何故なの? 外来語の漢字表現!

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題には、学校の教科書で習う一般常識は勿論の事、時には社会に出てから知る知識も試される事があります。

最近のクイズ番組では、何故か「漢字」の読み方、書き方等、漢字関連の問題が盛んに出題されています。

日本人の知識として、漢字は重要なので「漢字検定試験」等がある位、漢字への関心が高いのは理解出来ます。

ウルトラ・クイズでも、漢字関連の問題は時々出されていましたが、第7回のロスアンゼルスで、次のような問題がありました。

問・「桑港」と書けばサンフランシスコ。「羅府」と書くとロスアンゼルス。では「桜都」と書くカリフォルニア州の都市はどこ?

答・サクラメント

解説 カリフォルニア州の州都でもあるので、挑戦者は競って早押しボタンを押したくらい、挑戦者にとっては易しい問題でした。

さて、外国の国名や都市名を漢字で表現したのは、第2次世界大戦の時でした。

当時は、敵対国の言葉は避ける意味で、スポーツ用語まで日本語に訳して使用したため、それぞれの関係者は苦労して呼び名を変えたようです。

昭和30年代までは、その呼び名が残っていて籠球(バスケットボール)、蹴球(サッカー)、排球(バレーボール)など、なるほどと思える当て字ですね。

ラグビー、アメリカンフォットボールは、サッカーと同じく当時は「蹴球」と表現されていたと書物に残されています。

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因みに、世界の都市の漢字変換は倫敦(ロンドン)、巴里(パリ)、花都(フィレンツェ)、羅馬(ローマ)などの当て字が使われていました。

これ等の漢字表記は、今ではすっかり忘れられた存在のようですが、でも時々目にする事があります。

ファッションや化粧品、イベントのポスター等で、人々の関心を呼ぶ効果で使われているようです。

本日の裏話は、戦前生まれの皆さんには懐かしい外来語禁止時代の漢字のお話でした。

世の中の変化に注目を!

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題を振り返ると、同じ設問でも時代によって「難問」だったり「超易しい問題」になります。

その代表的な問題が、第11回の後楽園球場で行われたチャンピオン・エキジビション・早押しクイズで出されていました。

問・コンピューターのプログラムやデータを引き出すのに必要な合言葉は何?

答・パスワード

解説 物知り揃いの歴代チャンピオンに出す問題なので、当時の常識としては超難しい問題が並べられていました。

31年前には、この程度は難しい問題だったのですね。現代では小学生でもパソコンには「パスワード」は欠かせない知識と知っています。

時代によって、同じ問題がこの様に変化するのは、クイズ問題の宿命と言えるかも知れません。

それにしても、当時はあまり世の中に存在しなかった犯罪者が、現代では世界中で問題になっています。

他人のパスワードを盗み見して、金品を盗みだす「ハッカー」と呼ばれる犯罪者達です。

彼らは悪知恵が発達していて、国内だけでなく、外国のプロバイダーを経由させるので、捜査も複雑な手続きが必要です。

このため国際刑事警察機構(インターポール)も黙っている訳には行きません。

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2015年4月にサイバー犯罪対策を組織化したのです。しかも、初代の責任者は日本の警察庁の専門家が就任したのです。

情報が素速く飛び交う現代でありながら、意外と知られていない情報なのが不思議と言えます。

さて、サイバー犯罪の大事件は、2,016年2月バングラデシュを舞台に中央銀行が攻撃された犯罪でした。

事件のあらましは以下の通りです。

バングラデシュの中央銀行が、ニューヨークの銀行に口座を作りました。

この、ニューヨーク連邦準備銀行に開設された口座から、951億円をフィリピンとスリランカに送金するよう要求されたのです。

連邦準備銀行は疑う事なく送金を実施。だが、途中で不正行為が発覚したので送金は中止されたが、フィリピンでは81億円が引き出されていたのです。

この事件は、未だに犯人は捕まらず「史上最高額のサイバー犯罪」と言われているのです。

又、インターポールがサイバー攻撃を受けた事もあり、犯人を逮捕したら何と17歳の少年だったそうです。

少年曰く「試しに攻撃したら、成功しちゃった!」と本人が驚いていたとの事です。

世界的に「ハッカーの年齢」は引き下げられているようで、困った現象です。本日は時代と共に生まれた、新しい犯罪のお話でした。

被害を防ぐのは、知らない人からのメールは絶対に開かない事!だそうですよ、ご用心を。

懐かしい自家製・家庭の味

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、一つの答えから日本人の昔の暮らしや、習慣等が解る事がありました。

第14回のソルトレイクで、次のような問題が出されています。

問・お酒に盗むと書いて「酒盗」。これはどんな食べ物?

答・塩辛

解説 お酒好きの日本人なら、誰でも知っている塩辛の別名ですね。江戸時代の庶民の生活には、酒に塩辛は付き物でした。

これを肴にすれば、酒がいくらでも進む事から付けられた異称だそうです。

イカの塩辛は、納豆と共に初めての外国人には、食べられない日本の食品だったようです。

処が、一度食べてしまうと病みつきになるほど、好まれる食感なのだそうですね。

日本酒に塩辛は「ピッタリの相性」ですが、ワインやスコッチに塩辛との組み合わせは、ピンと来ません。

因みに塩辛とは?

魚介類の身や内臓を、加熱することなく塩漬けにし、素材の持つ酵素及び微生物によって発行させたものです。

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保存性を高めた、現代の表現では「発酵食品」と呼ばれ、健康食品として愛用している人もいるようです。

昔から家庭で作れるため、独自の材料で「家」代々の自慢食材にしている家庭もあります。

「おばあちゃんの味!」良く聞くセリフです。

塩辛は食卓ではメインのおかずではなく、正に酒のツマミです。

普段は主役の陰に隠れている「脇役」の中でも下っ端の存在。でも、クイズで陽を当てると結構薀蓄がありました。

本日は、日本の食卓の脇役を多少詳しくご紹介しました。

また起きたスポーツ界の不祥事

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題を振り返ると、今の時代にもピッタリ当てはまる問題が時々出て来ます。

先週スポーツ界で、大問題となり連日テレビのニュースで取り上げられた話題に「日大VS関大」のアメリカン・フォットボールの試合があります。

大学日本一に輝く日大と、関西地方の雄である関西大学の試合なので、フットボール・ファンの注目の試合でした。

そんな大切な試合で、ルール違反のタックルがあり、監督の指令でこの違反が行われたためにマスコミは大騒ぎでした。

結局、監督は責任を取って辞任しましたが、果たしてこれで幕引きとなるのでしょうか? そうは簡単に収まらないでしょう。

今年は大相撲の暴力事件、レスリング協会のセクハラ問題など、スポーツ界の不祥事が多発しました。

それに加えて、今回の日大アメリカン・フォットボール事件ですから、年末には「スポーツ界の不祥事」として特別番組が組まれる事でしょう。

処で、ウルトラ・クイズではこの日本大学に関する問題が出された事がありました。

第11回のハワイでの一問多答綱引きクイズでの事です。

問・日本で学生数の多い大学ベスト10は?

 ①日本大学 ②早稲田大学 ③明治大学 ④東海大学 ⑤中央大学 ⑥法政大学 ⑦慶応大学 ⑧近畿大学 ⑨関西大学 ⑩福岡大学

解説 日本大学は学生数が日本一のマンモス大学でした。因みに現在もこの位置は変わらず、67,933人と守っています。

因みに関西大学は、当時の⑨位から⑧位に1歩前進しています。

何れにしても、東西のマンモス大学が関係した出来事だけに、卒業生を含め関心度は高い出来事と言えるでしょう。

本日は、未だ5月だというのに、年末の話題になりそうな10大ニュースの予想になってしまいました。

クイズは「旬の話題が重要」との観点から、今年の大きな出来事に関してのお話でした。

何年か後のクイズ番組では、こうした出来事が問題になると思いますよ。予想するに「平成時代・最後の事件特集」なーんちゃって!

 

 

日本人が開発した宝物

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は森羅万象、あらゆる分野が対象で創られていました。

当然ながら、知識の幅が広い、奥が深い人ほど勝ち残る確率は高いのですが、それだけでは当たり前過ぎます。

そこで我々は知力だけではダメ。「体力」と「時の運」を加え「知力・体力・時の運」のキャッチ・フレーズで特色を出したのです。

難関の1次予選を突破しても、羽田空港でジャンケンに負けたら飛行機に乗れないのです。

パスポートを取得、職場には休暇届を提出、中には仲間から餞別までもらった人がいたかも知れません。

それなのに、ジャンケンに負けて敗者へ転落! 厳しい罰ゲームを受けてしまうのです。

視聴者にとっては「他人の不幸は蜜の味」とばかり、愉しんで視聴率を上げてくれました。

さて、話は戻って森羅万象、知識の豊富な人向けの問題です。

第6回のバーストウで、次の問題がありました。

問・真珠の養殖に使われるため、別名真珠貝と呼ばれる貝は何?

答・あこや貝

解説 真珠と言えば御木本幸吉。世界で初めての養殖真珠に成功した日本の偉人ですね。

養殖真珠は日本の特産品なので、宝石の中で唯一日本の計量単位である匁(もんめ)が使われています

真珠は貝から採れる宝石で、6月の誕生石です。三重県の英虞湾(あごわん)が養殖の地としては有名ですね。

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御木本幸吉の故郷であり、養殖真珠の故郷として外人観光客も年々増えているとの情報もあります。

以上はクイズ・ファンの真珠に関する基本的な知識と言えるでしょう。

真珠に関しては、古来から様々な伝説があり、有名なのは世紀の美女・クレオパトラに関するお話です。

彼女は美しさを維持するため、真珠を粉にして飲んでいたとの伝説です。輝くような肌が守れたのでしょうか?

現代の化学では、「根も葉も無い」と否定されるでしょう。当然の話で、これを裏付ける資料など存在せず、無責任な噂に過ぎません。

本日の裏話は、女性の憧れ宝石の中でも日本の特産品「養殖真珠」に関する雑学のご紹介でした。