懐かしい歌の効用です

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

一般常識と言うからには、誰でも知っている知識なので、子供からお爺ちゃんお婆ちゃんまでが知っている常識です。

そんな年齢層の幅に関係なく、誰でも正解出来る問題は「易しい問題」と区分けされていて各地で冒頭に出されていました。

第11回のパームスプリングスで、この易しい部類の問題があったのでご紹介しましょう。

問・♬母さんお肩をたたきましょう~で始まる童謡の中で子供が見つけたのは母さんの何?

答・白髪

解説 ♬母さん白髪がありますね。タントンタントンタントントン♬と歌われています。

誰でも子供の頃に歌った経験のある歌ですね。この歌は西條八十・作詞、中山晋平・作曲で1923年に発表されました。

大正12年の事ですから随分昔の事で、歌の寿命としては永いヒット作と言えるでしょう。

 

 

 

 

この歌が全国的な愛唱歌になったのは、戦後を代表する童謡歌手である川田正子さんのお蔭でしょう。

彼女は、戦後の殺伐とした時代に「みかんの花咲く丘」「里の秋」のヒット曲で活躍した実績があります。

その彼女が「肩たたき」のレコードを出し、「紅白歌合戦」でも唄ったために大流行したという経緯があります。

戦後の何もない時代だけに、子供達はこの歌を唄いながら母親の肩をたたいた経験者も多かった事でしょう。

本日の裏話は、童謡の歌詞に関するクイズ問題から、戦後の童謡歌手の話に及びました。

昭和二十年代の戦後の日本は、各地が焼け野原になり大変な時代でした。家はバラック建て、食糧不足、各地に闇市が乱立です。

それが十年毎に進歩し「神武景気」を経て世界の経済大国と呼ばれるまでに発展したのです。

堅実で努力を惜しまない、日本人の真面目さがこの発展を遂げる原動力だったのでしょう。

「歌は世に連れ……」という言葉がありますが、一つの歌で昔の懐かしい時代を思い出す「癒し薬」の役目もあるようですね。

ところで今の日本は平和で高齢化社会です。反対に人口は減少する一方で若者の結婚願望も少ないとか……。

日本の将来を予想すると、五〇年後、百年後は先進国から脱落するかも知れません。

日本には「大和魂」(やまとだましい)という言葉があります。若者の皆さんは、この言葉で我が国を守って欲しいですね~。

 

 

 

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