アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、日本の古い歴史や生活習慣を問う問題がありました。
その中には、現代では忘れ去られた庶民の生活習慣を問う問題があり、それでも勘を働かせば正解出来る問題もあったのです。
では、皆さんの勘はどの位働くか、それを試す格好の問題が在りましたのでご紹介しましょう。
第14回のニューヨークの決勝戦で出された次の問題です。
問・江戸時代、赤い鳥居を描いた行燈をかかげた屋台で売っていた食べ物は何?
答・いなりずし
解説 「いなりずし」は現代でも日本人の大好きな食べ物で「お稲荷さん」と呼ばれ運動会などの弁当として食べられています。
これは稲荷神社の門前に飾られている、キツネの石像に因んで命名されたもので、狐の好物と信じられていました。
江戸の屋台で「稲荷ずし」が売られたのは、嘉永年間に日本橋の治郎吉という人が屋台の行燈に鳥居の絵を描いたのが初でした。
この屋台が繁盛したために、江戸の街に「稲荷ずし」の屋台が数多く誕生し、小腹を空かせた江戸っ子達に愛されたそうです。
現代では、屋台といえば「おでん屋」「そば屋」「ラーメン屋」などが江戸時代の名残として全国各地に残っていますね。
「稲荷ずし」を商う屋台は聞いた事が無いので、これを復活させるとSNSであっという間に人気店になるかも知れませんよ。
但し、空振りに終わっても、当方は一切の責任は持ちませんのでご承知下さい。
本日の裏話は、江戸時代に人気のあった「屋台」で売られていた食物のお話でした。
「稲荷ずし」は現代でもお弁当の代表的な存在で、特に芝居見物の時には喜ばれています。
やはり、歌舞伎座に代表されるように、江戸時代の名残が日本人の伝統なのかも知れません。優雅で平和な日本の典型ですね~。