アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、旬の話題から造られている事が多く、挑戦者も事前に準備して記憶しています。
従って、現在に昔の問題を振り返ると、懐かしい時代背景を思い出されるのが、番組の特徴と言えるでしょう。
クイズ問題には、必ずといって良い「ご当地問題」との枠がありました。
これは、アメリカ各地を日本人に紹介するとの番組の企画意図があり、そのため合衆国の観光局の協力があったのです。
そのお陰で、ニューヨークの五番街を封鎖して「マラソン・クイズ」のような無理難題とも思える企画が実現したのです。
話は「ご当地問題」に戻ります。第10回でアトランタを訪れた時に、アメリカの原点とも言える問題が出されていました。
問・アメリカの奴隷解放運動のきっかけになったストウ夫人の小説のタイトルは何?
答・アンクルトムの小屋
解説 この作品は、悲惨な奴隷の生活をつぶさに見て心を痛めたストウ夫人が、一人の奴隷を主人公に書いた作品です。
一八五二年にこの本が出版されるや、たちまち大反響を呼び奴隷解放を叫ぶ南北戦争の導火線になりました。
アトランタはマーガレット・ミッチェルの名作「風と共に去りぬ」の舞台でもあり、南北戦争の激戦地でした。
戦争は南軍が勝利し、英雄のリー将軍をはじめとする四人の将軍の像が巨大な石の塊に彫られています。
因みに、この巨大な石はオーストラリアのエアーズロックに次ぐ世界で二番目に大きな石と言われています。
リー将軍は、アメリカの戦争史上最高の司令官とも呼ばれていますが、時代で戦争の規模も異なるので比較は難しいですね。
本日の裏話は、アメリカの原点とも言える小説のクイズ問題から、南北戦争の英雄のお話になってしまいました。
アメリカは歴史の浅い国だけに、全国各地に新しく造られた名所が存在します。
アトランタは、その中でも目玉的な名所が多いので、アメリカ旅行が出来るようになったら一度行かれる事をお勧めします。
その前に「コロナ騒動」が収まらない事には、世界中が身動き出来ません。結論は「コロナよ、消えてくれ~」ですね、本日も。