アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、森羅万象の知識を競うため数多くの知識を持つ挑戦者が優勝していました。
森羅万象の知識は、幅も深さも広いので学校で習う知識だけでは収まらず、中には専門家の知識まで幅を広げる人までいました。
そんな難易度の高い問題でも、競って早押しボタンを押す挑戦者が多数いました。
第16回のレイクパウエルで出された、難問をご紹介しましょう。
問・今年、没後三五〇周年を迎え、太陽の黒点の発見でも知られるイタリアの科学者は誰?
答・ガリレオ・ガリレイ
解説 一六〇九年にオランダで発明された望遠鏡を改良し、これを天体望遠鏡とし太陽の黒点を発見しました。
その他、月面の凹凸を発見、そこは海との考えを示した他、木星の衛星を三つ発見。天文学の父と称されています。
この事によって、コペルニクスの地動説を認めたため、一六三三年に宗教裁判にかけられたのです。
学者の考えも、時の権力に逆らえば裁判にかけられ有罪になってしまいます。
ガリレオ・ガリレイは「それでも地球は回っている」との自説を変えず「名言」となって後世に伝えられました。
一方のコペルニクスは「天動説」に代わって、地球が太陽の周りを回っているという「地動説」を唱えた天文学者です。
宗教上の教えから、これは神の考えに反するとし1616年にローマ教皇庁は「地動説」を禁じました。
コペルニクスのように、従来の考え方を完全にひっくり返す画期的な考えを「コペルニクス的発想」といいます。
現代の文明、文化の世界ではこの「コペルニクス的発想」が重要視され、産業界でもそうした人材が求められていますね。
そう言えば、地球が丸いとの発見があったからこそ、大航海時代がやって来てコロンブスのアメリカ新大陸発見があったのです。
その結果、アメリカ合衆国が誕生。黒船が下田にやって来て日本の歴史も大きく変化しました。
という事は、ガリレオ・ガリレイとコペルニクスは世界の運命を大きく変えた大科学者という事が解りました。
本日の裏話は、天文学者のクイズ問題に端を発し、世界の運命は進化・発展しているとのお話でした。
「コペルニクス的発想」実に素晴らしい言葉ですね。この発想で世界が抱えている「コロナ騒動」を解決出来ないでしょうか?
本日も又、同じ問題に辿り着いてしまい、困った時代で~す。