ヨットマンは凄い根性です

アメリか横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

一般常識は、小中学校の義務教育で習う他、高校、大学と進む中でほとんどの一般常識が身に付く事が可能です。

第3回のニューヨーク決勝戦で、一般常識としては高度の分野に入る問題が出されていました。

決勝戦まで勝ち進んだ二人なので、当然正解出来ましたがその問題をご紹介しましょう。

問・山の高さを示す時に使う「海抜」の基準水面は日本の場合はどこ?

答・三浦半島油壷湾

解説 最初は東京湾の霊岸島付近の平均水面を測って、三宅にある水準原点を定めていました。

処が、東京湾に出入りする船が多く、測定作業ができないため一八九四年から油壷に移したのです。

 

 

 

 

油壷はその後ヨットハーバーが有名になりましたね。東京湾てヨット遊びを楽しむには恰好の場所でした。

日本の有名人も、この場所にヨットを置く人が多かったのですがその後、逗子、葉山、江ノ島などにハーバー出来ました。

近年では、横浜、東京にも公営のヨット・ハーバーが出来、近場でヨットを愉しめるようになっています。

上流階級のヨット遊びは、欧米人のレジャーとして憧れの存在でしたが、日本でも戦後になってから一気に普及しましたね。

本日の裏話は「海抜」の基本水面のクイズ問題から、贅沢なヨット遊びの進化についてのお話でした。

ヨットといえば、一九六二年に堀江謙一さん(当時二三歳)兵庫県西宮を出港、九四日後、サンフランシスコに入港しました。

太平洋を小型ヨットで単独無寄港で横断に成功しました。これは世界初の偉業であり、ヨットマンとしての名声を高めたのです。

最近では、アナウンサーの辛坊治郎さんが、やはり単独で太平洋を横断。彼は自分のヨットを持ち帰る復路を現在横断中です。

一人で太平洋の片道を渡るだけでも大変なのに、往復の旅とはヨットマンとは、並外れの根性の持ち主なのですね。

さて、世界に目を向けるとアラン・ドロンの「太陽がいっぱい」の世界的な大ヒット映画がありましたね。

美男の代表的な彼の映画だけに、しびれた女性ファンも多かった事でしょう。

憧れのヨットと美男の組み合わせ。映画は夢を売るのが商売なので、この作品のプロデューサーは、正に天才と言えるでしょう。

本日の結論! コロナ騒動以来暗い話が多かったので、思い切り夢のあるヨットと美男の明るい話のご紹介でした。

 

 

悲しい子守歌とは?

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

日本人なら誰でも知っている知識ですから、誰でも正解出来そうですが、記憶を呼び戻すには個人差があり勝負の分かれ道です。

第9回は、アメリカを突き抜けてイギリス、決勝はパリで行われた特別のルートでした。

この回のオーランドで出された、ご当地問題をご紹介しましょう。と言っても日本の常識問題でした。

問・ここ、フロリダ・オーランド。日本では「おどまぼんぎりぼんぎり盆から先はおーらんど……」と唄われている民謡は何?

答・五木の子守歌

解説 五木の子守唄は、熊本県球磨郡五木村に伝わる子守唄で五木村一帯に伝わった子守唄です。

 

 

 

 

 

数ある各地の子守歌の中でも、歌詞も曲も何故か哀調を帯びていて悲しいイメージです。その訳は以下の理由です。

子守唄には、子守女がみずからの貧しく恵まれない薄幸な境遇を嘆き、悲しい日々の生活心情を基盤に伝承されてきたのです。

この唄は、第2次大戦後レコードに吹き込まれてから大流行し、現在では熊本県を代表する民謡としても知られています。

因みに、この問題はフロリダのオーランド(地名)おーらんど(歌詞)の共通音のダジャレで作られた問題でした。

時々、こうした遊び心を前説にクイズ問題を作るのも、我々のクイズ創りの手法でした。

遊んでいるのは我々だけで、挑戦者は記憶が混乱して迷惑だったかもしれませんね。

今になって考えると、我々の反省点のようです。長い番組だったので、罰ゲームを含め、反省する事は多かったで~す、ハイ。

 

夏の夜には怪談噺です

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

日本人なら誰でも知っている知識ですから、これを知らない人は非常識と言われても仕方が無いでしょう。

とは言え、知っていたけれど忘れてしまう事もあるので、非常識と決めつけるのは酷かもしれません。

では、一般常識の範囲内の問題を見てみましょう。第8回のサンフランシスコで出された問題です。

問・怪談で「お岩」が出るのは「四谷怪談」。では、「お露」が出る会談は何?

答・怪談牡丹燈篭

解説 昔から夏の夜には「怪談」を聞き、暑さを凌ぐのが日本人の生活パターンでしたね。

 

 

 

 

 

問題の「四谷怪談」は、実話をアレンジした物語で芝居を上演する時には役者が神社でお祓いをするのが習わしでした。

お岩さんが、悲惨な殺され方をしたので、その恨みが相当だったのでしょう。

これを怠ると「何かしらの不吉な出来事が起こる」と伝えられ、昭和の映画製作でもスタッフがお祓いをしていたそうです。

一方の「怪談牡丹燈籠」は、三遊亭円朝の作で人情噺です。筋書きを簡略にご紹介しましょう。

旗本の飯島平左衛門の娘「お露」の亡霊が乳母のお米と伴に牡丹燈篭をともして、恋人の萩原新三郎のもとに通う恐ーい話です。

三遊亭円朝は、江戸時代に名人と評判の高い噺家で、現在の落語家も夏の出し物として口座で聞く事も出来ます。

落語はご存知の方も多いでしょうが、「新作落語」と「古典落語」があるので、運が良ければ恐ーい話も聞けるでしょう。

本日の裏話は、夏の夜に相応しい日本の「怪談」のクイズ問題から、「二大怪談」のお話でした。

昔の生活は、現代のように冷房も無く、隣近所の人が縁台を出し夕涼みをするのが庶民の暮らしでした。

そんな時の話題には「怪談噺」が最適だったのかも知れません。何処にでもいる横町のご隠居さんの活躍の場でしょう。

ご隠居さんは「物知り」と相場が決まっていましたから。その点現代の高齢者は? 近所の主役になる事もなく可愛そ~デスね。

昔の人の生活の知恵

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

一般常識は誰でも知っている知識です。でも、中には忘れたり、咄嗟に言葉を思い出す事が出来ない人もいます。

特に、普段使い慣れない言葉は、中々頭に浮かぶ事が出来ず、早押しボタンを押すチャンスをのがすようですね。

第13回のニューヨークでの決勝戦で、次の問題が出されましたが決勝に進んだ二人だけに同時にボタンを押していました。

問・鱈を三枚におろし、頭、背骨などを除いて日干しにしたものを何という?

答・棒鱈(ぼうだら)

解説 一般的には棒鱈で正解ですが、地方によっては干鱈、開鱈掛鱈など呼び名が変わる事もあり、勿論これも正解でした。

 

 

 

 

鱈に限らず、鮭なども日光で乾燥させて、長い期間保存させて食べています。

昔は、魚や動物の肉は保存が難しいので、日光で乾燥させて長持ちさせるのが生活の知恵だったのですね。

現代のように冷蔵庫が有れが生の肉の保存が出来ます。また、冷凍にして何年も保存する事もあるでしょう。

とは言え、昔の方法で乾燥させた食品は、それなりの味わいがあり、それぞれ懐かしい日本独特の食品として愛好されています。

本日の裏話は、食品を日干しにした魚のクイズ問題から、昔の日本人の知恵のお話でした。

そう言えば、アメリカでも牛肉を日干しにしたビーフ・ジャーキーが有りましたね。

カウボーイが活躍する西部劇で、彼らが野営の時、ビーフ・ジャーキーを上手そうに食べるシーンが良くありました。

という事は、人間の考えは何処の国でも同じような知恵を絞るという事でしょうかね。

それならば、世界中が知恵を絞って、戦争の様な馬鹿な真似は止めて欲しいものです。

結論! 何故か平和主義者みたいな意見になり、まとめの言葉としては締まらないので御免、ゴメンで~す。

 

 

 

アメリカ人は寄付が大好き

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

日本人の一般常識と同じく、世界中の常識を知識として蓄えていれば鬼に金棒でクイズで勝ち抜く力があると言えるでしょう。

事実、番組史上毎回の事ですが、ニューヨークの決勝戦まで進んだ皆さんは、世界の常識問題にも堂々と正解していたのです。

第16回のニューヨークの決勝戦での問題をご紹介しましょう。決勝戦の第一問で出された問題です。

問・ニューヨークの国連本部がある土地を寄付した実業者は誰?

答・ロックフェラー二世(ロックフェラーでも可)

解説 第二次大戦後、アメリカでの国際連合の設置をいち早くキャッチしたロックフェラーはこの土地を取得しました。

 

 

 

 

一九四六年にこの土地を八五〇万ドルで買い、国連に寄付したのでした。

アメリカには幾つかの財閥が存在します。ロックフェラー財閥は石油で財を成し鉄道など幅広く成功しました。

また、鉄鋼王として有名なカーネギー財閥がありますね。ニューヨークのカーネギー・ホールは有名です。

ここの舞台でショーを開くのは、世界の有名歌手の夢でもあるのです。

その他、新聞王のハーストも大財閥で、西海岸にハースト・キャッスルとの城を建て、世界中の有名人を招待していました。

この城には映画の試写室があり、大統領やチャップリンなど有名人を招待し、新作映画を楽しんだとの伝説がありました。

余談ですが、我々の番組もハースト・キャッスルをロケハンしましたが、この地に相応しいクイズ形式が出来ずパスしました。

本日の裏話は、ニューヨークの国連ビルの土地を寄付した人物は?の問題から、アメリカの財閥のお話でした。

アメリカン・ドリュームの言葉があるように、夢を実現させた財閥が沢山いますね。

現代ではビルゲイツ、アマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏など桁外れの資産家がいますね。

中でもジェフ・ベゾス氏は自らの会社が開発した宇宙船に乗って昨日七月二十日に民間人として初の宇宙旅行に行きました。

アメリカの成功者はやる事成す事、仰天な行動が世界中の話題になっています。

と同時に、忘れてならないのは財閥は勿論の事、俳優、スポーツ選手など大金を稼ぐ人たちは寄付金も半端では有りません。

日本の成功者も、中には人知れず大金を寄付する方もいますね。災害の時に限らず、海外に学校を創るなどのスターもいました。

お金を稼ぐのは誰でも好きです。でも、稼いだお金を独り占めしないで、困った人に寄付するという善行もあるんですよ。

諺に「地獄の沙汰も金次第」とありますが、閻魔様は袖の下では地獄行を許さないようです。

神様は何時でも、我々の行動を見ていますよ。自分勝手な欲張りはダメです。なーんちゃって偉そうな事は言えませんがね~。