空港で現金を没収される

メリカ横断!ウルトラクイズは、時によってアメリカ大陸を突き抜けて、寄り道のコースを辿ります。
15回の時にはカリブ海に浮かぶイスパニョーラ島へ行きました。
この島にはドミニカとハイチの2つの共和国があって、我々はドミニカ共和国へ行こうということになりました。
↓イスパニョーラ島

イスパニョーラ島

の島は1,492年にコロンブスによって発見されたところです。
スペインの植民地として歴史が始まっただけに、首都のサントドミンゴはスペイン風の建築物が多く見られ、古きヨーロッパの雰囲気を残す素敵な街並みでした。
↓サントドミンゴ_Wikipediaより

サントドミンゴ

の島でロケハンの時に、とんでもない経験をさせられました。
々はチーフディレクターK氏、コーディネーターL氏と私の3人でのロケハンでした。
L氏はロケ地での交渉などを担当する役目で、旅の費用として常に大金をアタッシュケースに入れて、持ち歩いています。

を後にする日、空港に到着した我々は、搭乗手続きも済んで、持ち物チェックを受け、飛行機に向かいます。
その間、何処の空港でもそうですが土産物の売店が並んでいます。
いつもの癖で、搭乗手続きの後は自由行動で、勝手に売店を見ながら時間を潰し、飛行機の機内で合流するのが我々の通常の行動パターンでした。
私とK氏は時間が来たので機内に乗り込んで、L氏が来るのを待ちましたが、彼は中々姿を現しません。
その内に出発のアナウンスが流れ、扉が閉められてしまったのです。
「一寸待って。まだ仲間が乗っていないのです」
慌ててスチュワーデスに訴えました。
すると彼女は、
「その方はこの飛行機には乗れない事になったと連絡がありました」
「そんな馬鹿な!」
こちらの抗議は無視され、飛行機はそのままニューヨークに向けて離陸してしまったのです。
体何が起こったのか状況が把握出来ず、あれこれ想像するだけで何の解決にもなりません。
その内にニューヨークに着いてしまったのです。
時間後、彼は次の便で遅れてやってきましたが、その説明によればこんな事があったのだそうです。
持ち物検査の時に、アタッシュケースを開くように言われました。
言われるままに開けると、中の持ち物をあれこれ探り、封筒に入った大金を見つけました。
係員「この現金はどうした?」
L氏「自分のお金ですよ」
係員「嘘はいけない。この国でどうやって手に入れた?」
L氏「冗談じゃない、来た時から持っていたものだ」と抗議したそうです。
係員「入国の時の現金持込の届書を見せなさい」
L氏「それは、届けなかった」
と言った途端、係員がピピッ!と笛を吹き、それを合図に、警戒中の兵士が2~3人を構えて駆けつけ、それを突きつけられて別室に連行されて、取調べを受けたと言うのです。
うやら、その前の晩に我々はカジノへ行きましたが、そこで大金を稼いだ東洋人のグループがいたらしく、それに間違われたようです。
最初から狙われていたような検査だったそうですし、「カジノで幾ら稼いだ?」としつこく聞かれたそうです。
が幾ら稼ごうが勝手なのですが、国によってはそのお金の持ち出しを禁止しているところも多いのだそうです。
ですから、入国の時に〈一定の金額以上持ち込む者は、届け出る〉という書類があるのです。
面倒でもこれを怠ると、同じような被害に遭う事になります。
みに、この時のお金は全額没収され、後日返金されるまでに何ヶ月もかかったのだそうです。

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