伝統的な芸能の問題

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

一般常識ですから、日本人なら誰でも知っている知識のはずですが記憶力は人によって異るので、忘れる人も居るでしょう。

忘れ易い人には、しっかり思い出して欲しい問題をご紹介したいと思います。

第16回のフロリダキーズで出された次の問題です。

問・日本の伝統芸能の一つで、セミクジラのヒゲが使われる人形劇は何?

答・文楽(人形浄瑠璃でも可)

解説 文楽は日本最古の人形劇で、歌舞伎、茶道、能などの伝統芸能と同じ元禄時代に開花したものです。

東京の歌舞伎と大阪の上方歌舞伎と二つの歌舞伎が存在しますが共にファンが多いのはご存知の通りです。

同じように、古典芸能の人形劇も愛好家は多く、全国各地で公演されているのでご覧になった方も多い事でしょう。

人形劇の劇団員は、人形が生きているような細かい動きをするので高度の技術を要します。

頭を動かすのに、黒子の劇団員がヒゲ鯨のヒゲを使って操作するなどの技術が要求されるお芝居です。

歌舞伎と同じように、昔の庶民や武士、貴族などが素材の伝統的な芝居を受け継いでいるのです。

本日の裏話は、日本の古典芸能のクイズ問題から、文楽(人形浄瑠璃)のお話でした。

世界中には、オペラやミュージカル、また中国の雑技団など様々なお芝居が有ります。

そういった中でも、日本の文楽は一きわ珍しいお芝居と言えるでしょう。時には古典芸能を観るのも良い刺激になる知れません。

 

童謡の秘話です

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

一般常識と言うからには、日本人なら誰でも知っている常識ですが、中には忘れて咄嗟に思い出せない事もあります。

そんな人でも、日本人の半分は知っているであろう問題は、易しい問題と我々は判定していました。

クイズ地点で、こうした易しい問題は最初の設問として出していました。正解すれば挑戦者に勢いが付くからです。

第15回のハワイで出された、易しい問題をご紹介します。

問・童謡「黄金虫」で、金蔵を建てたお金持ちの黄金虫は、子供のために何を買ってきた?

答・水飴

解説 日本の代表的な童謡「水飴」は、野口雨情・作詞、中山晋平・作曲の作品で大正11年(1922)に発表されました。

一般に「黄金虫」といえば、丸っこい昆虫を思い浮かべるのが普通ですね。

処が、この歌の真実は「ゴキブリ」を歌ったものだと言われていました。何故か?この辺が面白いエピソードです。

作詞家の野口雨情の故郷である茨城県の北関東では、ゴキブリを「コガネムシ」又は「カネムシ」と呼ばれていたそうです。

ゴキブリは産卵前に、腹の下に卵の入った袋を抱えているので、これがガマ口の財布に似ていたのです。

そこで、野口雨情さんは ♬黄金虫は金持ちだ、金蔵建てた蔵建てた、との詞を書いたのだろうとの推察が生まれたのです。

勿論、野口雨情さん本人に聞かなければ真実は解りません。でもあの有名な童謡に、こんな異論があるとは面白いですね。

本日の裏話は、童謡の歌詞を巡るクイズ問題から、驚くべきエピソードのご紹介でした。

あの可愛い「黄金虫」が、何と嫌われ者のゴキブリと間違えられたとは、天と地ほどの逆転ですね。

現代では「ゴキブリほいほい」のCMソングが有りますが、愛唱歌にはなりませんね。嫌われ者は世を忍んで生きましょ~。

 

コロナ騒動はいつ終わる?

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

クイズ番組ですから、日本の問題に限らず世界の常識も当然知っていなければ、勝ち進む事は出来ません。

第7回のボストンで、現代に置き換えてもタイムリーな問題が有りましたのでご紹介しましょう。

問・ラテン語で「毒」と言う意味を持つ病原体は何?

答・ビールㇲ(ウイルス)

解説 現代は世界中が新型ウイルスの「コロナ菌」によって大騒動になっています。

日々のニュースは、コロナの現状報告がトップニュースになっているほど、人々の関心が高まっています。

日本で久々に行われる「TOKYOオリンピック」も、コロナ騒動の為に外人の観戦は禁止され、各方面に被害が出ています。

何れにしても、今世紀最大の災難と言われるくらい世界の国々がダメージを受け、立ち直るには長い年月が掛かりそうです。

また、この新型ウイルスによって死亡した人は、世界大戦で亡くなった人数をはるかに超えているとの数字も出ています。

目には見えない小さな細菌が、文明社会の人間を脅かしている訳で、そろそろ解決して欲しいものです。

本日の裏話は、病原体のクイズ問題から「コロナ騒動」に関するお話になってしまいました。

このところ同じような結論になり、心苦しいのですが「コロナ騒動」はもう御免蒙りたいですね~。

震源地の中国は、「他国から持ち込まれた」との姿勢に転換しています。責任逃れにしてはあんまりなお言葉でビックリで~す。

 

昔の街並みが懐かしい

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

一般常識の中には、昔から日本人に親しまれた風俗、習慣、言葉などが有り、若者と年配者を比べると後者の方が有利です。

年配者には「歳の功」との言葉があり、昔から物知りはご隠居さんと相場が決まっていました。

第8回のニューヨーク決勝戦で、年配者なら簡単な言葉の問題が有りました。若い皆さんならどうでしょう?

問・鐘の音から出た言葉「おジャンになる」の「おジャン」とは何を知らせる鐘の音?

答・火事

解説 昔はどの町にも「火の見櫓」と呼ばれる、火事を見張る為の櫓が有りました。

火消しの皆さんによって、火事を消し止めると「ジャン・ジャン」と二つ鐘を鳴らし鎮火した事を知らせていました。

この鐘の音を語源として「おジャン」とは、全てが終わった、或は片付いたとの意味になったのです。

言葉の語源は、こうした日常の生活の中から生まれる事が多く、そうなると年配者の方が若者より知識が豊富になります。

日本の家屋は木造で燃えやすく、江戸時代は「火事と喧嘩は江戸の華」と呼ばれるくらい火事が多かったのです。

そのため江戸には「いろは四十八組」の火消があり、人気の時代劇「暴れん坊将軍」で、め組の活躍が描かれていました。

本日の裏話は鐘の音のクイズ問題から、江戸時代の街の様子に話が及びました。

そう言えば、昭和から平成の前期頃までは、テレビ・ドラマで人気の時代劇が多数ありましたね。

現代では時代劇はほとんど見られません。何故? 多分時代劇ファンは高齢者が多く、スポンサーが好まないのでしょう。

どんな商品にしても、若者から中年層が多くの顧客ですからね。年寄りは無駄使いはしない、ケチ? いや堅実なのですよ~。

 

海の汚染が危険です

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

一般常識は学校で習った学問の他、社会生活で経験する知識も含まれ、新聞雑誌やメディアから得る情報も含まれます。

第9回のパリで行われた「決勝戦」で出された問題をご紹介しましょう。

問・タンカーなどから流れ出た油が、海に広がらないように浮かべる柵は何?

答・オイルフェンス

解説 長さは幾らでも伸ばす事が可能で、油はバキュームで吸い上げて除きます。

このオイルフェンスの発明で、海を汚染する事も無くなり自然環境の保護に大きな役割を果たしています。

海洋汚染は油だけに限らず、最近ではペット・ボトルやビニール袋などの化学製品が海に流され、魚に害を与えています。

海に流れ出るプラスチック・ゴミの量は、世界中で年間八〇〇万トンにもなるとの試算があります。

若し、このままの状態が続けば、二〇五〇年にはプラスチック・ゴミが魚の重量を超えるとの恐ろしい予測が為されています。

人類には知恵が有りますから、こうした自然環境の問題は世界中の国が協力して我々が生き残る方法を考えて欲しいものです。

本日の裏話は、石油が海に流れた場合の処理のクイズ問題から、自然環境の差し迫った問題に話が及びました。

日本は島国なので、他国のペットボトルなどのゴミが海岸に流れ着きます。どこの国とは言えませんが怪しからんですね~。

元をただせば、ごみのポイ捨てが原因なのは確実です。外人の事は兎も角、我々日本人もポイ捨ては止めましょう。

勿論、日本人はマナーに煩いので、こんな人少ないですがね~。