スケールが大きいアメリカ人の道楽

メリカ横断ウルトラクイズでは、アメリカ人の生活を紹介する、という目的もありました。
このブログでも度々ご紹介していますが、アメリカ人の趣味や遊び、レジャーに関する情報を取り上げています。
現代のような情報社会では、インターネットで世界中の情報がアッという間に伝わりますので、当時とは状況が違ってきました。
それでもウルトラクイズでは、珍しい遊びや、普段あまり見られないようなスポーツなどを探して、それらをご紹介してきました。
12回ゲインズビルでご紹介したドラッグレースもその代表的なケースと言えるでしょうね。
ドラッグレースはアメリカ人が最も好むクレージーなカー・レースで、又の呼び名をホットロッド、或いはゼロヨン・レースと呼んでいます。
2台の改造車が400mの直線コースで、タイムを競い合うレースなのです。
シンを改造して、スピードだけを競い合うわけですから、危険この上も無いのですが、これに命を懸けてしまう人達が多いのです。
ゲインズビルフロリダ州の小さな田舎町ですが、このホットロッドの中心的な町としても知られていたのでした。
たちはロケハンでその現実を目にして仰天しました。
毎週金、土の両日には、近郷、近在から同好の士が集まってきて、レースを楽しんでいる、との情報でした。
多分20~30台の車が集まっているのだろうと予想して現場へ行きました。
すると大きなトレーラーに自分の改造マシンを搭載した車が続々と集まってくるのです。
普通の週で100台は集まって来るというのです。
見ると、そのどれもが特徴のある改造車で、いかにもスピードに命を賭けるヤンキー気質が丸出しといった迫力です。

ドラッグカー

いざ、レースが始まると、そのエンジンの轟音が周囲に響き渡り、彼らは興奮の絶頂に達するのでしょう。
「行け!行け!」と絶叫し、レースを堪能していました。
勿論、彼らは趣味で楽しんでいる訳で、こればかりは日本のスピード狂の若者でも、ちょっと真似が出来ない道楽といって良いのでしょうね。
大体、日本には直線で400m、自由に使えるような場所がそうはありません。
それに大きな改造車を保管するだけでも、莫大な経費がかかってしまうでしょう。
やはり、広い国に住んでいるアメリカ人の真似をしたくても、出来ないものもあるんだなあ、と実感しました。

ドラッグカー2

て、このドラッグレース会場で行なわれたのは、「ゼロヨン・レース予想早押しクイズ」
ルールは早押しクイズで正解すると、2台のゼロヨン・レースのどちらが勝つかを予想する。
もし、予想が的中すれば勝ち抜け出来る。
但し、予想が外れると0ポイントで、再びクイズに挑戦しなければならない、というものでした。
この場での罰ゲームは、インディー500のレース場では果たせなかった、レースカーに乗るというものでした。
万一の事故に備えて、燃えないレーシング・スーツに身を包んで、決死のスピード体験。
見ている方は面白がっていましたが、敗者の恐怖は想像を絶したに違いありません。

これがきっかけでスピードの虜になっていなければいいのですが。

「スケールが大きいアメリカ人の道楽」への5件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    >月舟さん
    コメント有難うございました。
    ウルトラクイズで使った乗り物を沢山覚えていてくれて、感激です。
    当時は予算が一杯あったので、無駄にお金を浪費しているように言われましたが、でも皆さんの記憶の中で生きているのを考えると、あのような経験が出来た事は、個人的にも大変良かったです。
    決勝のヘリは私も何度か同乗しましたが、視聴者の気持ちを高める効果はありましたね。

  2. SECRET: 0
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    >かとけんさん
    コメント有難うございました。
    いつも細かいチェックを頂き、感心しています。ご指摘の通り、スタッフも予想できない事が良く起こりました。それが番組の面白さに繋がったのでは無いでしょうか。
    又のコメントをお待ちします。

  3. SECRET: 0
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    でもまさか…
    そのインディ500の会場で敗退した挑戦者が
    よもや4年後にゲインズビルのレース場にくるとは
    当時、スタッフの皆さんも予想つかなかったのではないでしょうか?

  4. SECRET: 0
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    罰ゲームの時に福留さんが「最も短い(時間の)罰ゲーム」とおっしゃっていましたね。
    そして、私的にはこのチェックポイントで出題された問題が昨年、某クイズ番組の予選問題に出たという思い出もありますよ。

  5. SECRET: 0
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    アメリカ人の道楽といえば、第6回のモービルホームはいかにもという感じがしますね。トコトンお金を注ぎ込みそうです。
    ウルトラはアメリカが舞台なので大自然、大都会の風景をバックにしているだけでも絵になりますが、そこを乗り物で移動しながらクイズをするというのもウルトラならではのスケールの大きな映像でした。
    幌馬車、エアボート、コンボイ、ニューヨークの客船等…。
    その中でも最大スケールといえばアラスカ鉄道だと思います。あの時はヘリでの救出等もあり、ウルトラのスケールの大きさに本当に感動しました。
    ヘリといえばクイズではありませんが、ファイナリストのプロフィール紹介の時のヘリの演出、あれは最高にカッコいいですね!
    本当に一番乗りたいのはこれかな(笑)

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