アメリカ横断ウルトラ・クイズの思い出を書いていますが、視聴者の皆さんにとって、記憶に残る思い出の中でウエイトを占める物に優勝賞品があったと思います。
優勝賞品には、幾つかの条件がありました。
順に並べてみると、以下のようになります。
1、言葉で聞くと、一見価値がありそうで、しかも、将来的に夢が持てるもの。
2、宝くじに当たったような意外性があるもの。
3、オチがあって最後は笑えるもの。
この様な条件の中で、我々は毎年商品のアイディアを出しました。
その頃の、テレビ業界では賞品の最高額が100万円という、取り決めがあったので、それを超えない金額で考えましたが、実際には多分それ以上の価値があったものもあると思いますよ。
因みに実行された優勝賞品を挙げると…。
#1、「土地、1エーカー」〈砂漠の真ん中の土地だった〉
#2、「超高級ホテル、家族宿泊券」〈1泊100万円の部屋で1泊しか出来ない〉
#3、「競走馬」〈田舎の草レースの老馬だった〉
#4、「軽飛行機」〈自分で組み立てる〉
#5、「石油の採掘権」〈出るか出ないか不明〉
#6、「世界1周の旅」〈1週間で回る超ハードな旅〉
#7、「ログ・ハウス」〈材料のみで自分で組み立てる〉
#8、「クラシック・カー」〈自分で組み立てる〉
#9、「潜水艦」〈1人乗りでオープン式〉
#10、「熱気球」〈乗って帰国する〉
#11、「島の領土」〈満潮になると沈んで消える)
#12、「バイオ・マリンスポーツ」〈馬が引く水上スキー〉
#13、「冷凍人間保存の権利」(死んだ時に役立つ〉
#14、「カジノのオーナー」(田舎の牛糞ビンゴ〉
#15、「温泉」(川の中の湧き湯の権利〉
#16、「ブドウ畑のオーナー」(1列のみ)
今考えると、番組よりも強烈な印象として、思い出に残っている物も結構あるので、笑えます。
でも、当時この賞品のアイディアには随分苦労しました。
例えば、満潮になると沈んで消えてしまう島、というアイディアは実際よりも5、6年前からアイディアとしては出されていました。
しかし、その様な島で、権利を売買出来る島を探すとなると、世界中に適当な物件は有りません。
毎年このアイディアは俎上に乗り、#11回の時にようやく陽の目をみたのです。
この優勝賞品は、番組全体のオチの役目がありましたから、みんなが笑えなければなりません。
優勝者も「まっ、仕方ないか!」と頭を掻いて苦笑いで終わるのが理想でした。
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>マル51さん
彼は勘違いしても、それを言い張るような事が多かったです。でも、自分の番組の意識が強かったので、その様になるのでしょうか?
批判ではなく事実をお伝えしました。
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福留さんが仰ったことが事実と異なるケースって、結構ありますよね。
有名な所では、8回の決勝で初めて画面右側の挑戦者が勝ったとスタジオパートで語ってましたが、実際は2回の北川さんが右側に座っていますからね。
因みに、2・8回以外の昭和時代は左側、平成以降は右側が勝っているんですね。
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>マル51さん
福留さんがどの様に解釈したかは知りませんが、ウルトラクイズの賞品は成り行きで決まるほど簡単ではありません。賞品は毎回全スタッフが必死で考え、数ある中から会議で検討して決めていました。司会者だから番組全部を仕切っているように書いているのでしょうが、当時の苦労を考えると、スタッフは多分怒ると思いますよ。
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文章丸写しはマズかったですね…。
不採用だったので、自分の言葉でコメントします。
「ウルトラクイズ伝説」によると、福留さんは、第1回のラスベガスの土地について、決してシャレのつもりではなかったと告白。
上限額100万円の土地を探したら、たまたま砂漠の何の役にも立たない2エーカーの土地しかなかっただけのことだったそうです。
こっから派生して、その後ウルトラの賞品はシャレのキツい「罰ゲーム」の様なモノとなったワケです。
因みに、ラスベガスという地名が2つあることは、中学の地理で地図帳の北アメリカ大陸を眺めていたら見つけました。
その後に、14回の放送で詳しく知ったのです。
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>Castleさん
その番組は知りませんが、多分福留さんのアドリブではないでしょうか。ウルトラはいろんな番組に影響を与えた番組でした。
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>まんねん♂さん
疑問は良くわかります。ウルトラ・クイズは莫大な費用をかけて制作された番組ですから、常に次の対策は用意していました。それがどんな手だったかは、残念ながら今は思い出せませんので、お許しください。
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10年程前に放送していた、福留さん司会の「月10万円で暮らせる町と村」という番組の中でこんな一言があり、とても印象的でした。
移住を考えてる人向けの日本国内の島を紹介するコーナーで、福留さんが冒頭でこんな事を仰っていました。
「まさか、満潮になると沈むなんて事はないだろうね」
台本にあったのか、アドリブかは判りませんが、思わず嬉しくなりました。
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福留功男さんが編集執筆した「ウルトラクイズ伝説」には、
「今だから書けるが、第1回の賞品の2エーカーの土地は、シャレで何の役にも立たない砂漠の土地をプレゼントするつもりでは決してなかった。」
「当時のテレビの賞品としてプレゼントできる金額、100万円で土地を探したら、たまたま砂漠の役に立たない土地しか手に入らなかったというだけのことだった。」
「これが、その後ウルトラクイズの賞品はシャレのきつい、罰ゲームのような賞品という伝説をつくることになってしまう。」
と告白していました。つまり、結果論から派生したモノだったのですね。
因みに、ラスベガスが2つあることは、中学の頃に、地図帳で北アメリカ大陸を眺めていたら発見しました。その後に、14回の放送で詳しく知りました。
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返信をありがとうございました。
ついでという訳ではありませんが、質問してみたい事があります。
17回の歴史の中で唯一、「ここまでたどり着くのはたったの2人!」が破られた11回の決勝戦の前、準決勝で1回の王者・Mさんによる「通せんぼクイズ」が行われてました。
ここで福留さんの説明で「もし、3人が(Mさんに)勝ち抜いたら…?今年は大盤振る舞いで3人でも4人でも連れて行きましょう!皆さんで決勝戦をやってもらおうじゃないですか!」…とありました。
結果的には「打倒!西武!」さんが残念ながら脱落してしまい3人での決勝戦となりましたが、もし…もしですよ?
1人しか勝てなかったら。または、全員が「通せんぼ」されてしまったら…という事は考えられませんでした?
その時の案はどのようなものだったのかを教えていただけませんか。
よろしくお願い致します。
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>まんねん♂さん
賞品への評価、有難うございました。
1つ1つが結構苦労して決めたのが、懐かしい思い出になっています。
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>九州のベンさん
ウルトラの旅が賞品だった、というお話はよく聞きますが、関係者としては嬉しいご意見でした。
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>年齢制限で参加できずさん
確かに13回は奇抜すぎでしたが、笑えた賞品でしたね。
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>越谷市民さん
全員に罰ゲームという解釈は当をえていると思いますよ。視聴者はその様な感覚で楽しんで居たかも知れませんね。
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>月舟さん
どちらも有りました。アイディアと情報、両方から攻めないと、面白いものは生まれませんからね。結構エネルギーをつぎこみました。
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>城明日華@TeNYさん
笑える事が目的の賞品でしたから、目的は達成されたと思います。
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>まささん
ウルトラ・ツアーそのものが賞品だったというのは、とてもうれしい表現でした。
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優勝商品も正にウルトラらしく、他のクイズ番組で出される商品よりも「ツギハギだらけのスタッフ手作り」といった感じでした。
でも、それがかえって長旅の最後を飾るにふさわしいスタッフさん達からのプレゼントのようにも見えてました。
全てに於いて言えるのは、それこそ福留さんの口癖の「ただし!」がつくものでした。
自分で作る飛行機やログハウス、水が入ってくる潜水艦、地名は同じでも全然違う場所の何かしらの権利、畳一畳分にまで沈む島…なとなど、やはり変化球でしたね。
ですが、その変化球があったからこそウルトラは最後の最後まで、たとえ優勝しても分からない…というイメージが強くついたのもあって、「果たして次はどんなのが?」という期待にも繋がったのだと思います。
個人的に1番印象があったのは、やはり11回の「島」でしたね。
王者のIさん命名の「パチンコ島」、干満の差が大きいのを「出る時もあれば、出ない時もある」と例えた福留さんもお見事で、1回のMさん同様、物もいいですが海外の土地なんて夢が詰まっててこの上なく「夢」のある商品だと思いました。
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と思わず疑問符をつけたくなるようなオチがつくのが名物でしたね。個人的に一番印象に残っているのは第14回。ラスベガスのカジノと聞いてえらく豪華だなと思っていましたが、まさか別の州にもラスベガスがあったとは驚きでした。しかもそこではギャンブルが禁止されていて、オーナーは一銭も儲からないという二重のオチまで用意されていたのでしからクイズ王の方も笑うしかなかっただろうなと思います。
ただ、実際にウルトラクイズの旅に参加した皆さんの話を聞くと、ウルトラの旅そのものが何よりの賞品だったようですね。一度参加したかったと今でも思います。
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今でも13回の商品ほ、笑えます!
ネタとしてもそうですが、
優勝者のキャラも手伝ってか爆笑します!
追伸
14回の商品で、アメリカに「ラスベガス」が2つあることを知った時は、
驚いたことを覚えています。
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当時は優勝者への罰ゲームのような感覚で見ていました(笑)
準決勝までは正規の罰ゲームがあり、決勝は優勝者にフューチャーされ、敗者はそのまま特に触れられることなく放置されるというある意味一番過酷な罰ゲームであり、
優勝者は優勝者でおかしな景品もらったり身体をはって優勝商品を体験しているという、参加者全てが必ず何かしらの罰ゲームを体験するんだという意識でした。
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以前問題の方で答えが先か? という質問をさせて頂きましたが、こちらも『こんなのどうだろ?』とアイディアを出すのか、常にアンテナを張って『おーい、こんなのがあるぞ!』と面白い物件を見つけてくるのかどちらでしょうか?
どちらにしても敏感で鋭い感度のアンテナが必要なのは同じですけどね(笑)
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今思えば笑える
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この3つの条件が揃った賞品を探すのは大変ですね。(上限金額もありますし)
ウルトラの賞品は羨ましいのばかりです。
自分で組み立てる賞品は簡単には手に入らない。
職人には涎ものの賞品だと思います。
賞品を手にした実感がわかないのは、今世紀最後の、ハウスボートでしょうか?
でも、ウルトラは、ツアーそのものが賞品だと思います。(罰ゲーム込みで)
そして、私のような今世紀最後の大会が初挑戦は、クイズに挑戦できた、福留さんの掛け声に『オーッ!!!!』っと、出来た事そのものが、賞品であり、思いでです。
ウルトラの予選参加葉書、過去に本土上陸をされた方々とドーム前で撮らせていただいた写真は宝物です。