アメリカ横断ウルトラ・クイズはアメリカ各地を旅しながらクイズを行い、クイズ王を決める番組でした。
しかし、普通のクイズ番組と違うのは、単にクイズが強いだけでは駄目。
知力の他に、体力、時の運、この3拍子が揃った人が優勝するような仕掛けを作ったのです。
そのクイズ形式を考えるのが、我々構成者の仕事でした。
中には理不尽とも言える意地悪な形式を考え、それをどんどん実行し、挑戦者をふるいにかけていました。
従って敗者の中には、自分の力不足を棚に上げ、クイズ形式に不満が残った人も居たように聞いています。
でも、それを百も承知で参加して居る方達は、奇抜な形式を楽しみながらクイズを戦っていました。
我々、番組の構成者も本音を明かせば、変わった形式も良いのですが、正当な早押しクイズを多用したほうが、クイズの実力者が残る可能性が高いので、その方向へ番組を持っていこうと努力していました。
しかし、これは、1歩間違えると、新形式を考えたくないからだ、と誤解されそうです。
ですから会議での発言も、そのような誤解を受けないよう、注意しながら提案していました。
早押しクイズがどのくらいスッキリしているか、それを証明したのが第16回のサンフランシスコのクイズでした。
サンフランシスコには何度となく訪れていますが 、過去に世界的に知名度の高いゴールデンゲート・ブリッジでクイズを行ったことがありませんでした。
ならばこの回は初の体験として、ゴールデンゲート・ブリッジをバックにクイズをやろうと言う事になりました。
と、なれば簡単明瞭、「2ポイント勝ち抜けの早押しクイズ」にしようと早々と提案しました。
勿論、反対派は、もっと時間を掛けて面白い形式を考えろ、と粘り強く注文が出てくるのです。しかし、我々構成者はシンプル・イズ・ベストと、最初の案を繰り返し、それを実現させました。
番組の制作会議では、担当部門の思惑も絡んで、このような綱引きが結構行われていたのです。
ここでは11人の挑戦者による早押しクイズが行われました。
いずれも、難関を潜り抜けてきた挑戦者ですから、お手付き、誤答も少なく、実にテンポ良く勝敗が決まって行きました。
おそらく視聴者の皆さんも快適なテンポに、ウルトラクイズの本領を堪能なさったのではないでしょうか。
この時盛り上がったので、これからは、早押しクイズをもっと各地で多用しようと思ったのですが、時すでに遅く、この第16回をもって、一応番組が休止となってしまったのです。
この早押しクイズを、もっと早くからやっていれば、我々も少しはラクができたかもしれません。。。
正に、後の祭りです。
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>マル51さん
申し訳ありませんが、16回で使ったサウンドトラックが何であったか記憶にありませんので、お答えが出来ません。VTRも手元にありませんので、ごめんなさい。
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>マル51さん
テレビ界にも、そろそろ単独の面白い企画が欲しい頃ですね。クイズにはまだ、面白い料理法が沢山あるのに、残念です。
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>まささん
私の意見に賛成してくれて有り難いです。やっぱり、ウルトラは早押しですよね。
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>MOOさん
生涯の自慢が我がウルトラクイズに出た事、と言うのは嬉しいお話です。
でも、この番組を知っている人もだんだん少なくなっていますから、そろそろ次の自慢を見つけてください。
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>tsutomuさん、率直な質問です。
16回で使われた、オリジナルサウンドトラックについて、どう思われてますか?
因みに自分は、このサントラ以外に、長年番組で使われた曲の入ったCDを、ネット通販で出来るだけ購入しています。
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>越谷市民さん
第14回の時差を利用したクイズってバックトゥーザフーチャークイズというクイズだったと記憶してます。
時差を利用して同じ時刻に2回早押しクイズをやり、2回のクイズは問題は違うけど、答が同じだったというもの。
そして2回の敗者が敗者復活をやって負けた方敗者になる。
私もこのクイズ形式は面白くとても印象に残っています。
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>tsutomuさん
そうですね、余所は余所ですもんね。
逆にウルトラがやめた途端に、向こうが尻すぼまりになって、クイズブームの終焉を迎えることに…。
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奇抜な形式こそ、ウルトラの醍醐味であり、魅力です。
本土上陸の最初のクイズではシンプルな形式がふさわしいと思います。
早押しテーブルがずらっと並び、憧れのハットを被る。
挑戦者は嬉しく、視聴者は見慣れたウルトラのテーブル、ハットがならび、これぞ
This is ultraquiz
だと思います。
本土上陸の最初ですから、ハット被りたいですもん。
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ウルトラクイズに出るまで「ただのクイズ好き」で、クイズ研究会に所属したこともなければ、周りにクイズ好きもいなかった僕からすると、生まれて初めてのシンプルなガチ早押しのクイズ。生まれて初めての早押しでの真剣勝負でした。ハットを頭に乗せた瞬間、ボタンに手を置いた瞬間、そのすべてが夢みたいで、ドキドキワクワクしました。
あのメンバーで、ウルトラクイズという夢の大舞台で真剣勝負をやれたこと、今でも素晴らしい思い出です。
そして、生まれて初めての早押しクイズ勝負がウルトラクイズっていうのは、僕の生涯の自慢です(笑)
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>マル51さん
我々は他局のクイズ番組は、全く気にしていませんでした。
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>越谷市民さん
今でははるかに遠い思い出になりましたが、奇抜な事をよくやった、と我ながら多少呆れています。みんなでやれば怖くない、の心理ですかね。
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>月舟さん
そこまで番組をご理解頂けると、嬉しい限りです。他のスタッフにも教えてあげたいコメントでした。
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そういえば、前年の15回も、ロサンゼルス・ジャクソン・オーランド(奇襲)で、シンプルな早押しQをやってましたよね!
やはり、他局が同時期にクイズ王決定戦をやっていたのも、多少意識していたのでしょうか?
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tsutomuさんが書かれたような、奇抜なクイズ形式の方が好きでした(笑)
印象に残るというのも大きいですし、何よりクイズに強いだけでは勝てないというのが、色々なドラマを産んでいたように思えますし、それがウルトラクイズの醍醐味のように思います。
第14回のレイクミシガンで行った時差を利用したクイズは、アメリカのデカさ感じますし、面白さが詰まった演出も相まっていまだに記憶に残っています。
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スマートなクイズ形式もいいですが、体力・運の要素がウケたウルトラですから、それがないと自分もやってみたい! と思わせる『らしさ』が失われてしまう気もします。
もちろん『クイズ王』の称号が与えられるのですから、それに相応しい実力者であって欲しいですが、どんな要素で勝っても『ウルトラ』のチャンピオンは『ウルトラ』のチャンピオンだと私は思います。だってウルトラクイズは『みんな』のクイズですから。