東京オリンピック期待の星

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題を振り返ると、現代の話題に結びつく問題が時々出て来ます。

時代が変化しても、世の中の出来事は繰り返されるという事ですね。

最近は、スポーツ選手の活躍が話題になりますが、サッカー、野球、テニスなどの陰に隠れ活躍ぶりが薄れている選手がいます。

水泳の池江璃花子選手の活躍ぶりです。彼女は16歳の高校2年生ながら、9種目の日本記録を樹立しています。

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現在は「世界水泳2,017」がハンガリーのブタペストで、7月30日まで開催中ですが、池江選手の活躍は世界を驚かせています。

と、言うのは自身の持つ日本記録を次々と更新しているのです。

彼女は、水泳の全種目が得意で、特に個人メドレーでバタフライが群を抜いて好記録を出しています。

さて、ウルトラ・クイズでもバタフライに関するクイズ問題がありました。

第8回のグアムでの問題でした。

問・水泳のバタフライ、そのけり足の元祖となった動物は何?

答・イルカ

解説 以前は、バタフライの足は平泳ぎと同じ蛙足で泳いでいました。

しかし、1,954年日本の長沢二郎選手によって、イルカの泳ぎ方を取り入れたドルフィン・キックが完成したのです。

これによって、バタフライの記録も著しく更新され、現在では蛙足の選手は皆無と言って良いでしょう。

現在が16歳の池江選手。2年後の東京オリンピックでは18歳で尤も体力的に充実している年代です。

結論として、金メダル候補の最有力選手と期待できますね。

「本日の裏話」は、クイズ問題から話は進み、東京オリンピックの明るい希望のお話でした。

 

サッカー少年が奇跡の生還

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は「旬」の話題から作られた例が多く、それだけに視聴者も興味を持ちました。

今月の話題の中で、世界中の興味を集めた出来事に、タイのサッカー少年の洞窟騒動がありましたね。

言うまでも無く、サッカー少年12名とコーチを合わせた13名が、洞窟の中で仲間の誕生パーティーを計画しました。

洞窟を5kmほど進んだ処で、大雨となり戻れなくなって、何日も閉じ込められてしまった出来事です。

この災難が世界に報道されると、世界中からプロのダイバーが駆けつけ、救出作戦が始まりました。

ここで、登場するのが水中を潜るスキューバー・ダイビングの道具です。

実は第14回のタヒチで、このスキューバーに関する問題が出されていました。

問・ダイビング用具の「スキューバ」を発明したフランスの軍人は誰?

答・クストー

解説 第2次大戦中に、海軍の兵士だったクストーは特攻兵器の1つとしてスキューバーを考案しました。

彼は退役後、海洋学者、映画製作者として、数々の業績を残していました。

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ドキュメンタリー映画「沈黙の世界」は世界の映画賞をそうなめにし、アカデミー賞も獲得していました。

それだけに、この映画を観た人も多く、「海の恋人」と呼ばれたクストーの名前は世界中に知れ渡っていたのです。

話は戻って、タイのサッカー少年達13名は、ダイバー達の協力で奇跡的に救助され、目出度しメデタシで終わりました。

まだ、気は早いのですが恐らく、今年の重大ニュースでは「奇跡の生還」で取り上げられる事でしょう。

本日の裏話は、スキューバー・ダイビングのクイズ問題と、今年の世界の重大ニュースとの関わりについてのお話でした。

常識も時代によって変化する?

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の常識が中心に創られていました。

日本の教育制度では、義務教育で基本的な常識を身に付けるようになっているので、普通の日本人は常識を備えているはずです。

学校で習った事を記憶していれば、必ず出来る見本のような問題が、第16回のグアムの早押しクイズで出されていました。

問・太陽系の惑星。火星と金星の間にあるのは地球。では、土星と火星の間にあるのは何?

答・木星

解説 太陽系の惑星、太陽から近い順に理科の時間に習ったはずですよね。

記憶の方法として、水、金、地、火、木、土、天、海、冥と記憶した人は多かったと思います。

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これを瞬間的に思い出せば、木星との答えは出せた問題でした。

尤も、これはクイズの行われた平成4年の話で、現在は太陽系の惑星の概念が変わっています。

実は、2,006年に国際天文学連合の総会で、冥王星は太陽系の惑星では無いと定義されたのです。

宇宙は広いですから、科学の発達で観測も正確さが増し、新しい発見や意見が出て来るのは当然の成り行きです。

結論として、時代の変化で科学の常識も変化するとの事です。

「本日の裏話」は、1つの問題から太陽系の常識が変わった発見でした。

 

外国の事情を探る

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、世界各地の知識から作られた問題も多数ありました。

国内だけでなく、目を世界に向けると興味のある事象が沢山あり、知識の奥行きが深くなります。

こうした人は知識欲が旺盛で、クイズの好きな人にはこのタイプが多いですね。

さて本題に戻り、外国の都市に関わる問題が第16回の東京ドームの1次予選で出ていました。

問・オランダの首都、アムステルダムは、アムステルという川にダムが造られたためにこの名がついた。〇か×か?

答・〇

解説 あまりに単純で、思わず笑いが出そうな問題でした。

これは単なる引掛け問題だ、と考える人が半分。否、そうした事実を発見したので問題にしたのだ、と深読みをする人が半分。

恐らく、正解を知っていて〇に走る人は皆無だろう、と我々は予想していました。

予想の通り、会場の挑戦者は迷いに迷って、他人の動きを気にして判断が尽きません。

MCはいつものように「他人の事は気にするな。自分の判断で動こう」と呼びかけます。

オランダの首都アムステルダムは、その昔アムステル川の河畔にあった小さな漁村でした。ブログ用写真

この川に13世紀ダムを造り、港町として、栄えてきたのです。運河沿いに立つ住宅は、独特の美しさを残しています。

現代では、ヨーロッパのハブ空港であり、世界中から旅行者が訪れる国際都市として有名です。

オランダと言えば風車、ドン・キホーテが思い浮かびますね。最近では、スケート王国のイメージが高く、冬季オリンピックでは金メダルを独占状態で獲得しています。

平昌(ピョンチャン)オリンピックでは、1,000mで小平奈緒、高木美帆のコンビが金メダルを取って溜飲を下げました。

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実は、小平奈緒選手はオランダに2年間留学し、オランダ式の練習を繰り返し成果を上げたとの事です。

外国の1つの都市でも、深く調べると興味深い話が様々思い浮かんできます。

本日の裏話は、その1つの例をご紹介しました。

 

 

 

知識の盲点を探る

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本の森羅万象について知っている人が勝ち抜いていました。

当然、知識の蓄積が多いわけで、クイズはそのような人が有利なゲームなのですね。

第6回のワシントンで、日本人なら多くの人が知っている、民謡に関する問題がありました。

問・秋田音頭に歌われている曲げわっぱとは何の事?

答・弁当箱

解説 日本人なら「曲げわっぱ」の形は、ほとんどの人が知っている事でしょう。

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でも、秋田の人はその使い道を知っていますが、その他の人は本来の使用法を知らなくても不思議ではありません。

常識の盲点と言える、知識ですね。

「曲げわっぱ「」は薄板を曲げて作った容器で、野良仕事をする人達が、弁当箱として持ち歩いたのです。

そのため地元の人は弁当の事を「わっぱ飯」と呼んで親しんでいました。

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今では「駅弁」などにその名が残り、地元の素材で人気の弁当のになっています。

知っている知識も全て完璧と慢心せず、実は知らない盲点もあると反省する心を持ちたいものです。

実は盲点の中に、知って面白い真実が隠れおり、話題のタネになり易いようです。