アメリカ横断ウルトラクイズの思い出を書いていますが、その都度、皆さんからコメントをいただいています。
そして、私が驚くのは皆さんの記憶力の良さです。
思えば、20数年も前に放送された番組なのに、そのシーンを実によく覚えている方達が、このブログの読者であるという事がわかり、曖昧な思い出を書いたりすると、途端にお叱りのコメントを頂きそうで、私自身も記憶の糸をたぐるのに、今では懸命にならざるを得ません。
そのような最近の日常で、あの数々のクイズ決戦の中で、我々が驚くほど激しい戦いが行われたのは何時の事か考えてみました。
多分、読者の中には「そうそう。あれは凄かった!」と共感してくださる方も居ると思うのですが、第13回の準決勝ではなかったかと思います。
この時の挑戦者は4人の方々でした。
当時、私の手元にあった資料には、「誰が優勝しても可笑しくない」と書かれていたので、それまでの戦績を見て、いずれも素晴らしい回答を繰り返した人達だったのでした。
準決勝となれば、当時は定番になっていた「通せんぼクイズ」でした。
ルールは早押しクイズで3ポイント取ると、お立ち台に進み通過クイズに挑戦出来ます。
ここで出された問題を見事に正解すれば、決勝の地に進めますが、他の挑戦者がそうはさせないとばかり、通過を阻止するように回答権があるのです。
もし、妨害に成功すれば、それまでに獲得したポイントは0に戻り、1からやり直さなければなりません。
こんなクイズ形式は誰が考えたのか、攻防が繰り返されると、クイズ問題はキリもなく数多く消費される事になります。
毎年の事ながら、通常のクイズ地の2倍から3倍のクイズ問題を用意して、本番を迎えるようにしていました。
クイズ問題担当の私は、毎年決勝戦以上の緊張感を持って、本番に備えるようになっていました。
特に、この回は強い挑戦者が4人も揃っていたので、格別に緊張していた事を思い出します。
そのような中でクイズが開始されました。
悪い予感は良く当たる、と言われますが、これほどクイズ会場で緊張した勝負は無いと思われるほど、クイズの激しい応酬戦が始まりました。
現場のスタッフ達も、一体何時になったら決着が付くのか、といった顔で、一時も気が抜けぬ程の勝負が続いたのです。
この時の模様は相当に編集して、クイズ問題もカットされて放送されたのですが、それでもテレビの前の視聴者は釘付けになり、興奮した事と思います。
当然、現場のスタッフもクタクタに疲れ、撮影も中断されて、一時中休みを取ったほどです。
クイズ問題として、放送されたのは何と63問でした。
何時、果てるとも予測が付かないクイズの応酬戦!
実は前にも書いたかも知れませんが、この地はアメリカ合衆国が独立戦争で最後の戦いを行った激戦の地、ボルチモアだったのです。
この戦いで勝ち抜いたのは、長戸勇人さん(当時24歳)立命館大学4年生。
もう一方は永田義彰さん(26歳)会社員のお2人。
当時のメモには13年の歴史の中で、最も激しいクイズ戦と書かれていました。
このように強い2人の決勝戦は果たしてどうなるのか?
正に、次の対戦の予告編を兼ねたような、理想的な準決勝でした。
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>バッキャローさん
ウルトラを気に入って頂き有難うございます。
また、時々ブログを覗いてください。
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この記事を読んで、早速某動画サイトで、
この戦いを改めて拝見させていただきました。
リアルタイムでも当時観ていたのですが、
今観ても本当に熱くなります♪
結果はもう分かっていても、最後まで
魅入ってしまいました(^-^;
一度見た事があって結果は知っている。
しかしもう一度観てみたい。
そして観たら、最後まで魅入ってしまう。
ウルトラクイズには、そんな素晴らしい
魅力があると思います♪
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>マル51さん
いつもながら細かい分析を有難うございます。
番組が終わったのは、別の理由ですが、あれこれ推理するのも又楽しいゲームと言えます。
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13回のボルティモア、5回のノックスビルと、いずれも「激戦」を繰り広げた通せんぼQでしたが…。
その反面、「激戦」とはとても言えない結果に終わったことも。
それは、16回のフィラデルフィアです。
この回だけ、決勝と一部を除いて、お手つき・誤答が一回休みルールだったのです。
つまり、準決勝・通せんぼQも例外でなく、前回までのマイナスポイントから変更されたのです。
原因は、前の14・15回で、無理にボタンを押して答えられずに、マイナスポイントばかり積み重ねる挑戦者が続出した為だと言われる。スタッフはこの旨を、事前に挑戦者に厳重注意したそうだ。
で、結果は、放送上13問と歴代最少出題数で、「あっけなく勝負がついてしまった。」(単行本16巻から引用。)
やはり、一回休みルールが水をさすことに。通過席ではなく阻止側がお手つきで「通せんぼ」されてしまった。ひょっとして、これで番組が終わってしまったのではと、20年経った今でも思ってしまいます。
まあ、6年後の今世紀最後では、このこともあってか、再びマイナスポイントルールに戻って、まずまずの勝負をしていましたが…。
また長文になりましたが、このコメント、いかがだったでしょうか?
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>九州のベンさん
ウルトラ・クイズの名勝負という番組を作れば、勿論この戦いは上位にランクされるでしょう。皆さんが覚えていてくれて、我々も嬉しい限りです。
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>ボブ彦さん
この回のノーカット版は、クイズの激戦番組として、今でも通じる番組になりそうです。
ちょっと手前味噌かもしれませんが、そのくらいすごい激戦でした。
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>マクさん
5年生からウルトラ・クイズを楽しんだなんてずい分早熟だったんですね。
小学生が長戸さんの活躍を応援していたなんて、テレビ番組の良い時代でした。
これからもブログをお楽しみに!。
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>マクさん
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>まちゃぞうさん
あなたと同じように長戸さんの強烈な個性が忘れられない人が多く、それが彼を当時人気者にしていました。
確かに彼には、オーラがありましたね。
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>ぴこんさん
良い激戦の思い出が有って良かったですね。
人生、誰でも自分だけの歴史を持っていますので、それを大切にしてください。
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>まささん
今にして思えば、この準決勝だけで特番を組んでも見応えがある番組になったでしょうね。
やっぱりウルトラクイズは、強い人の勝負が面白いのでしょうね。
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>まささん
ノーカットをご希望する方は結構多いですね。
でも、時間の制約の中で作るのがテレビですから、そうもいかないのです。
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>けんぼうさん
コメント有難うございます。名前の誤記はいけませんね。これからは、細心の注意を払いますので、お許しを。
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>ヨッシーさん
確かにノーカットだったら迫力ある番組になったと思います。でも、時間の制約があるのがテレビですから、その辺が編集の命なのです。
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>月舟さん
正に当を得たご意見です。名人戦のすごさも面白いのですが、視聴者を置き忘れたような難問が続くと、興味が半減する、そのさじ加減が番組の命でした。
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まさにウルトラクイズ史上最大の激戦だったと思います。皆さんの
仰るとおり誰が勝ちぬけていてもおかしくなかったですし、どなたが
優勝しても決しておかしくなかったと思います。
第13回クイズ王の長戸さんの著書によると、実際には150問以上の
問題が消費されたようですが、その半分に満たない63問の放送で
これだけの迫力。ノーカットだったら一体どれだけの迫力
なんだろうと思います。
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私が、最初にウルトラクイズで「激戦だ!」とテレビの前に釘付けになったのは、第5回の準決勝ノックスビルでの通せんぼクイズでした。
そのノックスビルでの激戦の上をいく、ボルティモアでの通せんぼクイズは本当に凄かったです!
叶わぬ夢でしょうけれど、ノーカット版を是非とも拝見してみたい!
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はじめまして!
いつもブログ楽しく読ませてもらっています!
今回この第13回準決勝のことを取り上げてくれてとても嬉しいです^^
当時小学5年の私、それ以前からウルトラクイズが好きで、ついには学校に友達ら数人で親しい先生に顧問になってもらい小学校にクイズ同好会を作ったほどです。
この回放送後、同好会で集まり当然あの激戦の話題となり「長戸さんすごかったー!」「長戸さん面白い!」・・・と、長戸さん一色に(子供には楽しいお兄ちゃんに見えて一番ウケが良かったのかな^^;)
もちろんもう1人決勝に進んだ永田さん、敗退されたお二人も凄かったわけですが。
中学になってこのビデオを見返した時、長戸さんが抜けたあと通過席で待つ現地の方が「Nice fight」と声をかけておられたと思います。
日本語で数時間クイズをやってて、何が出題され何を答えているのか分からないはずですが、言葉の壁を越えてその激戦ぶりが彼には伝わったのでしょうね。
クイズのチカラってほんとすごいと思います。
長々失礼しました!
これからもブログを楽しみにしています!
・・・
そしてウルトラクイズ復活も(笑)
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福留さんが、ボルティモアの歴史を語り始めた際、長戸さんの表情が、それまでのチェックポイントと全く違う雰囲気に感じたことを覚えています。
背筋をピーンと伸ばし、肘を『くの字』に曲げ、手を腰に当てていました。
その姿を見た瞬間、準々決勝でラスト抜けだったにもかかわらず、長戸さんが、『勝ち抜ける!』という直感がありました。
壮絶な戦いは、単にクイズが強いだけでなく、一つのことに情熱を注ぐ素晴らしさを教えてもらった気がしました。
だから、いつまでも記憶に残るのかもしれませんね。
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13回の準決勝は、実際にはすごい長かったというのはどこかで聞いたことがあります。
私の激戦は、やはり、自分が最初で最後の参加となった今世紀最後の第1次予選東京ドーム。グランドに降りれず、○×ボードを上げて終わってしまいました…。
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確かに凄かった
ボルチモアの大激戦は強烈に覚えてます。
13回大会の時は中3で、受験にも関わらず、ウルトラだけはしっかりと拝見しておりました。
その年までクイズ研究会というものをわかってなかったので、
どうして早く答えられるんだ?
大声クイズで、全員が躊躇なく大声をだしたり、絶叫フレーズに〇〇帰れ!と平気で言える。
など、それまで見ていたウルトラとは違うものを見ている印象を持った様に記憶しております。
今でも準決勝をノーカットで見たかったなー(^-^;
もし、準決勝がノーカットで放送になっていたら、準決勝と決勝だけの放送になっていたんでしょうか? これだけでも見ごたえがあると思います。
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13回の準決勝は大変よく憶えています。
本当に凄い闘いでしたね。
あれ以上のクイズは無いと思います。
(追伸)永田さんのお名前は「喜彰」さんです。
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「通せんぼクイズ」の全てが凝縮された戦いでした。
当時、中学生だった私が一番衝撃を受けて、立命館とウルトラに憧れた頃です。
(残念ながら両方とも実現しませんでしたが)
過去の他局のクイズ番組を見てもこれだけ実力伯仲の戦いを見た記憶が無いような気がします。
これがノーカットだったらどれだけの戦いだったんだろうかと思うと鳥肌モノですね。
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ボルチモアの激戦はクイズファンの私としては、ああいう名勝負を見たいし、自身が繰り広げてみたいと憧れます。
また一方で、あれでは着いていけないと思われた方もいらっしゃるので、問題の難易度、技術を尽くした早押しは見せ場と同時に『私たちとは違う世界の人』と思わせ過ぎてもいけないという、さじ加減の難しさがありますね。