アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。
一口に一般常識と言っても、年代によって異なる事もあり、熟年の皆さんなら通じる常識も若者には理解出来ない事もあります。
その逆で、女子高生の常識的な会話は、大人には全く通じないどころか想像すら出来ない内容もありますね。
特に言葉の問題は、漫画や劇画から流行る場合が多く、若者には通じても親や祖父母にはチンプンカンプンで理解不能です。
言葉は同じ日本人でも、年代で異なる事があり、その典型的な例をご紹介しましょう。
第5回のノックスビルで出された問題です。高齢者ならなら常識的ですが、若者の皆さんは解りますかね?
問・俗に居候を権八、出しゃばりの人を長八、遊び人を忘八という。では、少しぼんやりな長男を何という?
答・甚六(総領のじんろく)
解説 漢字の意味は、甚だしく六(はなはだしくろくでもない)という事で、長男は甘やかされて育つので出来た言葉です。
この言葉は、江戸時代に自然発生的に出来たもので、モデルになる「総領」や「出しゃばり」が居たのでしょうね。
これ等の言葉は、時代は変わって明治、大正、昭和の時代までは十分に通じた常識的な表現だったのです。
日本語に限らず、言葉は親から子へと伝えられながら覚えるので時代によって「死語」となり、消えて行く言葉もあります。
言葉には標準語と各地の方言があり、クイズ問題としてもネタになり易く、数多く出題されたものでした。
本日の裏話は、古い日本語のクイズ問題から年代によって一般常識も大いに異なる実例のお話でした。
現代はテレビ万能の時代で、ヒット・ドラマやお笑い芸人の台詞が流行語になり、毎年流行語大賞が話題になる時代です。
とは言え、流行語の運命も短く「あっ!」という間に忘れられる言葉も多いですね。
中には毎日嫌というほど聞かされている言葉でも、早く忘れたい言葉もありますね。
「不要不急の外出」「パンデミック」「テレワーク」「緊急事態宣言」毎度聞かされるコロナ関連の単語です。
テレビから、この様な言葉が聞こえない日は来るのでしょうか?否、こんな言葉は放送禁止用語にするべきです。
なーんて事を発言すると「過激な奴」と叩かれませんよね~。