調査で発見できなかった子孫さん

メリカ横断ウルトラ・クイズでは、時々珍しいゲストを迎える事がありました。
その代表的な例は第8回のラピッドシティーでの、豪華なゲストでしょうね。
この場所は有名な石の山、ラッシュモア山に彫刻された4人のアメリカ大統領の顔で知られた場所です。

ラシュモア山

巨大な岩山にワシントン、ジェファーソン、ルーズベルト、リンカーンと輝かしいアメリカの歴史に残る大統領の顔が彫刻されています。
この様な場所がクイズ会場となるならば、当然ゲストも世界的に名の通った人が望まれます。ご当人は無理にしても、子孫さんのような関係者が理想という事になって、人選が行われました。

候補としては、彫刻になっている大統領の子孫さんが第一の候補です。
出来れば4人全部揃えば理想ですが、それは最初から期待はしませんでした。
その他のゲストとしては、アメリカ人で、日本人が誰でも知っている有名人と的を絞りました。
その結果、奴隷解放の父と呼ばれたリンカーン大統領の6代目の子孫さん、当時中学生だった11歳の少年が見つかりました。
また、黒船のペリー提督から6代目の子孫さん。
西部劇でお馴染、アパッチ族のジェロニモ大酋長の孫で独身のジェロニモさんは当時42歳の女性でした。
「青年よ大志を抱け」で有名なクラーク博士の4代目の子孫さんは56歳の紳士、クラーク博士の銅像の除幕式には招かれて札幌に来た事があるとの事でした。
野球ファンにはお馴染み、大リーグのホームラン王ベーブルースのお嬢さんは当時62歳、彼女が27歳の時にお父さんは亡くなったそうです。
また、純粋なアメリカ人ではありませんが、孔子の子孫の女性も登場しました。
ご主人の仕事の関係でアメリカ在住との事でしたが、あまりに歴史が古く何代目の子孫さんなのか証明できないとの事ですが、中国では列記とした孔子の子孫さんで、認められている方だそうです。
更に、彫刻にあるトーマス・ジェファーソンの10代目の子孫さんは、17歳の高校生でした。

この様な世界的な偉人の子孫さん達を探してゲストに招き、クイズを行うという奇抜なアイディアも「そんな馬鹿な!」と否定される事なく実行されてしまう、その辺のパワーが当時のウルトラクイズにはあったのです。
この様な有名人の子孫さんを探す調査は何度か試みましたが、発見できなかった事もありました。

えば「トム・ソーヤの冒険」「ハックルベリー・フィンの冒険」などで知られる作家のマーク・トウェインの子孫さんをゲストに考えた事がありました。
東京ディズニーランドでは、蒸気船マークトウェイン号が人気だそうですが、この子孫さんを招いて、ミシシッピー河の沿岸の地で、ゲストクイズを計画しました。

マークトウェイン号

しかし、マークトウェインは、古い昔の人ではないのに、血縁関係が途絶えていて、直系の子孫さんは見つかりませんでした。
また、近代オリンピックの父と言われたクーベルタン男爵の子孫さんを調査した事がありましたが、あれほどの功績を遺した直系の子孫さんも、現在は残されていないという報告書をもらった事があります。
この、ウルトラクイズの調査で知った事ですが、世界的な偉人と言えども、末代まで子孫さんが健在という事は中々難しいようです。
そう思うと「子孫のために、美田を残さず」の名言は、正に的を射た言葉だったと思います。

「調査で発見できなかった子孫さん」への5件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS:
    >まささん
    デンバーとラピッドシティーは、アメリカの距離で言えば近い場所と言えるでしょう。多分フェニックスからデンバー経由でラピッドシティーに向かったのだと思います。席順は公平に抽選だったと思います。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    >月舟さん
    確か中国では正式な戸籍の無い時代がありました。その様な中で孔子の子孫さんが全く正しいかどうか、決め手はないでしょうね。但し、今の中国で認定されているという情報を信じて、ゲストに採用したというのが真相です。

  3. SECRET: 0
    PASS:
    先日のコメントでラッシュモア山の事をさせて頂いたばかりなので、嬉しいです。
    8回大会の本の表紙を思い出します。
    今では有名な方のご子孫と言っても『本当?』となるんでしょうか?
    私が応援していた方がラピッドシティからレッサーパンダみたいな帽子を被ってまして、『デンバーの空港で買った』と仰ってたのを記憶しておりますが、ラピッドシティはデンバーの近くにあるんですか?
    それと、ラピッドシティではリレー形式でしたが、席順はどうやって決まったのでしょうか?

  4. SECRET: 0
    PASS:
    孔子の子孫と名乗っている人は結構いるらしいですね。
    政府から認められてるっていっても孔子の時代から続く家系図や戸籍なんてあったのかな~?

まさ へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください