ネズミの嫁入りの意味は?

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

常識の基本は、小中学校の義務教育で習得するようになっています。その上には高校、大学などの勉強で蓄積します。

更に新聞、メディア、読書などで知識を増やしたり、クイズ好きの皆さんはアンテナを広げ森羅万象の知識を吸収します。

ウルトラ・クイズでは勝った挑戦者が先へ進むルールなので、決勝地に近くなると、強者の接戦となり迫力が増しました。

第6回のモニュメントバレーで、難易度としては中程度の問題が出されていました。子供の頃に知った知識です。

問・ネズミの嫁入り、一番最初に縁談を持ち込んだムコ候補とは?

答・お日さま(太陽)

解説 お日さま→くも→風→かべ(又は塀)→ネズミとなります。童話では、お日さまより雲の方が強い。

それを知った風が自分が雲など吹き飛ばす。だから強いのだと言えば、かべが自分が居れば風など通れない、と威張るのです。

するとネズミが、自分がかべなどかじって穴を開けられる。だから自分がムコになる資格がある、というお話です。

童話は、幼い子供達に世の中の「道理」を教えるお話なので、ネズミのムコは「ネズミに限る」との教えです。

「ウサギとカメ」のお話は、うさぎのように走るのが早くても油断して昼寝をしていたら、カメさんに負けてしまいますよ。

との教訓です。イソップ物語の「アリとキリギリス」と同じ目的で、世界中の童話やお伽話には、教訓が含まれていたのです。

本日の裏話は、お伽話のクイズ問題から、お伽話や童話の目的は世界共通で子供達への教訓だったとのお話でした。

子供達が、この教訓をシッカリ胸に収めて成長すれば、世界に泥棒や犯罪者は居なくなるでしょう。

そうなると警察も検察もいらなくなり、テレビ・ドラマのテーマも減ってつまらない番組が増えそうです。

という事は「犯罪者も必要悪」なのでしょうか?

人は、童心のまま成長するのが理想でしょう。でも人間には上昇志向という本能があり、これが初心を忘れさせるのです。

日本には世阿弥という偉い「猿楽師」が居ました。彼曰く「初心忘れるべからず」良い言葉ですが忘れっぽいのも人間なので~す

 

 

コロンブスはアメリカ大陸の発見者か?

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

一般常識は日本だけに限らず、世界の常識も知識として蓄える必要が有ります。

クイズは知識を競うゲームなので、世界の出来事も数多く知っていた方が有利なのは言うまでもありません。

ウルトラクイズは、ご当地問題との枠がありクイズ地に関する問題が必ずありました。

第15回でドミニカを訪れた時のご当地問題をご紹介しましょう。ドミニカはコロンブスが発見した島でした。

問・コロンブスはどこの国の人?

答・イタリア人

解説 イタリアのジェノバで(1451年~1506年)生まれたイタリア人です。

探検家・航海士などの肩書が有り、航海の資金を援助したのがスペインの王家だったので、スペイン人と思う人もいますね。

当時は地球は円いとの考えもありましたが、一方で平面で海の果ては滝状で海水が宇宙にこぼれ落ちるとの考えもありました。

僅か600年前の事で、既に地球は円い天体であるとの学説を唱える学者が複数いたのに、信じる人は少数だったのです。

大西洋を渡れば、アメリカ大陸までは簡単に辿り着くのに、大変な遠周りをしてドミニカへたどり着いた訳です。

コロンブスはアメリカ大陸の発見者なのに、何故彼の名が付かなかったのでしょう?

実は、コロンブスの後にアメリゴ・ブスタッチという名の探検家が、コロンブスの航路を辿って南米大陸を発見したのです。

しかも、奥深くまで探検して新しい大陸である事を世界に報告したので、彼の名を取って南北アメリカ大陸となった訳です。

しかし、現代では新大陸にも大きな文明を持った人類が先住民として住んでいたので、アメリカ発見とは言わないそうです。

マヤ文明は、数学に優れた民族で石を積み重ねたペルーのマチュピチュ遺跡やピラミッドなど高度な知識人でした。

現代では南北アメリカ大陸には、数多くの国が存在します。最大の国はアメリカですが、この国もイギリスの植民地でした。

ブラジル、アルゼンチン、メキシコなどもスペイン、ポルトガルなどヨーロッパ諸国の植民地だったのです。

アメリカの独立戦争を切っ掛けに、他の国も独立のために本国と戦い建国をしたという歴史がありました。

その意味では、コロンブスの航海が1492年ですから近年600年の間に世界が大きく変わった事になります。

本日の裏話は、コロンブスのクイズ問題に関連して、世界に多くの国が誕生したというお話でした。

日本にヨーロッパの文明が伝わったのは、種子島の鉄砲伝来で西暦では1543年でした。

世界史的には「大航海時代」と呼ばれ、15~16世紀にヨーロッパ人が世界に植民地を求めた時代でも有ります。

日本も狙われたのでしょうが、我々のご先祖様は負けないで守り抜いたのは流石です。

これを「大和魂」と呼んで誇りにしたのです。そこで思い出すのはスーパーライト級の世界チャンピオン藤猛の言葉です。

彼はハワイ育ちで日本語が喋れませんでした。1967年に世界チャンピオンになった時の喜びの言葉が流行語になりました。

岡山のお婆ちゃん、ヤマトダマシイ、の二つの日本語でした。これはマネージャーの苦心の産物だったそうです。

間違えた日本語を喋らないように! 藤猛さんは日本の重量級ではボクシング史上最高に強かった選手でした。

「大和魂」日本人の若者はこの言葉を忘れないで頂戴~ね。

 

 

 

イソップ物語は奥が深いです

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

クイズは、日本だけの常識を試すものでは有りません。日本の知識と同様に、世界の常識も問われるのは当然です。

例えば生活習慣、スポーツなどのように各分野の知識も、日本と同じように知る必要があります。

第16回のグアムで、世界の児童文学に関連した問題が出されていました。

問・イソップ寓話で、旅人の上着を脱がせるという勝負に勝ったのは何?

答・太陽

解説 北風と太陽がどちらが偉いか口論になりました。旅人の着物を脱がせた方が勝つ、との勝負です。

北風は強い風を旅人に吹きかけますが、着物をしっかりと押さえて脱ぎません。太陽は優しく光を当て熱くなり着物を脱ぎます。

これはイソップの教えであり、説得は暴力に勝るとの真実を説いたお話だったのです。

イソップ寓話は、イソップとの名を持つ作家の作品と思われている方も多いと思いますが、これは誤りなのです。

実は、紀元前6世紀のギリシャにアイソーポス(イソップ)という名の奴隷がいました。この人物の名が寓話の基になったのです。

彼は、ギリシャに伝わる寓話を収集し名声を得たと伝えられています。しかし、この説にも異論があります。

ギリシャ以外の古代メソポタミアや小アジアの民話も含まれていて、考古学的に分類出来る資料は存在しないとの事です。

これが世界的に有名になるのは、15世紀にイギリスやドイツで編集され「イソップ物語」として広まりました。

日本では1593年に宣教師が伝え、人間の正しい生き方を教える教材にしたのです。

その後、江戸時代の初期に「伊曾保物語」として出版され、子供の教育に役立てたそうです。

イソップ物語は「北風と太陽」のような自然を主人公にしたり、「アリとキリギリス」のような昆虫や動物を扱っています。

これは、昔から伝わる伝説や民話なので、古代の人も誰でも理解出来そうな身近な事象を主人公にしたのでしょう。

我々が幼児から子供の頃、最初に聞かされたお話が「イソップ物語」だったという方も多いと思います。

本日の裏話は、誰もが一度は聞いた事のある「イソップ寓話」のクイズ問題から、イソップ物語の成り立ちのお話でした。

そう言えば「毎日勤勉に働くアリさん」は偉いですね。それに対して今年はキリギリスのように、遊ぶ人も増えました。

働きたくても「コロナ騒動」で、身動きが出来ない状況だったのです。イソップだったらどのようなお話になったのでしょう?

中国の武漢市で、ねずみを食べたのが「コロナ騒動」の始まりでした。ネズミを食べるのは「猫」でしたね。

ねこの恨みは怖いよ~が子供達への教訓でしょうかね~、ウン。

 

人間の能力は凄いです

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

一般常識ですから、年齢や男女によって常識的な知識の差がある場合が出て来ます。

特に、第一次予選の○×クイズでは自分の意思で判断し、他人の後に付いて判断すると後悔する事になります。

だから、MCの福留さんが毎回「自分の意思で走れ!」と警告していました。

その一次予選。第4回の後楽園球場で出された問題をご紹介しましょう。

問・”三度笠”とは、本来月に三度東海道を往復した人達がかぶった笠のことである。①正しい ②誤り

答・①正しい

解説 時代劇でお馴染みの「三度笠」は、やくざ者が旅をする時のスタイルですね。でも本来は飛脚が被っていた笠でした。

飛脚とは、大切な手紙や荷物を配達するため日本中を走り回る商売で、現在の郵便局に相当する仕事です。

江戸時代に入り、東海道や中仙道等の五街道が整備されたためにスピードを競うようになったのです。

江戸から京都まで500km近くある距離を60~80時間で走破する強者が出てきたのです。

片道を三日、往復で一週間足らずですから、月に三度行ったり来たりするのは当然というペースだったのです。

現代のマラソン・ランナーも毎日長距離走る練習をしていますが、人間は鍛えれば思わぬ能力を付ける事が出来るのですね。

来年の東京オリンピックを前に、有力選手の練習ぶりが時々テレビで紹介されますが、メダルへの夢は膨らむばかりです。

本日の裏話は、昔の「飛脚の能力」を試すクイズ問題から人間は鍛える事によって能力を伸ばす動物だという事が解りました。

オリンピック選手に限らず、誰でも飽きる事無く練習すれば上達出来るのは確かのようです。

ゴルフ、卓球、マラソンなど何でも三日坊主はいけません。粘り強くしつこく諦めが肝心という言葉はサッパリ忘れましょ~。

女性好みの趣味です

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

一般常識とは言え、若者なら知っている常識、年配者なら解る問題など年齢差によって異なる常識もあります。

又、男女によって異なる常識も結構有りますね。我々はこのように男女、年齢差などに分類して問題を仕分けしていました。

これらの問題を、各チェック・ポイント毎に平均して分散し出題していたのです。

そんな中で、女性に有利と思える問題に男性が正解する事もありますし、その逆な事も当然起こります。

第12回のラスベガスで、女性に有利と思える問題が出されましたが、男性諸氏は解るでしょうか?

問・香りのよい花びらを乾燥させ、香料を加えて熟成させるものを何という?

答・ポプリ

解説 ポプリとは、フランスで生まれた室内の雰囲気創りの製品で、各家庭では女性が造るのが一般的で勿論フランス語です。

香の良い花びらだけに限らず、ミカンやオレンジ等果実の皮を薄く切って香料と共に加え、瓶の中で熟成させます。

オシャレに気を配るフランス人だけに、部屋の中の香りにまで拘る辺り流石ですね。

こうした生活習慣はヨーロッパ中に広がり、日本でも戦後生活が豊かになるにつれて、女性達の間で流行になりました。

人間の好みは「百人百様」で、匂いを好む人と同様に、無臭が好きという人も時々いたりします。

特に近年は「嫌煙権」との言葉が盛んに使われ、タバコ好きの皆さんは煙たがれているようですね。

タバコは「肺がんの元凶」と言われています。でも、解っちゃいるけどやめられない、との人が多いので家族も心配です。

本日の裏話は、女性好みの趣味のクイズ問題から、タバコ愛好家には耳の痛いお話になってしまいました。

お酒は「百薬の長」と言いますが、タバコは「百害あって一利なし」と昔から言われています。

今年は台風被害に「コロな騒動」と嫌な事の多い厄年とも言えます。愛煙家の皆さんは、厄払いの気持ちで禁煙はどうでしょ~。