと平和な国が続いています。

最近のニュースでは、アジア系外国人の凶悪犯罪が増えています。

日本は科学技術の先進国と胸を張っています。

だったら、外人観光客が増えるのは歓迎ですが、犯罪者を見分けるカメラくらい発明して欲しいものです。

 

漢字の面白さを探す

アメリカ横断ウルトラクイズの問題には、常識的な問題と逆に常識の反対の面白さを狙ったものがあります。

例えば、中国から伝わった漢字ですが、その成り立ちにはそれぞれ理由があり、愉しい逸話が隠れています。

逆に、常識の反対の面白さを狙った漢字もあり、そんな問題が第3回のマイアミで出されていました。

問・花の無い果実と書いても、ちゃんと花のある果物と言えば何?

答・無花果(いちじく)

解答 この問題は無花果との漢字を読めない人には、何を問われているのか見当が付かないでしょうね。

国語の読み方テストに似ていますが、読める人にとっては即・正解が解ります。

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花が無いのに実(果)が成る、この辺の矛盾が面白いといえるのでしょう。

植物・動物・魚などの漢字には、当て字のような道理にかなう文字と、逆の意味の文字が混在し「漢字遊び」との書籍が出ているくらいです。

この種の本は読むと楽しくて、つい時間を忘れてしまうくらい、熱中してしまう人が多いようです。

文部省も、国語の教科書にはこの種の遊び心があれば、子供達の成績も上がると思うのですがね、そこで…。

問・頭の固いお役人さんに、そのような事を望むのは?

答・無いもの強請り、ピンポーン!ですね。

常識の盲点が面白い

 

 

 

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人が知っているようで、知らない面白い情報が多数あります。

これから秋の野山を飛んでいる、トンボに関する面白い設問がありました。

第5回のサイパンで、次のような問題がありました。

問・シオカラトンボのメスは何トンボ?

答・ムギワラトンボ(赤蜻蛉でも可)

解説 日本人なら誰でも知っているシオカラトンボやムギワラトンボですね。

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でも、これが雄と雌で名前が変わるとは、余程の昆虫好きでなければ知らない事でしょう。

麦藁蜻蛉は秋になると、日本全国で見られる中型のトンボです。

特に雌の赤トンボは唱歌にも歌われ、秋の季語でもあります。

元々はオスもメスも若い時には同じ色で、ムギワラトンボの名称で呼ばれています。

これがオスは成長すると黒っぽく変色し、塩辛トンボと名を変えて呼ばれるようになります。

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また、メスは赤の色が濃く変色し、ご存知の赤トンボになるのだそうです。

誰でも知っていそうで、実は常識の盲点になっているこうした知識を探し、クイズ問題に仕上げるのがクイズ問題作家の仕事でした。

世の中には知識の盲点が沢山あり、その度合いを競うのがクイズと呼ばれる遊びなのです。

クイズ番組が多くの人に好まれる理由は、問題の裏に潜んだこの面白さにあるのですね。

身近な街の風景

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題を振り返って見ると、現在と状況が変わっている事があります。

時代の流れで、世の中は変化するので、当然代わるもの、不変のものが出てきます。

街の中で見かける身近なもので、変わったものを問う問題が第6回のバーストウ出されていました。

問・家族も一緒に住んでいる交番は何?

答・駐在所

解説 当時の解説では、巡査が交代で任務に付くのが派出所、常駐するのが駐在所。両方合わせて交番と呼んでいました。

現在では、交番と駐在所はハッキリ区別されて、交番は都市部に多く、駐在所は地方に多いのだそうです。

「駐在所 交番 違...」の画像検索結果

これは平成6年に警察法が改正され、駐在所は家族と共に住む事が許されています。巡査は1名又は2名。

交番は複数の警察官が担当して同じく24時間住民の安全な生活を守るのが役目です。

因みに、交番と駐在所は合わせて全国に15,000個所あるというのが警察庁の出している数字でした。

それにしても最近の交番は、外国人観光客などが飛び込んで来るので、外国語の勉強など大変なようですよ。

親切なお巡りさんのイメージで、日本の印象が良くなるのは嬉しい事。オリンピックを控え頑張りましょう。