アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。
一般常識には、風俗、習慣、言葉、歴史など幅広い分野が含まれるため、易しい問題から難問まで有ります。
易しい中でも小中学生向き、それより多少高学年なら答えられるクラスなど幾つかに分かれていました。
その様な多少難しい問題が、第5回のアカプルコで出されていましたのでご紹介しましょう。
問・バッテラといったら何の押し寿司?
答・鯖(さば)
解説 バッテラは、酢で締めた塩サバの押し寿司で関西地方、特に大阪の家庭で作って食べられた大阪発祥の料理です。
鯖は魚の中でも傷み易い事で知られ、それを防ぐために酢で締める方法が昔から知られていました。
その典型的な食品がバッテラと言えるでしょう。
作り方は、酢飯の上に薄くそいだ酢じめの鯖の身と、甘酢で煮た白板昆布を重ねて型抜きをする寿司の事を言います。
昆布の旨味が酢締めの鯖の身とマッチして、まろやかな風味が出て人々に愛され人気の食品となっています。
特に、運動会や遠足などの弁当として食べる人も多いようですね。酢で締めているので安全な食品とも言えるでしょう。
因みに「バッテラ」の語源は、ポルトガル語の小舟の事だそうです。当時、大阪湾では小舟の漁が盛んでした。
大阪の人は、この小舟をバッテラと呼んでいたそうです。
明治時代に、酢飯に乗せて作った押し寿司の形が、中央が太くて尾が上がり小舟に似ているので、バッテラの名が付いたとか。
本日の裏話は、多くの人に親しまれている押し寿司「バッテラ」のクイズ問題から、バッテラに関する雑学でした。
暑い日が続き、食欲も減退気味の方も多い事でしょうね。こんな時にはサッパリとしたバッテラを弁当に出かけたいものです。
実りの秋も、もうすぐ目の前に来ています。こんな時には旅に出て虫の声でも聴きながら、秋の夜長を楽しみたいものですね~。