四季を感じられない一年でした

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

本日は今年最後の回ですので、日本人にはお馴染みの俳句に関する季語を問うクイズをご紹介しましょう。

第16回のサンフランシスコで、出された次の問題です。

問・俳句の季語で「さわやか」といえば、その季節は何?

答・秋

解説 気分的に爽やかなのは春という人は居るでしょう。また、正月は冬なので冬かな? と考える人も居るかも知れません。

俳句では何故秋なのでしょう。秋は大気が澄み、遠景などがハッキリ見えます。更に皮膚も乾いて爽快感があります。

そうした自然環境を総合して、俳句の世界では秋を「さわやか」の季語に決めたとの事でした。

人間は誰でも好きな季節が有ります。統計によると、桜の咲く春も多いですが、秋が大好きという人が多いですね。

暑い夏が過ぎて、気温が気持ち良い。紅葉など景色が美しく旅に出るのに最適という人も居ます。。

更に一番多いのは、食欲の秋でしょうね。海の幸、山の幸が豊富でその代表的なのは「松茸」です。

松茸は毎年「高価」ですが、これを食べないと秋が来た実感が味わえない、これが日本人なのかも知れません。

本日の裏話は、俳句の季語を問うクイズ問題から秋の魅力を考えてみました。

でも、今年最後のお話として、季節の話題は不向きだったかもしれません。正月は初詣で、お寺や神社は大蜜状態でした。

これが「蜜状態」の最後で、後は食事、会議、パーティーなどの三蜜は禁止とのお触れが出たのです。

「コロナ騒動」の勃発は、武漢だけかと思ったら豪華客船が横浜港に停泊、これが切っ掛けでコロナが日本へ上陸したのです。

後は毎日コロナの情報ばかりです。特に国民的人気スターの志村さんがあっけなく死亡、その他有名人が次々と亡くなりました。

こうなると四季を通じて、毎日テレビではコロナ情報が氾濫ですから、全国各地の罹患数がニュースのトップになりました。

夏も秋も季節を愉しむ余裕などありません。ゴートゥー・トラベルで、やっと旅も出来るようになったものの直ぐに禁止!

年末年始の旅も控えるような事になっています。今年は第二次大戦後、日本に限らず世界は最も苦しい一年だったと言えます。

本年の結びの言葉は「コロナを克服」その一言しかありません。来年はみんなが笑顔の年になりた~い、初詣の願いです。

 

上という文字の変遷です

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

誰でも知っている常識は、クイズ問題の中では易しい問題とされ、分類上は各チェック・ポイントで半分近くを締めました。

この問題は、クイズ開始の前半に集中して出されました。理由は挑戦者が競って早押しボタンを押せるので勢いが付くからです。

反対に冒頭で難問を出すと、互いに誤答を恐れてボタンを押さなくなります。それでは勢いが無くなり面白くありません。

そこで超易しい問題とは? 第6回のアラスカで出された問題をご紹介しましょう。

問・相手の名前の代わりに領収書に書く文字は?

答・上(様)

解説 元々の意味は、貴人の総称でした。代表的なのは時代劇で将軍の事を上様と呼んで敬っていますね。

こうした言葉は、上下関係の厳しい武士の世界で使われたのが始まりと言われています。

クイズ問題の説明は、商売の慣例として金銭を支払った時にはその証として領収書を書くとの習慣が有ります。

客の都合で「名前は良いから領収書だけ欲しい」との事は度々あるようです。そんな場合の略式の宛名が「上様」となります。

そこで「上様」の歴史を調べて見ました。古くは天皇の事を「上様」と呼んでいました。これ以上「上」は無いからです。

それが室町時代に入り、大名の尊称に変化し上様が日本各地に増えてきたのです。

その後、江戸時代に入り徳川家康が征夷大将軍に命じられると、上様は将軍一人となり、他の大名は「殿様」となりました。

従って、自分の国元であろうと殿様を「上様」と呼ぶ事は禁じられたのです。

各藩には、隠密が潜入しているので、その様な噂話でも江戸幕府に知られる事になると廃藩の口実になり兼ねません。

明治維新で徳川幕府が無くなり、商人達は領収証の宛名に尊い人の意味で「上様」と書くようになったという経緯があります。

本日の裏話は、領収書の宛名を問う問題から「上様」との言葉の歴史をご紹介しました。

領収書は、正式な取引には欠かせない書類です。最近では安倍元首相が桜を見る会のホテル代を払ってないとの話がありました。

処が、調査の結果ホテルに、安倍事務所の領収証のコピーが発覚し国会で追及されるとのニュースがありました。

領収証は、現代では大変重要な役目をする書類です。特にサラリーマンは経費の精算で苦労をした経験がある事でしょう。

たかが領収証、されど領収証。これって苦労のタネですよね~。

健康食材の優等生は?

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

一口に一般常識といっても年齢によって、又は男女によって常識の幅も異なる場合があります。

女性なら当然知っているべき事も、男性の大多数は知らない知識がありますね。例えば裁縫、料理などは男性には不向きです。

近頃は、男性でも料理に興味を持ち料理教室へ通う方も結構増えていますが、一般的には男性には弱い分野でしょうね。

第13回のモーリーで、料理に関するクイズ問題が出されていました。解る男性もいるかも知れませんが、次の問題です。

問・湯豆腐を作る時、豆腐が固くならないようにするため、お湯の中に入れると良い調味料は?

答・塩を入れると、豆腐の中のカルシウムとタンパク質の結びつきを防げるので固くならないそうです。

解説 冬の食卓に「湯豆腐」は良いですね。豆腐が主材の料理ですから、豆腐の特色である柔らかさが重要です。

既に多くの主婦には、常識となっている事でしょうが、こうした主婦の知恵で美味しく夕食を楽しみたいものです。

豆腐の歴史は古く、東アジアと東南アジアの双方で1,000年近い昔から食べられていたそうです。

日本に入って来たのは、遣唐使が持ち帰ったとの説があります。また、鎌倉時代に中国から伝わり室町時代全国へ広まったと言われています。

高蛋白で低カロリー、しかも安価の為に庶民の食料としては正に最高の食材ですね。

江戸時代には「木綿豆腐」が主流で、豆腐の名店も結構誕生していました。

明治、大正、昭和の時代を通じて、夕方になると「豆腐の行商」が街に現れ風物詩になっています。

彼らはラッパを吹きながら、売り歩いたのです。実はラッパの音がトーフーと聞こえたからだと伝えられています。

現代でも、東京の下町では「豆腐の行商」が居ます。相変わらずラッパの音もするので懐かしがる年配者もいるようですね。

豆腐のレシピも多く、代表的なのは「麻婆豆腐」でしょうね。またハンバーグに豆腐を入れるなど各家庭の工夫があります。

本日の裏話は、湯豆腐の上手な作り方の問題から、豆腐の歴史のお話になりました。

豆腐はそのまま料理する他、油揚げ、厚揚げなど加工して食材にしますね。油揚げは「稲荷ずし」厚揚げは「おでん」など……。

高蛋白で低カロリー。健康第一の現代には、最高の食材で~す。

 

ナイアガラの滝、最新情報です

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

クイズは知識を競うゲームなので、日本に限らず世界の常識も必要になります。

日本人の常識と同じ程度、世界の知識も備えていないとクイズに勝ち残る事は中々出来ないのです。

第7回のナイアガラで、日本と世界の知識をミックスした問題が出されていました。

皆さんなら正解出来たでしょうか? 結構面白い問題なので挑戦して下さい。

問・ナイアガラの滝と同じ緯度にある、日本の大都市といったらどこ?

答・札幌市

解説 ナイアガラも札幌市も北緯四三度上にあります。日本にいた人には解り難いでしょうが、現地は結構寒いのです。

従って、当時の挑戦者は北の都市を思い浮かべ、仙台、青森、札幌の中から三択で選んだのでしょうね。

ナイアガラの滝は、北米大陸では一番の観光地と言えます。従って当時のアメリカ人の新婚旅行先の第一位だったのです。

そのせいか、一目で新婚さんと解るような若いカップルが沢山いて、彼らは人の目を気にせず愛情表現をしていたのです。

当時の資料によれば、挑戦者は五人で全員恋人がいないという不遇の若者だったのです。

そんな風景の中で行われたクイズだけに、挑戦者も集中力に掛けた人も居たかも知れませんね。

本日の裏話は、ナイアガラの滝に関する問題だったので、最近のナイアガラ情報をご紹介しましょう。

基本情報ですが、この滝が出来たのは約一万年前です。世界の三大瀑布と呼ばれていますが、世界遺産には登録せれていません。

理由はアメリカ滝とカナダ滝の二の国に属し、手続きが複雑で長年実行に移されていないのだそうです。

一九五〇年代までは、浸食が進み毎年滝が一メートルづつ上流に移動していました。

そこで、浸食を食い止める工事が行われ、現在は年間の三センチまで浸食のスピードを落とす事が出来ました。

という事は、一〇年で三〇センチですから当分は今の姿のナイアガラの滝を眺める事が出来る訳です。

来年はまだ不明ですが、やがて「コロナ騒動」も収まる事でしょう。となれば世界旅行も自由になります。

その時には、まだ見ていない方はナイアガラの滝の観光をお勧めします。

世界三大瀑布なのに世界遺産ではない。これだけでも珍名所です。しかも偉い修行僧でも滝行は出来ません。珍しいで~す。

 

 

ウナギは美味しいけれど…

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

一般常識は、若い人と年配者を比べれば人生経験の長い年配者の方が、より多くの知識を吸収しているので有利なのは当然です。

そこで、年配者の方が有利と思われる問題をご紹介しましょう。若い人でも正解出来るか? 考えて下さい。

第6回のサイパンで出された次の問題です。

問・川で生まれ海へ下り、また川に戻って来るのは鮭。では、海で生まれ川を登り、また海へ戻る魚とは?

答・うなぎ

解説 川で育ったうなぎは、成長して産卵期を迎えると生まれた南の海へ戻り産卵します。

卵から孵った時はヤナギ葉のような半透明な幼生となり、やがて親と同じような形に成長しします。

この幼いウナギはシラスウナギと呼ばれ、日本各地の河口にやって来ます。

日本で食用となった歴史は古く「万葉集」にまで、痕跡が残されています。高蛋白で栄養価が高く夏バテ防止に食べられました。

但し、これは貴族階級に限られた食物で、庶民が食べるようになったのは、江戸時代に入ってからと伝えられています。

ウナギの蒲焼は、江戸の職人の発明で香りが良く夏バテの防止に「土用の丑の日」に食べる習慣がありますね。

昔はウナギと言えば、自然のウナギに限っていましたが、現代は養殖ウナギが主流になっています。

日本で初めて養殖が始まったのは、1,879年(明治12年)で東京の深川での事だそうです。

その後、静岡県や浜名湖が養殖ウナギの産地として名を上げてきました。

それにしても、近年はシラスウナギの数も減ってウナギの値段もうなぎ登りになったとのオチもあります。

本日の裏話は、回遊魚のクイズ問題から「ウナギの食文化」に関するお話でした。

ウナギはヌルヌルと滑るので掴みにくく、落語のネタにも良く登場します。それだけ庶民に愛された食品。でも高いのがね~。