お伽話には続編があった

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人なら誰でも知っている常識を基本に創られていました。

一口に常識と言っても、表面的な知識と更に深い知識に分かれ、深い知識の中には面白い情報も多く含まれています。

その典型的とも言えるクイズ問題が、第16回のグアム島の「空席待ち早押しクイズ」で出されていました。

日本人なら誰でも子供の頃に必ず聞かされる「お伽話」浦島太郎に関する問題でした。

問・浦島太郎が玉手箱を開けて、お爺さんになった後に変身した鳥は何?

答・鶴

解説 浦島太郎は助けた亀に、そのお礼として竜宮城に案内され乙姫様の接待を受けます。

毎日が楽しい日の連続で、月日の経つのも忘れ永い年月が経過してしまいます。

乙姫様からお土産に貰った玉手箱、この箱は開けないように注意されていましたが、開けたのでお爺さんに変身したのです。

ここまでは、誰でも知っている常識的なお話です。処がこのお伽話には更に先があったのです。

それは日本の古い書物「お伽草子」にも載っていて、人間は如何に生きるべきか、を説く有難い物語なのです。

要約すると、次のようなお話です。

漁師の浦島太郎が、子供達に虐められているカメを助けます。この亀は元々乙姫さんの化身だったという説もあります。

このように善行を行えば、必ず報われるという仏教的な「因果応報的な思想」を意図的に盛り込んで創られたお話です。

従って、幼い子供に聞かせる物語として興味深い竜宮城との愉しそうなストーリーに仕上がっています。

実に良く計算されたお話です。人間、齢をとれば誰でも死を迎えます。でも浦島太郎が普通に死んだのでは夢がありません。

そこで、浦島太郎は死なずに美しい鶴に変身、という事で余韻を持たせた傑作といえる作品です。

本日の裏話は、誰でも知っているお伽噺でも、その先には更に続きがあったというお話でした。

ところで、この物語には特定の場所がありません。従って、我が村の浜辺こそ浦島太郎の舞台と名乗る地が全国に沢山あります。

所謂「浦島伝説」であり、中には浦島太郎の子孫と名乗る人物が出るなど面白いですね。

こうなると「桃太郎」の子孫、「金太郎の16代目」とか沢山現れテレビ番組で「お伽話の子孫さん全員集合!」これは無いよね。

最近は「コロナ騒動」で、家に引きこもる事が多いので、有名物語の続編を想像してみては如何でしょう。

「かぐや姫」は月へ帰ってどうなったのでしょう? えっ、星の王子様と結ばれた? 空想ですから何でもご自由にね~。

 

 

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