アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人なら当然知っているべき常識を中心に作られていました。
「知っているべき」とは言え、出題と同時に思い出せる人と、一瞬考えた後に思い付く人が居てクイズはこの両者の戦いです。
良く考えれば、誰でも思い付く問題は「易しい」と我々は分類し各チェック・ポイントに配分していました。
その代表的な問題が、第10回のモニュメントバレーで出されていました。
問・父の日、母の日、子供の日。一番最初に来るのはどれ?
答・子供の日。
解説 子供の日(五月五日)。母の日(五月の第二日曜日)父の日(六月の第三日曜日)。
今年の「子供の日」と「母の日」は既に済んでいますね。残るは来月の「父の日」だけ。
でも、一家の大黒柱である「父の日」が何故一番最後なのでしょう? 納得出来ないお父さんもいるのではないでしょうか?
それに対しては、重要な人は「トリを取る」との寄席や会合での挨拶の日本の習慣だ、と考えると納得がいくように思います。
例えば、結婚式の挨拶でもトリを取るのは「主賓」である一番大切な人、と日本の仕来たりでは決まっていました。
この順番を間違えると、昔は怒って帰ってしまう人が居たくらいで、式の幹事さんは大変気を配ったくらいです。
最近の若い人は、この様な日本の古い習慣を知らずに、適当に挨拶の順番を決めたりしているようです。
とは言え、結婚式ともなると両家の長老的な年配者も参加しますので、挨拶の順番は仕来たりを守った方が良いと思いますよ。
もっとも、その様な苦言をいう年配者は少ないのが現実です。何故なら「年寄りの冷や水」との諺があるからです。
余計な事をべらべら喋るお年寄りは、昔から嫌われる条件でしたからねえ。
本日の裏話は、家族の記念日のクイズ問題に関連して「父の日」が一番後になる理由のお話でした。
日本には「余計な事は言わない」との文化があります。平和に暮らすには「他人の事は気にしない」のが一番。
結論として、会社でも学校でも「他人の噂話はしないこと」。これは面白いけれど仲間に嫌われる最高の要素ですからね~。